『次元観察子ψ3』と『次元観察子ψ4』の『等化』による『次元観察子ψ5』の発見を、カバラの「生命の樹」の「セフィラー」に当てはめて考えてみます。
「生命の樹」の「マルクト」を「ψ1」として、数字を逆算して考えつつ、「惑星」との対応を合わせていくと、「ψ3」は「ホド」、「ψ4」は「ネツァク」、「ψ5」は「ティファレト」がそれぞれ丁度当てはまります。
「ホド」は、以前説明したように、「水星」が当てはまり、「知性」と「言葉」を司っているセフィラーですが、次いで、「ネツァク」は、「ホド」の対となるセフィラーであり、「知性」とは逆に、「情動」と「イメージ」を司っています。
また、「ホド」は「心」が「内省」に向かっている方向にあるのに対し、「ネツァク」は「心」が「外在世界」に向かっている方向にあると解釈することができます。
この、「情動」という側面と、「外向」という側面がある「ネツァク」は、近代魔術の解釈では、惑星の「金星」が当てはめられています。「金星」は、西洋占星術では、割と「恋愛」に近い「愛情」を司っていると言われています。
そして、それより上位にある「ティファレト」は、対となる「ホド」と「ネツァク」を「統合」した時に見出すことができる領域となります。
そして、「ティファレト」は、「イエソド」にある「自我」よりも上位の自分である、「自己」を司っているセフィラーであると言われており、同時に、カバラの全体の中心に位置し、「調和」の役割を持つという、ある意味、最重要とも言えるセフィラーにあたり、惑星解釈では「太陽」が当てはめられています。
また、この「ティファレト」は、「キリスト」中枢だとも言われていて、キリスト教は、元来この領域に、意識を集中するものだとも言われています。
まさしく、「ホド」と「ネツァク」の統合による「ティファレト」の発見とは、ヌーソロジーの観察子でいうと、『次元観察子ψ3』と『次元観察子ψ4』の『等化』による『次元観察子ψ5』の発見というのと、行っていくことがほぼ一致しています。
カバラの「ティファレト」は、『次元観察子ψ5』と同様に、『自己』という存在が割り当てられているということですが、しかし、あくまで、「ティファレト」と『次元観察子ψ5』は、同一というわけではありません。そもそもカバラの「生命の樹」自体、ヌーソロジーの『観察子』と同一ということはないです。
しかし、相関関係や、対応関係は持っている様子であり、『次元観察子ψ5』が分かることで、近代魔術で扱われている「生命の樹」の「ティファレト」が分かることというのは、あり得るみたいです。
「ティファレト」はカバラの中核にあたる、かなり重要なセフィラーとなりますが、それを認識する「ティファレト認識」というのも、ヌーソロジーの道で培うことができると思います。
自分の実感としては、そういう気がしています。