役割意識を持つということ

 見返りを求めないで、「与える力」や「分かち合う力」を発揮して、淡々と与え続けることができる者は、こうした『自己』に根付いた「役割意識」がある者だと思います。
 神秘の世界を絡めて考えると、それによって全体が良い方向に向かうと、確信することによって生まれる意識でもあります。

 「他者」と比較して、「自分は偉い」と思わないこともなども大事となります。なかなか難しい所ですが、これが出来る方がヌーソロジー的な『顕在化』が上手くいくと見て間違いないです。むしろ、『自己』を先手とする意識とは、「他者」との比較で捉えない意識であるので、こうしたことは必須となります。
 難儀な所ではありますが、逆に言うと、こうしたことが出来ていると、成功しても地から足が離れることがなく、他人から嫌がられたりすることがないのではないかと思います。
 自分と他人との比較はあまり意識せず、『自己』の意識そのままの状態でいて、他人の役に立つことをし続けることは、上手くいくための秘訣だと言うこともできます。

 こうした意識は、日本の神様なんかがよく持っているものでもあるし、また、日本人もそうした意識を自然に、奥底に持っているのではないかと思います。
 今こそ、そうした力を積極的に呼び起こしていくべきだと思います。