古典的カバラにおける、「生命の樹」の作られ方

 尚、古典的なカバラにおいては、ヌーソロジーの『観察子』とは違った理屈で、「10のセフィラー」という構造が導かれています。つまり、10のセフィラーの作られ方が、ヌーソロジーとカバラとでは違うということです。

 カバラにおいては、簡単に説明すると、以下のように、[1→2→3→4]をベースに、一番上の「ケテル」と呼ばれる場所から、降下しています。

 世界創造の為に、先天的に存在するような、「先天の[1→2→3→4]」というものがあり、そこから、人間のいる次元の樹の「ケテル」の場所へと、まず始めに「流出」という現象が起き、そこからスタートします。
 その後、[1→2→3→4]→[4→5→6→7]→[7→8→9→10]の、三段階の発展が、重要となります。
 そして、それぞれの数字が、各セフィラーに対応しています。
 この際、「ダァト」と呼ばれる、[3][4]の中間にある箇所は、「非セフィラー」とされ、無視されます。ヌーソロジーでは『次元観察子ψ8』にあたる箇所です。
 この辺りは、突き詰めると、謎が深そうな箇所であるので、詳しい所は置いておきます。
 「ダァト」を非セフィラーとすることで、セフィラーとセフィラーを繋ぐ「パス(小径)」と呼ばれるものが、22の数だけ出来ます。ユダヤ教神秘主義であるカバラでは、このパスに対して22のヘブライ文字が当てられていて、伝統的なカバラでは、この「22のパス」を重要視します。

 ひとまず、簡単にカバラの説明をすると、以上の通りです。

 カバラは、ユダヤ人の持つ、伝統的な視点を主に持っており、ヌーソロジーは、それとはまったく違った視点から、こうしたシステムを見ていくわけですが、双方から見ても、同じような「生命の樹」の形が見えていきます。
 カバラとヌーソロジーのすり合わせは、今後とも、要研究分野だと思います。