ヌーソロジー

『差異』の意味について

投稿日:2012年9月29日 更新日:

『差異』の意味が分からないなぁ、と、前々から思っていて、
広宣さんの説明では、まだまだ解かり切れない所があったので・・・

いっそ、自分の言葉で解釈することにして、
『同一性』と合わせてまとめてみました。
 


<差異>
ドゥルーズが使う用語。
ノウス側の方向性で、自己側の流れにある、
割と肯定的なもの。
『等化』とよく似た種類の言葉で、同じ方向性を持つ。
どの事物とどの事物においての『差異』を扱っているかによって、
どういった物事のことをいっているのかが変わる。
ノウスや等化と同じで、
その存在の源泉を辿っていくと、
深くなるほど深くなるのでキリがない。

ヌーソロジーにおける、『等化』に様々な段階があるように、
『差異』にも様々な段階が存在する。
等化は、ψ1~ψ2における等化、
ψ3~ψ4における等化、
ψ5~ψ6における等化・・・と発展していくように、
差異も、空間と時間においての差異、
主体と客体においての差異、
自己と他者においての差異・・・と発展していくような構造を持つ。
そして、空間と時間においての差異を発見することは、
それを等化することと同じ方向性を持つ。

その中でも、ヌーソロジーで強調される『差異』とは、
「存在論的差異」のことを言う。
それは、簡単にいうと、「存在するもの(存在者)」と「存在すること(存在)」の間の『差異』のことをいっている。
また、言い換えると、
人がある事物を見たとき、
その人はその事物の表象しているものを認識しているわけだが、
この認識した、「表象されている事物」と「その事物の本質」の違いのことを、
存在論的な『差異』ということができる。
(「その事物の本質」とは、プラトンの「イデア」にも該当する。)

例えば、「神」や「自己」や「人間の外面」といった言葉があるが、
それぞれ、「神」などの事物の本質がよく分かっていない人が、
「神」という言葉から、何か概念を想像し、認識したとき、
その認識した概念を、「表象されている事物」として扱うわけだが…
その概念と、本質とでは、いくらか『差異』があるわけである。
ここで扱う事物を、「存在」とした時、
「表象されている事物」が、「存在するもの(存在者)」となり、
「その事物の本質」が、「存在すること(存在)」となる。
この二つには常に違いがつきまとい、
その違いが、「存在論的差異」となる。

『差異』を扱っていくにおいては、
この「表象されている事物」と「その事物の本質」には、
必ず違いがあるという視点で物事を見て、
その差異を、より深く発見していくことで、
その事物の本質を突き詰めていく。

プレアデスにおける、根源的な「存在」と「存在者」における差異は、
次元観察子でいうとψ13~ψ14あたりに絡むところだと思われるので、
「存在論的差異」の話も、恐らくそのあたりが絡んでいる。

「自己」と「他者」の関係においての、
『差異』の方向性とは、
他者から突きつけられる、あらゆる「表象されている自己」と、
「自己の本質」との違いを発見し、
自分だけの本質的な「自己」を形成していく流れにある。
また、世の中に繁栄している、
あらゆる集団が持つ「他者の思想」とは違う、
自分だけが持つ「自己の思想」を形成していく流れにもあたる。
自己の「他者化」に対する、「自己化」の方向性にあたる。
また、自己にとっての、
『本性上の差異』というものが存在し、
その差異を発見していくことが重要となる。
 

<同一性>
ドゥルーズが使う用語。
『差異』に対立するものにあたる。
ノス側の方向性のもので、他者側の流れにある、
割と否定的なもの。
『中和』と似た種の言葉で、
差異と同じく、その存在の源泉を辿っていくとキリがない概念。

『差異』において出てきた、
「表象されている事物」と「その事物の本質」は、
必然的に同じであるという見方。
また、同じとしてみる働き。

例えば、「神」という言葉においての『同一性』とは、
「神」を扱っていくにおいて、その言葉や偶像が、
「表象されている事物」となるわけだが、
その「表象されている事物」を、
そのまま「神の本質」と捉えてしまうことを言う。
特に、一神教の世界観において、起こることが多い現象である。

『同一性』においては、事物を、表象と本質とが一致した、
「それ」として見て、そして、
「それ」でないものを、「それ以外」として見る働きが強まる。
また、「同一」と「不同」と分けた見方をするのも、
同一性による見方の特徴であり、
この働きが、ヌーソロジーにおける『中和』と関係がある。

「自己」と「他者」の関係においての、
『同一性』の方向性とは、
他者から突きつけられる、あらゆる思想を、
「自己の思想」と同一として見てしまうことを言う。
また、「他者にとっての自分」「他者から求められてる自分」
というのが、常に「表象されている自己」として存在するが、
その自己を、「本質的な自己」と一致して見ることをいう。
自己の「他者化」の方向性にあたる。

『同一性』と『差異』は、
それぞれ、ヌーソロジー的には、『中和』と『等化』に対応しているので、
バランスをとっていくことが大事だと思われる。


~参考資料~
差異と反復………1: cavesyndrome:
http://www.noos.ne.jp/cavesyndrome/?p=2319


-ヌーソロジー

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