「自己」と成功法則

 ちまたで色々と言われている「成功法則」というものがありますが、これは『自己』と密接な関係にあります。
 人間が強い力を発揮する場合、または、自分の目的にそった事業をする場合、必ず『自己』というのが絡んでくるからです。
 また、「成功法則」で言われている「潜在意識」の力というのも、ほとんど、この『自己』の意識の力に該当します。

 成功法則の本としては、「ジョセフ・マーフィ」の書いた著作が有名です。
 さらに、ジョセフ・マーフィに影響を与えた人物として、成功法則の元祖に近い「ラルフ・ウォルドー・エマソン」という人物もいます。
 マーフィもエマソンも、牧師として活躍したことのある人物であり、これらは「キリスト教」の影響を受けている思想だということも着目すべき所となります。
 エマソンの書いた著作の中に、「自己信頼(Self-Reliance)」というのがあります。そこに書かれている「自己」とは、ほとんどここで述べている『自己』のことを言っていると捉えても良いものです。
 これらの本では、潜在意識の中の『自己』の持つ性質、法則について説明し、それらを信頼し、上手く扱っていくことが述べられています。

 ただし、ちまたで言われている成功法則の本というのは色々とあります。
 「潜在意識」といっても、どの領域のことを言っているかは様々でしょうし、どの観察子に絡んでる話かでいうと、ψ5系であったり、ψ7系であったり、ψ11系であったりもすると思います。
 また、お金儲けが絡むとψ6などの偶数系観察子が絡んできます。

 ちまたに出回っている成功法則的な教えは、色々とあると思いますが、先に述べたマーフィやエマソンの教えに通じているものが多いと思います。恐らく、キリスト教神秘主義、スピリチュアルの法則、ユダヤ教神秘主義などに通じている思想が混ざっていて、更にそこから、お金を獲得する方法、仕事を達成する方法とも合わさっていて、それらがごっちゃになっているのではないかと思います。
 出来れば、「本当の自分(自己)を取り戻し、その潜在意識の力を活かす手段」と「お金を獲得する手段」などと整理されているものが良いと思います。ヌーソロジーの観察子を使って整理することは有効だと思います。
 基本的には、「自己を先手にしつつ、他者の求めているスキルを身につけたり、ビジネスを行っていく。」のが良いのではないかと思います。

 「自己」とは何か?という問題は、曖昧になりやすい問題となりますが、ひとまず、ヌーソロジーにおいては、『次元観察子ψ5』は、あくまで『次元観察子ψ5』として捉える感覚を、忘れるべきではないと思います。
 そして、ヌーソロジーでは、そこで規定されているものとしての『自己』というものがあるということです。