・惑星では、「木星」が割り当てられている。「木星」は、「幸運」と「成功」、そして、それらを導くための、真実の「知性」や「愛」などを司っている星である。
・カバラにおいては、「ヘセド」が割り当てられている。ヘセドは、「慈悲」と呼ばれ、また「受容的知性」を持つ存在とも呼ばれている。
・カバラにおけるセフィラーは、それぞれ色が割り当てられているが、その「色」をはっきりと発しているように見るのは、少し難しい。
しかし、この『青の勢力』は、割りとはっきりと「青」を発している存在である。
それは、「木星」の色ともされる「青」であり、幸運の力を持つ、清浄な知性のイメージを持つ青である。
・『中心の存在』と、『赤の勢力』の対立関係をクリアし、『中心の存在』を、より高次へと導く役割を持っている。
・『赤の勢力』は、人間の作った「組織」に該当する。そして、『青の勢力』は、恐らくその逆である。上下関係の無い、誰もが親しみを以て、万人と接することができるような、そんな世の中と、恐らく関係がある。
しかし、そうした世の中であるためには、一人一人が高い精神性を持っていなければいけないということも、また重要な所である。
・『青の勢力』は、優れた問題解決の力を持つ。それは、破壊的な『赤の勢力』と、穏和的な『中心の存在』との対立関係を解決する力にあたり、それが、主に「慈悲を持った知性的な力」とされる。
・これまで、『中心の存在』と『赤の勢力』の領域での対立においては、力を入れなければ勝つことができなかった相手も、『青の勢力』においては、力を抜いた状態でも、勝つことができる。
・『青の勢力』は、惑星では「木星」にあたり、「木星」は、およそ「幸運と成功」を司る星と言われているが、その優れた問題解決能力というのは、木星が司っている所でもある。
・『青の勢力』より、先の世界は、いよいよ「天上」と呼べるような、創造主的な「神」の存在する世界へと、いよいよ入ることになる。
そこは、本当の意味での、天使の故郷となる場所となる。
『青の勢力』は、そこへの入門を司っている存在でもある。
・その「天上」と呼べるような世界は、プラトンの述べた、「イデア」とも関係がある世界である。『青の勢力』は、「イデア」の世界への入門も、同様に司っている。
・ヌーソロジー的には、ψ7にあたる。それは、ヌーソロジー的な「愛」に該当するものであり、原子の中の「陽子」が、その意識構造に対応していると言われている。
・自己と他者が一体となっているイメージとされる。
それは、物理的に解け合うイメージではなく、あくまで正しい構造において、一体となるイメージである。
・ヌーソロジー的な自他一体関係の構図は、「向き合っている状態」ではなく、「背中合わせ」である。
・また、この「自他一体」の境地に達してる時は、「自己」と「他者」は「同一」となっているわけではなく、あくまで、「自己」と「他者」の「差異」というものは、明確になっている。
「自己」と「他者」における「差異」というものが、明確になった上で、その相互の関係というのが、裏表として入れ替わり可能となっているという構造である。
・これらの構造を正しく理解するには、ψ5とψ6の理解と、対化関係の理解から、進めていく必要がある。
・『青の勢力』以降では、いよいよ「天上」と呼べるような領域に入るわけだが、それは、次元観察子的には、ψ5とψ6が一体となっている領域、つまり、自他一体の領域であると、説明することができる。
・ヌーソロジー的には、「自他一体の高次元領域」というものが存在し、ψ7は、その場所へと向かっている段階にあたる。
自他一体の高次元に留まろうとしている状態が、その次のψ9にあたる。
ここでは、個の存在は、「集団」として捉えられるようになり、いわゆる「個」としての「自分」というのは、存在しなくなる。
・スピリチュアルの世界においては、個の魂同士が、集まって存在している、「グループソウル」というものがあるが、それも、「自他一体の集団」となる。
正しい意味での、「グループソウル」とは、ψ7以降の世界観のことを言っており、正しい「天上」の世界というのは、そういう構造になっている。
この場所は、「天使の故郷」にあたる場所であるが、ここには、「大天使」が存在する。「大天使」とは、天使の集合魂状態であり、天使の故郷とは、天使が「大天使」そのものとなっている状態のことを指す。
・ψ1〜ψ8は、「元止揚空間」と言われている。その中で、奇数系で最高の数字である「ψ7」は、「元止揚空間最高位のノウス」ということができる。
ψ7は、元止揚空間の創造にも関わっている存在である。
・また、ヌーソロジー的に、ψ7の「凝縮化」を行うことで、他者側の観察子であるψ*1を見出すことができ、それが大系観察子Ω1の発見にも繋がってくる。
これは、意識がシリウス領域に突入することを指しており、ψ7は、シリウスへの入門場所となる。
・ψ7は、ある意味では、人間にとって最高位の存在であり、意識のターニングポイントとなる重要な場所でもある。
・OCOT情報によると、2013年に、「位置の変換が開始される」と言われるが、ヌーソロジーにおいて「位置の変換」は、「意識がψ7の領域に入ること」とされている。
