「精神と物質」という対

 これから、「陰陽論」の「陰と陽」みたいに、色んな「対になるもの」について書いていきます。

 まずは、「精神と物質」という対についてです。

 ヌーソロジーは、この「精神と物質」の関係が最重要ってぐらいに大事なものです。

 人間の世界は、基本的に「物質」ベースで出来ていると言えます。
 とくに科学が発展するようになってから、肉体は物質的なものと見なされるようになったし、原子が発見されるようになってからは、物質の大元は小さな粒の集まりのようにみなされるようになりました。
 昔はもっと肉体も物質も「何となく」で捉えていたものでしたが、「より確実な物の見方」を追求しているうちに、人間の文明はそっちへと進んでいきました。

 今普及しているような科学は大昔からあったわけではなく、科学の発祥はおよそ17世紀頃で、産業革命の全盛期が19世紀頃にあり、そこから日本にも伝わるようになりました。
 その辺りの時代から人間の世界は「科学」の方が信頼されるようになり、科学をベースに「目に見えるもの」や「分かりやすいもの」を支持して、唯物論的に世の中を見るのが今の世の中の主流になっていきました。

 しかしながら、19世紀にはそうした価値観とは逆のものが支持されることが影ながらにありました。
 産業革命の全盛期である一方で、それに対抗するべく「スピリチュアリズム」 が支持される動きがあり、その中心人物であるヘレナ・P・ブラヴァツキーがアメリカで「神智学協会」を立ち上げ、そこで新たなスピリチュアリズムを作り出そうという運動が起きて、その影響が後世にまで及んでいます。

 さらに20世紀に入り、「神智学協会」から出てきた「ニューエイジ」という思想が影ながら広がっていき、1960年代にその一貫として「ヒッピームーブメント」というものが起きました。
 そこで、スピリチュアリズムのような思想が若者ウケするノリで広がるようになり、アメリカを中心に世界を巻き込んだ社会現象となりました。

◆ヒッピー - Wikipedia

 これは当時のアメリカで確立されていた既成社会の制度や伝統に対抗して盛り上がるようになった「カウンターカルチャー」 として伝えられていて、その影響は日本にも及んでいます。(特に音楽の界隈での影響が大きいです。)

 そうしたことをきっかけに、アメリカではスピリチュアルなジャンルがより盛り上がるようになっていきました。
 その一貫で「チャネリング」をする人も出てきて、『バシャール』のようなチャネリングソースがヒットしました。

 そう。チャネリングもまた、「精神と物質」の関係において異様な行為であると言えます。
 「科学的なモノの見方」を枠を超えた、異様な方法で高次元の知性体のメッセージを受け取るのがチャネリングなので、そこでアクセスする存在は、大体は「精神側」からのモノの見方を基本 とします。(ただ、低次元な霊の場合は「物質側」みたいな存在であるとか、その辺は諸説あります。)

 ヌーソロジーもまた、『冥王星のオコツト』という存在とのチャネリングによってメッセージがやってきて、普通では考えられないような内容の情報が大量に出てくるようになりました。

 こういうハッキリしたメッセージが来るようなチャネリングは珍しいかもしれませんが・・・
 我々も潜在意識の中では、何かしらのメッセージを受け取っているのかもしれません。

 それから、「スピリチュアリズム」は世界史的に異様な方向性を持つものなので、今の時代こそ再考していくべきものだと思います。