「生命の樹」のセフィラーを使った説明

 以上の『観察子』ですが、これはユダヤ教神秘主義である「カバラ」における「生命の樹(セフィロト)」に、非常に関わりのあるものと見ることができます。

 ヌーソロジーの『観察子』は、「真理を解き明かすための、およそ13の要素」と言えるものに対して、カバラにおける「セフィラー」も、「真理を解き明かすための、およそ10の要素」と言えるようなものにあたります。それから、カバラは、古代エジプトの「神聖幾何学」をルーツに持つ思想です。微妙に違いはあれど、非常に近いものと見ることができます。
 しかし、「カバラ」の「生命の樹」は、古代から伝わるユダヤ教神秘主義の思想や、13世紀頃にスペインにて明るみになった「ゾハールの書(光輝の書)」と呼ばれるアラム語(ヘブライ文字の口語)の文書を中心的な原典に持つに対し、ヌーソロジーの『観察子』は、現代日本生まれの「オコツト情報」が元になっているため、考え方や視点などには違いがあります。
 『観察子』を「生命の樹」に当てはめて考える場合は、それは、「ゾハールの書で伝えられている”生命の樹”とは、同じ形をしているが別物」と考えた方が良いです。
 しかし、それぞれの『観察子』と「セフィラー」は、相関関係は持っているようで、『観察子』が明確に分かるようになることにより、「セフィラー」のイメージも見えてくる、ということはあるようです。

 コウセンさんによるカバラ考察では、主に、イサク・ルーリアによる「ルーリア・カバラ」が用いられています。
 そこでは、同じグノーシス思想を持つものとして、非常に近い考え方が見られています。

 『観察子』を「生命の樹」に対応させると、以下のようになります。ユダヤ的な「カバラ」の概念は、基本的に高次元の領域が該当するため、『次元観察子』ではなく、『大系観察子』が当てはまります。
 (※尚、「2013:シリウス革命」などの書籍では、「ビナー」と「コクマー」がこれとは逆になっていますが、自分はこちらで解釈しています。)

 一番上の「ケテル」のある場所に、111213があり、計「13」になります。

 さて、これまで、「13」と説明してきましたが、実は、「14」番目も存在します。
 それは、「13」という奇数系の観察子の『反映』として、「14」という偶数系があるはずだからです。
 しかし、14番目は、オコツトからの詳しい情報が曖昧な様子であり、特別な存在のようです。
 ここではひとまず、上の「生命の樹」の図のように、「13」で区切って説明していくことにします。「13」まで辿り着いた時、「14」が重要になるのだと思われます。

 また、「12」で区切る方法もあります。このカバラの図においては、「12」までで、それらの世界は、『プレアデス次元』の世界として、一旦閉じています。
 そして、「それらよりさらに進化した存在」として、「13番目」があります。よって、「13」は、少し違う次元にあるので、「12」で区切るという手もあります。

 『観察子』は、「12」で区切ったり、「13」で区切ったり、「14」で区切ったりすることができますが、ひとまず、区切り方はそんな所です。