魔術的なの

「木丸みさき」さんの「魔女について」まとめ

投稿日:2017年1月21日 更新日:

「木丸みさき」さんという人が無料連載している、
「魔女」に関する漫画(エッセイ?)が面白いです。

「魔女になりたい」という動機から、
「魔女」にまつわる色々なこと。
ゆるゆるな雰囲気ですが、
色々と学べるものがあるような気がします。

以下、はじめの方の話のリンクです。

・“魔女”になりたい漫画家・木丸みさきが挑むゼロからの魔女修行

・大阪・アメ村の“魔女ショップ”で出会った男たちの正体は●●だった!

・魔女の信じる神に指定なし! 神の降りる“自家製”依代づくりで漂う異臭はアレだった?

・魔女の奥義『影の書』の存在が明らかに…!その信仰の秘密が見えてきた

しばらくの連載の後、上記の続きが書籍化されるようになりました。

第2部のシリーズもあって、かなり色々な内容が書かれています。

ちなみに、木丸みさきさんの漫画で紹介されてる『銀孔雀』という店は、
谷崎瑠美という魔女の人が自分なりの魔女探求の末に立ち上げたものです。

◆GUINQUJACK 

漫画に出てくるカシワギさんは瑠美さんの弟子の方で、
育児の都合で瑠美さんが休止中の時はカシワギさんが運営していましたけど、
また瑠美さん主導で運営がされているみたいです。
(※さらに現在は店舗の方は閉店して、ネットショップ限定になったりしているそうです。)

 

魔女とは何か?

ここで、「魔女とは何か?」ということについておさらいしておきましょう。
「魔女」という言葉の使われ方まで踏まえると定義が広いけど、
発祥には約15世紀から18世紀のヨーロッパで広範囲に突発的に行われた「魔女狩り」があって、
「魔女狩りの対象にあった者」ということになります。
また、魔女の宗教や魔女が使う技術のことを「ウィッチクラフト」と言います。

昔に実際にあった「魔女」の定義は「魔女狩りの対象にあった者」であり、
それに相当する文化を生きていた者、ということになると、やはりその意味は広範囲になり、
なんせ15世紀から18世紀に渡ってヨーロッパで広範囲に・・・ってことなので、
地域や文化によって千差万別ってことにもなり、
ヨーロッパの田舎で薬草に詳しい人から、
キリスト教以外の神秘思想や錬金術に傾倒してた者まで指すことになります。

また、「魔女」は女性が主体で大衆的であるという性質上、
「色んな所に混じり合う」という性質を持ち合わせます。
パンクとか混沌魔術とかヒッピーとかフェミニズムとかと融合して盛り上がることもあれば、
音楽やバーチャルリアリティにまで影響を与えたりすることもあります。
日本の場合は、やはり日本の出版社等の影響もあるので、
主流のスピリチュアルと融合していくこともあると言えます。

そんな中でも、1960年頃に「ジェラルド・ガードナー」という人が起こした
現代ウィッチクラフト運動が、後に「ウイッカ」という新流派になっていることが有名です。
それをアメリカに伝えたのが「レイモンド・バックランド」という人で、
アメリカノリを含んだユルめのウィッチクラフトが以下の書籍にまとめられてるので、
「ウィッチクラフトはだいたいこんなもの」と知っておくなら以下の書籍がオススメです。

 

 
・・・まぁ、そんなこんなで、「魔女」の文化には有名な流派はあるものの、
定義が曖昧で混じりやすい性質を持っていて、
「多様性」が前提にあるのが特徴のようなものなので、
木丸みさきさんみたいに、自分なりに「魔女とは?」と問いながら、
今風にチャレンジするスタンスが必要だからこそ、
こうした漫画が有意義なのだと思います。


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哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

『Raimuのプログラミングノート』というプログラミング関連のブログを開設しました。
初心者向けの「プログラミング入門」がメインコンテンツになりますので、よろしくお願いします。

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通常コースは4000円、簡易コースは2000円にて受け付けています。

Kindle本など。Amazonで買えます。
「佐道来夢」という名前で出してます。

書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
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Kindle版があり。
ユング、フロイト、ラカンなどの「精神分析」のジャンルを、ヌーソロジーの概念を使って説明することを試みた「ヌーソロジー×精神分析」の本。精神分析の概念がゼロからでを分かるようにしつつ、ヌーソロジーの世界観の理解も深めることができる。
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