この、『オリオン』『シリウス』『プレアデス』『スマル』は、それぞれ、古来の西洋で発展した世界観で説明すると、「神(創造主)」「天上(天使)」「地上(人間)」「地獄(サタン)」に対応しています。
また、『ノウス(NOOS)』や『定質』は「天使的な力」、『ノス(NOS)』や『性質』は「悪魔的な力」と言うことができます。
人間は、こう説明された時、人型イメージを作って、捉えたがるものであり、人型イメージの方が捉えやすいものです。しかし、このイメージこそ、「『人間型ゲシュタルト』の囚われ」であるとされ、『反定質』を引き起こします。つまり、それは、進化の力を持っておらず、その本質を理解することができないわけです。
このイメージができたからと言って、「理解した」と言うことはできず、むしろ、イメージに固執していては、本質的な理解からは遠ざかる一方になります。
一部の宗教が、偶像崇拝を禁じるのは、これが理由になります。
また、『シリウス』では天使的な力に近い『定質』は、人間の世界では『反定質』へと転じ、『シリウス』では悪魔的な力に近い『性質』は、人間の世界では『反性質』へと転じます。従って、この辺りは少し複雑な関係を作り出す構造になっています。
そもそも、「宗教」とは、オコツトによると「人間の知識によって歪曲化されたもの」と言われています。つまり、ヌーソロジー的な真実が、安易な人間的創作として捉えられているわけです。
人型イメージは親しみやすいので、それはそれで良いのですが、あくまで、本質はそうしたものではないことを押さえておく必要があります。
本質は、「理そのもの」「自然そのもの」「構造そのもの」のようなものです。
ヌーソロジーでは、主に「幾何学」を使ってそれに取り組み、そこからの実体験的な理解から、真実を掴むことを目指して行きます。
それが、人間にとっての進化の方向性である『反性質』の方向性を、『定質』として覚醒させる意味を持ちます。