次に、『オリオン』・『シリウス』・『プレアデス』・『スマル』の全体を流れる、「力」について説明します。
尚、ここではひとまず、分かりやすいように、「力」と記述して説明しますが、正確には、そうした「力」を持つ存在、あるいは、そうした「力」の構造そのもの・・・といったものにあたります。
まず、図で簡単に説明すると、以下のようになります。
我々が普段、主に関わるのは、『シリウス』・『プレアデス』です。
そして、『シリウス』では『定質』・『性質』が、『プレアデス』においては、そこから反対の力へと転倒した、『反性質』・『反定質』という力が流れています。
それでは、それぞれについて説明していきます。
〜定質〜
『シリウス』領域において、『オリオン』へと向かう力。
進化側の力にあたり、『シリウス』領域においては、この力の流れに主体性を持つことで、進化を成し遂げることができます。
それは、あらゆる多様性を持つものを、一様なものへと、統合していく意識の流れに該当します。
タカヒマラには、あらゆる「二元性」というものが存在しますが、その「あらゆる二元性を統合している流れ」ということもできます。
『シリウス』から『オリオン』へと向かうので、つまり、「上次元」へと向かう方向にあたります。
『定質』の「定」とは、「確実化した力」という意味を持ち、これは精神の力が明確な幾何学的な形として意識化されている状態を表しています。
従って、我々は、この「確実化した力」というのは何か?というのを、深く探求していく必要があります。
人間が植物を食べた時、この力が強まるらしいです。従って、植物と何かしらの関係があると思われ、『オリオン』の作るシステムも、自然的な植物のシステムと何かしら関係があると思われます。
天体における「太陽」が『定質』に関係していると言われています。この、「太陽」と『定質』とが対応関係にある点も、押さえておくべきポイントです。
「地から天の方向へと流れている力」などという説明もあります。
また、より正確に説明すると、『シリウス』領域において、『シリウス』にある『観察子』というものの『等化』を行なう力にあたります。その『等化』には7段階があります。
『観察子』『等化』とは、ヌーソロジー用語なのですが、後ほど詳しく説明します。ひとまずは、『等化』は「次元を上昇させる力」「意識を統合させていく力」などと捉えて欲しいです。
〜性質〜
『シリウス』領域において、『プレアデス』へと向かう力。
『定質』に対して働き、進化とは逆向きの力にあたります。
「進化の方向性」と言われるものとは、逆向きであるので、悪性の力とも解釈ができますが、オコツトによると、「シリウス領域において、善悪の概念はない」と言われています。
人間を作り出している意識の方向性と言われます。
また、一様なものから、多様なものを産出していく意識の流れにあたります。
『性質』の「性」とは、異性の「性」であり、男性と女性とに分かれる「性」にあたります。
宇宙の仕組みとしては、こうした、「男性」と「女性」のような、二元的な「性」に分かれると、そこから、無限の物を産出することができます。そして、これが『性質』の持つ力なのではないかと思われます。
人間が動物を食べると、この力が働くとされます。従って、動物は、「性」があり、そこから無限繁殖することあっての存在なのではないかと思われます。また、人間もそうした「動物」なわけです。
それから、肉食は、非常に人間的なものをもたらすのではないかと解釈できます。
天体における「月」が「『性質』の投影」と言われ、「月」は『性質』と関係しています。それは、「太陽」に対応している『定質』とは、対立するように存在しています。
「天から地の方向へと流れている力」などという説明もあります。
また、より正確に説明すると、『シリウス』領域において、『観察子』の『中和』を行う力にあたります。
『中和』とは、『等化』と対立関係にある、ヌーソロジー用語ですが、後ほど詳しく説明します。ひとまずは、「次元を下降させる力」「意識を分離させていく力」などと捉えて欲しいです。
〜反定質〜
『プレアデス』領域において、『スマル』へと向かう力。
『定質』と『性質』は、あるポイントで、『対化の交差』と呼ばれる現象が起こり、それにより、人間の世界が生まれ、『反定質』と『反性質』と呼ばれるものが発生します。
『反定質』とは、『シリウス』領域にある『定質』と、進化の方向性が逆になり、似て非なるものにあたります。
力の方向性としては、『定質』は『オリオン』に向かうのに対し、『反定質』は『スマル』へと向かっています。つまり、力の方向性は逆になっています。
『シリウス』領域においては、『定質』の「定」を表す、「定められたもの」に主体性を持って、向かっていけば進化できる構造になっていますが、『プレアデス』領域においては、それは逆向きの力へと働きます。
『プレアデス』領域において、『オリオン』に向かっているような「定められたもの」を見出すのを間違え、その間違えて捉えた者を神のように崇め、自分自身の道徳として従った時、意識は『反定質』の方向へと向かうことになり、『スマル』へと向かうことになります。
オコツトによると、病気の本質というのは、この『反定質』だと言われています。
人間の世界において、『反定質』の力を持つものの例を上げることは、比較的容易です。
まず、その代表的なものが「宗教」にあたります。
「言葉」と「偶像」によって作り上げられた「神」を、創造主的な神様として、本質的なものと捉え、我々が目指すべき「定められたもの」と断じてしまった時、この力が発生します。
つまり、「偽の神様が作る力」ということもできます。
それは、我々が、『定質』や「神」を扱う時に、気をつけるべき、力の方向性です。
