【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(22) ~サイキックに適応した身体を作る~

投稿日:2018年12月22日 更新日:

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◆◇サイキックに適応した身体を作る◆◇

ここで、話を一旦「素粒子」の話に戻しますが、
素粒子は「素粒子は《粒》としての性質と《波》としての性質を持っている」という話がありました。
つまり、素粒子は波と粒の二面性を持っていて、
「粒の世界(物質の世界)」と「波の世界」の中間にあるようなものということです。

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同様に、「人間の身体」物質の世界を生きることに適応する方向性と、波の世界に参入する方向性があります。
というか、我々は基本的に物質の世界に適応していますが、
サイキックを扱うとなると、そういう話になります。
この時、人間の身体も素粒子と同様に、波と粒の二面性があるということになります。

Tubunamisintai
それから、現代人は物質世界を生きることに適応しているから、
新しい知覚を得るには、波の世界に適応した身体が必要という話をしました。
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サイキックを扱うには、以前に述べた「ミクロ知覚」「振動のようなもの」を使って、
「波の世界」にアクセスできる身体を開発しなければなりません。
逆に、ほぼ生まれつきそういうのを持ってるタイプってのもいて、
そういう人はそういう人で、その能力を殺さない程度に上手いこと生きていく必要があります。
 

人間の身体について

そもそも、人間の肉体は不思議なことが多いです。
これは、医療に従事しているなど、科学の極まった所で人間の肉体に触れてる人でも感じることが多いでしょう。

『サイキックの研究の分析』的には、
人間の身体には、物質に近い《粒》のような側面と、意識に近い《波》のような側面があります。

ここで、「身体」の《波》としての側面に気付き、そちら側を深めていった人達が、
気功師、ヨガマスター、密教僧、仙人・・・といった人達になります。

とくに「気」という概念を扱う者がいます。古い漢字だと「氣」です。
これは、東洋の秘教の分野ではよく聞く割には、科学的には謎とされているものですが、
「氣」は確実にサイキックなものです。

あと、人間の身体に二面性があるのと同様に、
「武」にも二面性があります。ここでは「武術」「武道」という言葉を使い分けることにしましょう。

「武術」は、単に強くなるための術であり、相手を倒すための術とします。
これは、強い肉体を持つことが大事であり、
単純に《粒》としての肉体を強化し、物質の世界に没頭することになります。

「武道」は、単に強くなるのとは違う使い方を指すことにします。
これは「人格の完成」を目指すものです。
「武」を突き詰めると、人間の身体は神秘的な力を持ってることが分かってきます。
「氣」はその代表のようなものですが、そうした《波》側にあるようなものを突き詰めることも、武道の方向性にはあります。
それは、「精神」の在り方を重視するものであり、人間の身体の神秘性に気付いていく道であったり、
そもそも「戦う」とは何なのか?
我々は何を理由に戦い、何を理由に身体を鍛え、何を理由に生きていくものなのか?
・・・といったことまで突き詰めていくものでもあります。

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以上の二つの方向性において、サイキックに近いのは当然「武道」の方なわけです。
(ただ、ひとことに「武術」と言っても、もっと広いものを指すこともあるし、「氣」を使って相手を倒す武術、唯物論で人格を完成させる武道・・・といったものもあるので、とりあえず「武」には二つ方向性があるということを押さえておいてください。)

日本を含んだ東洋の国、特に中国とかは「氣」を使った武道や武術が発達していることが多いため、
その路線のものを探すと何かしら見つけることができます。

以上、「サイキック」と「武」とを絡めて学んでみるのも面白いと思います。
 

サイキック向きの身体について

さて、ここで、サイキックに向いている身体とは何なのか?
あるいは、向いていない身体とは何なのか?
について書いていくことにします。

まず、理性が強すぎると向かないということがあります。
特に強い理性で頭を使うような仕事をしている人などは、
身体がそっち路線に適応してるということになります。
こういう場合は、理性とは別に能力を育てないと難しいです。
論理的思考を司る左脳に対して、右脳もしっかりと育てるように、感性も重視しないといけません。
こういう路線の人がサイキックに目覚めるには、
左脳・右脳・前頭葉と、バランス良く頭脳を育てることになります。
そんでもって、右脳からサイキックの能力が開くことはあります。
(自分は完全にそのタイプなので、その路線については色々と思う所があります・・・)

もちろん、理性とサイキック力を両方発達させることは非常に可能性のあることです。
レオナルド・ダヴィンチルドルフ・シュタイナースウェーデンボルグ弘法大師空海ニコラ・テスラ・・・・・・
とんでもない知能とサイキック力を兼ね揃えた、レジェンド級の天才というのもたまにいます。

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学術方面での活躍が凄い、レジェンド級の天才と呼びたい人達。

さて、それから「筋肉」は一般的には物質的なものだから、
サイキックに接続するのは難しいと思われます・・・が、筋肉ならやりようはあります。
先ほども述べたことですが、「武」には二つの方向性があります。
気功やヨガや古武術など、サイキックパワーを活かした身体技術は、
むしろ古今東西を探すと色々と研究されています。
筋肉の付け方、意識の持ち方次第では、良い感じに覚醒することができるジャンルです。
理性タイプと同様、バランスの良い身体を持ってる人は頼りになります。

問題は贅肉や脂肪であり・・・これは恐らく邪魔にしかなりません。
余計な肉がついてればついてるほど難しいです。
「肥満なサイキッカー」ほど胡散臭いものはないということになります。
これは「霊能者」や「神の啓示を受ける立場の者」も同様です。
そういう意味では、見た目で判断するのは大事なのかもしれません。
「身体の大きい人」と「肥満」はまた違うので、その辺もまた区別が必要です。
身体が元々大きい人は、骨格まで大きくできているので、それはそれで理にかなった身体付きだ、ということがあります。
しかし、明らかに無駄そうな肉がついてる場合は要注意です。

サイキックが流行らないのは、肥満が流行ってるから?と考えてみると一理あります。
逆に考えると、肥満の解消とサイキックは同じ方向性に持っていくことができます。
というか、最近では美容と健康のためのヨガをやるとかが流行りつつありますが、
その流行もそれに近いのかもしれません。
今の時代にそういうものが流行るのは分かります。

ここで、一概に太ってるのが駄目という言い方をしてしまうのが正しいかどうかも微妙だと思います。
特に女性の場合は天然でサイキックな能力を持ってることもあり、多様な生き方が考えられるので、一概には言えない気もします。
自分の見解では、自然のエネルギーを取り込むのが上手い人は、それはそれで特殊な能力を持っている気がします。
しかし、ジャンクフードで太ってるタイプとなると・・・普通に健康的にもよろしくないだろうし、身体の不調は感情の出方や性格にも表れてしまうので要注意です。
 

・・・と、少し話が脱線してきましたが
「自分にとって理想的な身体でいること」はサイキックにおいてかなり重要なテーマでもあります。

大事なのは、自分の身体が自分にとっての理想に合っていることです。
 
 


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哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

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書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
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書籍版Kindle版があり。
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