この「位置の変換」を、なるべく正しく理解する為には、ψ7をなるべく正しく理解する必要がある。
・ψ7のヌーソロジー的な、幾何的なイメージというものは、かなり難しい。
それは、ψ5をまず理解し、そのψ5を、ψ6を使って拡張していくようなイメージになるが、そのイメージの維持というものが、ψ3、ψ5と比べると、より一層難しくなってくる。
・そして、重要なのは、そのイメージが上手くいった時は、あまりに脳の使い方が複雑であるため、無駄なことを考えている余裕が一切なくなるということである。
・そして同様に、余計なことをまったく考えてない状態でありながら、脳はそれで無理をしていない状態でもある。
普通は、何も余計なことを考えないようにした場合、無理にそれをしているわけであり、脳や体はそれによって不満を持ち、その不満を抑圧することになる。だから、それを無理なく持続することは難しく、すぐに雑念が入るようになっている。
しかし、ψ7のイメージの時の感覚は、単純に思考を押さえつけた時の、「無理をしている感覚」というものがない。つまり、イメージの仕方こそは難しいものの、自然な状態で、「無駄なことを一切考えない」という状態になる。
・そしてまた重要なことは、それこそが恐らく、本当に何も考えてない状態である、「無心」という境地であるということである。
「無心」というのは、あらゆる神秘学において重要となる概念であり、あらゆる神秘学に精通している究極の教えに、「無心になれば、すべてが上手くいく」といった教えがある。
しかし、この「無心になる」ということと、「無心」の感覚を掴むことというのが、逆に究極的に難しいというのが、この教えの特徴となる。
そのベースとなる感覚を、ψ7に割り当てることができる。
・そもそも、ψ3、ψ5のイメージにおいても、同様のことをいうことができる。この二つのイメージも同様に、そのイメージの難しさから、余計なことを考えてる余裕がなくなり、「無心」に近づくことが余儀なくされる。
そして、ψ7が、「キーポイント」にあたり、ψ7イメージにおける「無心」が、「天上世界への入門」に必要な「無心」という、重要なポイントとなる。
・また、ψ3、ψ5、ψ7・・・。さらに、ψ9、ψ11・・・とあるわけだが、数字の高い奇数系観察子に、意識のフォーカスを当てれば当てるほど、「無心」へと近づくような構造になっている。
こうして、「無心」を極めていく道こそ、神秘参入において、必要な道となる。
そしてまた、「無心」を極めていくことが、より高次元の「自己」を認識していくことに、一致している。
・「天使の故郷」が、『青の勢力』から進んだ先に存在すると延べたが、「天使」の故郷たる存在にある、「大天使」が強く絡んでいるのは、この領域付近、またはここから先の領域であるので、この領域に対しての理解を深めることによって、「大天使」に対しての理解を深めることができる。
また、そうすることで、必要であれば、「大天使」の力を借りやすくもなるという、メリットがある。
・『青の勢力』より先の世界は、「主なる神」が顔を出すようになってくる。それは、ユダヤ人が信仰している「一神」、その本性的存在のことを言っている。
これまで、「一神」というものは、あらゆる災いの種となっていたものだが、『青の勢力』を正しく理解して以降、「一神」について向き合ってみると、また新しい見方をすることができる。
『青の勢力』を正しく理解しているものは、「一神」と正しく向き合う方法について、熟知している。
ヌーソロジー的にも、この領域から先は、いよいよシリウス次元へと突入する段階であり、シリウス領域に入った状態では、今度は、「オリオン」の領域を目指すことになる。この「オリオン」が、「一神」に対応している。
ここから先は、世界観が大きく変わる領域となる。
・『青の勢力』は、次元ユニット1である、『地上』と関係がある。
ヌーソロジーにおいて、ψ7は、凝縮化によって、ψ*1を見出すことができるが、このψ7とψ*1の関係は、そのまま、『青の勢力』と『地上』との関係に、対応する。
ここでの『地上』とは、『青の勢力』によって、「新しい世界」へ入門した後に存在する、『地上』のことを言っている。
よって、この世界が見えたあと、『地上』をまた見直してみると、また新しい発見が見える。
・これまで、『青の勢力』の特徴について述べていたが、やはり、本格的に理解するには、その「構造」を理解する必要がある。また、それに伴う「精神性」というのも、やはり必要となってくる。
ヌーソロジーにおける、ψ7の幾何構造の理解が、良い例である。
これらの基礎的な知恵を得ていない状態で、高次元の知恵を得ることは、少々、危険を伴うことになる。
『青の勢力』は、『知性の陰影』や、『中心の存在』に比べて、高次元であるため、このような危険性を持つ。
・「真の天上世界の入門場所」といえる『青の勢力』であるが、この「天上行き」を拒む勢力というのも、同様に存在する。それが、次元ユニット8の、『????』にあたる。
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