また、「戦争」なども、『反定質』の方向性を持つ、典型的な例です。
それは、人間同士が理解し合えないことから発端する、無意味な争いです。
この、「人間同士が理解し合えない」という、自分と異なる価値観や考え方を持った人間がいた時、それと拒絶し、排除までしようとする考え方というのが、『反定質』にあたるという所が大事な所です。
それは、自己と他者の関係でいうと、「拒絶し合う」関係にあたります。
また、科学やコンピューターなども、『反定質』の力を持ちます。
こうしたものは、「定められたもの」のようなシステムを持っているわけですが、しかし、これも『オリオン』にあたる「定められたもの」とは、全く異なるものであるので、こうしたシステムと、『定質』とは、「違う」ということを認識していく必要があります。
物質主義的な考え方や、それを是正する資本主義的な考え方も、同様です。それらは、『オリオン』のシステムとは異なるシステムであり、物質や資本を蓄えることをのみを目指す思想は、『反定質』の方向性にあたります。
厳格過ぎる菜食主義というのも、この方向にあたるのではないかと思われます。
『定質』は、菜食と関係があり、菜食によって『定質』が培われると言えるわけですが、やはり、人間の世界というのは、『シリウス』領域ではなく『プレアデス』領域にあるので、事はそんなに簡単ではありません。主体性を持つべきものは、「菜食」的なものですが、「肉食」的なものも、進化には必要なものにあたります。
また、人間にとっての「菜食」というものは、簡単なものではなく、やはり、『反定質』へと転倒しやすい構造になっているようです。厳格過ぎる菜食主義となると、やはり、独善的で宗教的な方向へと進んでしまいます。
しかし、こうした『反定質』にあたるものは、一方で、我々の物質的な世界を豊かにし、精神的な欲望をいくらか満たすものでもあり、我々の生活の基盤を作っているものでもあります。
今の我々の生活の基盤を作っているものは、科学と資本主義経済ですが、一昔前は、宗教と君主制国家であった時代もあり、やはり、こうしたものは、人間には無くてはならないものにもあたります。
この点については、よく考察していく必要があります。
また、『反定質』について、より正確に説明すると、『プレアデス』領域において、『観察子』の『中和』を行う力にあたります。
この『中和』が理解できると、より、実体が掴めるようになります。
〜反性質〜
『プレアデス』領域において、『シリウス』へと向かう力。
『反定質』と同様、『定質』と『性質』の『対化の交差』と呼ばれる現象によって生まれます。
『性質』と進化の方向性が逆になり、進化の力の逆向きの逆向き・・・つまり、進化側の力にあたります。
人間が持つ進化の方向性であるので、簡単に言うと、『プレアデス』領域にいる、現在の我々が目指すべき方向性にあたります。
『反定質』は病気の本質にあたるので、対して、『反性質』は健康の本質にあたるのではないかと推測できます。
『反性質』はどんなようなものなのかについて、例を上げていくのは、他の3つに比べると、比較的困難な話です。
それは、進化の方向性ではあるが、『定質』のようなものではなく、『性質』のような類のものではあるが、あくまで進化の方向性を持っているものです。
『反定質』とは、対立する存在にあたり、人間が進化するための道を見出す存在にあたります。
恐らく、それは、実に人間的ではあるが、創造性と発展性があり、真理にも根付いているものにあたります。「芸術」などが、『反性質』の方向性にあるものの例として、一番良いのではないかと思います。
また、自己と他者の関係においては、異なる価値観の人間がいた場合、相互に「理解し合う」方向性にあたります。このことによって、人間は進化の方向性を持つという所が、大事な所です。
そして、それは、『反定質』にあたる「宗教」や「戦争」や「科学」や「物質主義」などには、真っ向から立ち向かっているものにあたるのではないかと思われます。
『反定質』は、人間にとっては、嫌でも目に付くものにあたりますが、それに対して『反性質』は、執拗に探っていかないと、見出せないものなのではないかと思われます。
従って、『シリウス』領域へと目指す人間は、この意識進化の方向性というのを、常に探っていかなければなりません。
それから、『反性質』をより正確に説明すると、『プレアデス』領域において、『観察子』の『等化』を行う力にあたります。
よって、『等化』が理解できると、より、実体が掴めるようになります。
また、再度、これらの構造を図で説明すると、以下のようになります。
オコツトが『タカヒマラ』を説明するにあたって、『タカヒマラ・テンプレート』という構造のビジョンを転送してきたと言われていますが、その形によると、『タカヒマラ』の形は、上の図の形の方が近いです。
この図は、『タカヒマラ・テンプレート』の形を2次元(2D)で表したということで、『2Dタカヒマラ・テンプレート』と名づけます。『シリウス』と『プレアデス』の間には、ゲシュタルトがひっくり返るほどの「ねじれ」があるので、この図の方がより実体に近いと思われます。
さて、ここで、参考までに、オコツトによる、『定質』・『性質』・『反定質』・『反性質』の説明を記述すると、以下のようになります。
――――定質とは何ですか?
「『オリオン』が作り出した進化の力そのもののことです。」
――――性質とは何ですか?
「人間が生み出されている状態そのものです。」
――――反定質とは何ですか?
「人間が悪と呼ぶ概念に似ています。『プレアデス』が進化を失っている状態です。」
――――反性質とは何ですか?
「『プレアデス』が作り出す意識進化の方向性のようなものです。」