マジックアイテムとの併用

 「仏教」は、『魔術や魔法』といったものとも関わりがある。
 ここで、「魔術や魔法」と言っているのは、一例としては『西洋魔術』『魔女術』といったもののことを指す。
 その他、「魔術や魔法」とは何か?については諸説があるが・・・
 簡単に言うと「目に見えないもの」を扱うための「学」であり「術」といった所である。そして、「仏教」も同様に、「目に見えないもの」を扱う側面があるため、広義における「魔術や魔法」となると、「仏教」も含まれることになる。
 一般的な「魔術や魔法」とは、主に西洋で発展していたものだが、一方で、「仏教」は、東洋にてよく発展していた「魔術や魔法」だと言うことができる。

 その他、仏教と「魔術や魔法」との関わりについてや、「魔術や魔法」とは何か?という問題について、詳しくは、筆者の出した書籍『リアル魔法使いマニュアル』に書いたため、そちらを参照してもらえるとありがたい。


 さて、魔術や魔法の考え方では、意識を特殊な状態に持っていくために、「魔術道具」と言われる「アイテム」を利用することがある。
 このやり方と、仏教にある「止観」という瞑想方法を合わせて使うこともできるため、併用して使ってみるのも一つの手であると思う。
 そこで、簡単な「マジックアイテム」としては、以下のものが挙げられる。

~水晶(クリスタル)~

 『水晶』 は、魔術や魔法、オカルト全般、ニューエイジカルチャーやヒーリングなどでも広く用いられている「天然石」の一種である。それから、仏教においても「水晶で出来た数珠」というのがある。
 水晶は、「浄化力」といったものが強い石であり、ケガれを払うエネルギーを持っている。その中でも、透明な水晶はシンプルに作用するものであるため、万人向けとしてもオススメすることができる。
 この水晶が持っている「浄化」という力は、「止観」において、意識を『禅定』に持っていくことの助けになるものでもあるため、利用してみると良いと思う。

~木製の道具~

 自然の「木」で出来たものは、『気』『エーテル体』 といった目に見えないエネルギーを持っていることがある。また、人間の持っている「気」や「エーテル体」ともよくなじませることができる。こうした「木」でできた魔術道具というと、「杖」や「数珠」や、その他の「仏具」などが挙げられる。
 「木」は、人工物と比べると、微弱ながらも心を落ち着かせる力があるため、そうした意味でも良い効果を発揮するものである。
 また、「気」や「エーテル体」といった「目に見えないもの」は、仏教における『禅定』が分かると掴みやすくなるものであり、同様に、「気」や「エーテル体」を整えることで『禅定』を得やすくなるものでもあるため、それらの相互の関係を実感できるようになると良い。

~塩~

 「塩」は、水晶と同様に、ケガれを払う力を持っている万能アイテムであり、日本でも「清め」の力があるものとして、伝統的に用いられることがある。ちなみに、ケガれを払う力を持つ「塩」というと、基本的には「天然塩」が該当し、人工的に作った「食塩」はこれに該当しない。
 水晶と違って使い捨てのアイテムであるものの、コストパフォーマンスとしては最高峰のものを発揮するのが「塩」であるため、浄化したい所にまくなり、盛っておいて置くなり、塩水として用いるなり、様々な用途に使ってみると良いと思う。
 また、「塩」を四ヶ所に置いたり、部屋の四隅にまいておくことで、簡易な結界を作ることもできる。

~月の写真~

 単純な「月の写真」も、一種の「アイテム」ということができる。「月の写真」は、自分の「心」を見つめ、精神世界への探求をうながす効果がある。
 こうした写真を印刷して使うことは、安値でもできるため、そうしたものを利用してみるのも良いと思う。

 以上のものに加えて、仏教で元来使われている『数珠』『線香』『鈴』といったアイテムも良いため、そうしたものを用いてみても良いと思う。
 このように、「マジックアイテム」を併用して使うことは、安価で安全なものであれば、色々と試しても問題ないため、その辺りを試してみると良いのではないか?と思う。
 


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