まずは、全体的な世界観の話です。
ヌーソロジーにおける全体的な世界像を構成している、『オリオン』・『シリウス』・『プレアデス』・『スマル』という、4つの存在について説明します。
これらは、一般的には星の名前とされていますが、ヌーソロジーでは、「意識の領域」とでもいえるような、特別な意味として扱います。
まず、我々の意識に近い、『プレアデス』と『シリウス』から説明します。
〜プレアデス〜
簡単にいうと我々が今いる世界のことを言っていて、『人間』のいる、あるいは、『人間』を作り出している意識の領域にあたります。
人間である我々が、世界を認識するにあたって動く意識の領域でもあります。つまり、我々のいる「地上」の領域と、その「地上」の作る(正確には地上を作っている)意識の領域と言うことができます。
それから、我々が現在いる「地上」から、離れようとする際の、無意識の領域も、『プレアデス』に含んでいます。無意識があくまでも無意識である領域までは『プレアデス』であり、無意識が意識化されるようになった領域が『シリウス』ということができます。
ひとまずは、「人間の営みが行われている意識の領域」といった所です。
今現在、我々がいる領域であるので、これまでも付き合っていた領域でもあり、これから、新たな視点で付き合うべき領域でもあります。
〜シリウス〜
『プレアデス』に対して上次元にある存在です。それは、上次元から『プレアデス』に関与していて、『オリオン』の意識へ上るようなことを望んでいます。
これから我々が意識進化をしていく上で、『オリオン』よりも身近に関わることになる存在にあたります。
その領域は、『プレアデス』にとっては、「イデア」に近い領域であると言われています。(『シリウス』のことを説明するのに、よく、哲学者プラトンの提唱した「イデア」という用語が使われます。)
また、無意識の深層にあるものでもあります。無意識は、ある領域までは、『プレアデス』領域に該当しますが、ある場所を超えると、『シリウス』領域に入ることになります。
心理学者のユングが提唱した、「集合無意識」という概念がありますが、これは、『シリウス』領域にあるものと、解釈することができます。
また、その世界観は、『プレアデス』のような単純な物質構造ではなく、様々な物の見方が、我々に対して「反転」していて、不思議な幾何構造のような世界らしいです。こうした見方を理解するには、『変換人型ゲシュタルト』というものが必要になってくると言われています。
それは、「地上」を関与している「天上」の領域だと解釈できます。オコツトによると、天使とは、本来はここと関わっている存在だと言われています。
しかし、実際は、「天」は「単純に空にある」というような、構造をしておらず、むしろ、「天上」をそうしたように見るのは、「『人間型ゲシュタルト』の囚われ」であるとされます。それを、如何にして、『変換人型ゲシュタルト』の視点で正確に認識するかが、ヌーソロジーにおいての肝となります。
シリウスには、『ヒト』と呼ばれる存在がいます。それは、人間に対して上次元の存在にあたります。「個人個人」というより、「精神の複合体」であり、いわば、「グループソウル」のように存在しているらしいです。
簡単に説明すると、我々の意識は今、『プレアデス』にいる状態ですが、そこから上次元である『シリウス』の関与を受け、『シリウス』の意識の領域へと向かうことを、ヌーソロジーでは目指しています。
〜オリオン〜
宇宙の根源の胎盤となる場所・・・といった説明ができるものです。『シリウス』に対して更に上次元にあります。
オコツトによると、「大いなる精神の進化の母胎となる力のすべてが存在するところ」
「あなたがたの概念でいえば、神が存在する場所……そのようなものでしょうか」などの説明されています。
あらゆる自然や魂が、この場所から生まれて、そして、この場所へと還っていくようなものではないかと、捉えることができます。
我々が進化していく先にたどり着く、とりあえずの最終地点となる場所と解釈できますが、一応、『オリオン』の先には、『シリウスの上次元』と呼ばれる、更なる上次元も存在するみたいです。
また、『プレアデス』には人間、『シリウス』には『ヒト』というのがいるように、『オリオン』には、『真実の人間』と呼ばれる存在がいます。
〜スマル〜
『プレアデス』に対して下次元にある。『オリオン』とは対称的な存在です。
オコツトの説明によると、「『オリオン』と『プレアデス』の関係が完全に転倒したところに生み出されている虚無のようなもの。進化の無限性の反対側に存在させられている」
「『精神』の力が完全に失われてしまった空間領域」「人間が『シリウス』との連結を完全に断ってしまった空間」などと説明されています。
よって、主に「虚無」と呼ばれます。
コンピューターの世界がそれにあたると言われていて、オコツト達にとってのコンピューターの世界とは、全く「見えない空間」にあたるらしいです。
『オリオン』とは正反対の存在にあたり、悪いモノのように扱うこともでき、ネガティブなイメージで捉えることもできますが、進化のためには無くてはならないものでもあります。
オコツトはあくまで、『スマル』については、「人間の意識進化の反映として出現してくるもの」「新しい精神を作り出すだめには必要な影の部分」などのことを述べています。
そして、オコツトの述べる宇宙全体では、この4つの存在が、メインでうごめいていると言われています。
この4つの動くシステム全体のことを『タカヒマラ』と言います。(ただ、最近はヌーソロジーが宗教的なものに見られることを避けるためか、コウセンさんはこの名称を使用しなくなっています。)
以上、『オリオン』・『シリウス』・『プレアデス』・『スマル』の順で上次元の存在にあたります。
この4つは、始めのうちは、すぐには、正確に実体を掴めず、正しいイメージができないかもしれませんが、今後も出てくる概念であるので、ずっと取り組んでいくうちに、イメージを深めていくと良いです。
後ほど詳しく説明しますが、『プレアデス』には『次元観察子』というものが、『シリウス』には『大系観察子』というものがあり、我々は当分、『プレアデス』の『次元観察子』の理解を深めることに、没頭することになります。
そうしていく内に、『プレアデス』の実体をより鮮明に掴み、それに連なる、『シリウス』のイメージなども鮮明に掴んでいくと良いです。
それは、一口に「上次元」といっても、単純に「上にある」といったような構造ではありません。このあたりは、ヌーソロジーに実際に取り組む上で、掴んでいく必要があります。
以下、オコツトとコウセンさんの対話の一つを、抜粋します。
――――この交信の目的は何なのですか?
「はい、『オリオン』によって開始された、『シリウス』への方向採集です。『プレアデス』で生み出された力を『シリウス』へ変換するために関与しています。」