「呼吸法」の効用

 ここで、「呼吸」について述べておくと、呼吸というものは、人間や動物が当たり前のように行っているものですが、人間の呼吸というものは、神秘的なものにも通じている特別な行為です。
 「呼吸」については、オコツトは以下のように述べています。
 


 
――――呼吸とは。
「呼気とは表相を関与すること。吸気とは人間の意識に変換される力を作り出すこと。」
―――シリウスファイル:19930217

――――呼吸もひとつの等化と考えてよいですか。 
「いいえ、オリオンの定質と関係があります。」
―――シリウスファイル:19910123

 



 古今東西に伝わる密議や秘術においても、「呼吸」というものは、神秘的なものを覚醒させたり、「エーテル体」として存在する精神的な栄養を取り込む力なども持っています。また、そうしたことを目的とする「呼吸法」というのも、数多く存在します。
 コウセンさんは、こうしたことは専門ではないので、直接的にそうした内容を言うことはありませんが、「身体」を扱ったアプローチというのも重要だとは言っています。

 基本的には、通常時の呼吸は、胸を使った浅い呼吸が多いですが、神秘参入への道は、「腹式呼吸」のような、腹を使った深い呼吸へ向かうことが多いです。
 意識を活性化させる時は浅く荒い呼吸、無意識を活性化させる時は深い微かな呼吸、という風になっています。
 あるいは、ヌーソロジー的に高次元をイメージしてみて、「妙」なる感覚を掴んでいると、自然とそうした呼吸になっているのかもしれません。
 「呼吸」と「意識」には、そのような相関性があるので、探ってみると良い分野だと思います。

 尚、呼吸法の実践は、場合によっては下手にやり過ぎると気管を傷つける恐れなども持っているため、その点は少し注意が必要となります。もし、危険を感じた場合は、そのやり方は止めるべきです。
 その為にも、やるときは作法を押さえておいて、なるべく背筋を伸ばしてからやる方が良いです。