物理学からのアプローチ

 ヌーソロジーの珍しい所は、スピリチュアルとか精神世界に通じるものでありながら、物理学にある概念を本格的に扱う所です。

 一番初めに出た書籍『2013:人類が神を見る日』の帯に書いてあるキャッチコピーが、
「素粒子の正体は、われわれの意識だった! 意識進化はすべてを光に変える!」 となっていました。

 ちなみに、スピリチュアルや精神世界にあるような概念と、量子力学を結びつけるような発想自体はそう新しくもないです。

 1979年に『タオ自然学』という、東洋思想と量子力学を結びつける書籍が出て、当時はそれがアメリカでベストセラーになったりしたそうです。

 そんな感じで、アメリカでは1970年代に「ニューサイエンス」というジャンルが流行っていたので、現代でもスピリチュアルの中で量子力学が引用されることがあります。

 「量子力学における波」と「スピリチュアルにおける波動」とを結びつけて論じるものもあるし、「量子論における観測問題」と「わたしが世界を作っている」問題とを結びつけて論じるものもあります。

 しかしながら、ヌーソロジーの場合はそういう話ではなく、
「波動関数」「オイラーの公式」「U(1)対称性」「SU(2)対称性」
・・・あたりの概念は当たり前のように出てくるし、しかもこれでも基礎の方です。
 最近では「ヒルベルト空間」 とかも出てくるし、大学で習う物理学を専門的にやっていないと知らないような概念だって出てきます。
 「電場と磁場」 についての物理学もヌーソロジーの対応分野であり、その知恵を元に製品まで作られています。

 そこまでやるのはヌーソロジー以外に聞いたことが無いです。

 「電場」や「磁場」とか、「エネルギー」や「運動量」とか、それらと「人の意識」との関係とか、そういうものまで本気で扱おうとするのがヌーソロジーの特異な所です。
 何故なら、『冥王星のオコツト』がそういう知識を持っていたからであり、そもそも「冥王星」というものが、「科学と宗教を超えるもの」のような役割を持つことに起因しているようです。