「思形」と「感性」

 『次元観察子ψ9』は『人間の思形』、『次元観察子ψ10』は『人間の感性』と呼ばれています。同じく、『大系観察子Ω9』は『ヒトの思形』、『大系観察子Ω10』は『ヒトの感性』と呼ばれています。この法則性は、以降の『定質』・『性質』でも同じです。

 『思形』と『感性』は、人間の精神構造において、重要な箇所を構成しています。それは、タカヒマラ全体に流れる『定質』・『性質』・『反定質』・『反性質』などとも、深い関わりを持っています。
 そして、『思形』が表すものは、主に、思考など、形成を司っているものなどです。それから、「言葉」などもそうです。ロジカルで、カクカクした、「切る」性質を持ったイメージのものにあたります。
 それに対し、『感性』は、情動的なもの、美術的なもの、霊的なものなど、俗にいう「感性」を使うものを司っています。それから、「感覚」もそうです。曖昧な夢のように、フワフワしたものであり、「流れる」性質を持ったイメージのものにあたります。
 つまり、これらは、「理性と感性」「知性と感性」などとも、言い換えることが出来ます。これは恐らく、人間の脳である、「左脳」と「右脳」の働きの違いなどにも現れているのではないかと思われます。

 ヌーソロジーにおいては、『思形』は「男性原理」『感性』は「女性原理」のように扱われます。
 『次元観察子ψ9』・『次元観察子ψ10』も、それぞれそのような役割を持ちます。
 また、ヌーソロジーでは、この二つのうち、どちらを重要視するかというと、奇数系の観察子の方を先手と置くことになっているので、『思形』の方を重要視するわけです。ただ、これはヌーソロジーが『顕在化』においての思考だからであり、『顕在化』が起こる前の人間の意識においては『思形』よりも『感性』の方を重要視します。また、そのどちらか一方があれば良いというものでもなく、その両方が必要だという風に扱います。
 『思形』と『感性』の関係を、こうした、「奇数系観察子」と「偶数系観察子」の持つ関係として、理解することが、ヌーソロジーにおいて重要な所になります。

 『ψ9』・『ψ10』は、それぞれ『凝縮化』によって、他者側の観察子である『ψ*3』・『ψ*4』になります。よって、これらを理解するには、その点が重要になります。
 また、『観察子』は『ψ7』から『凝縮化』が始まる点も重要です。それは、他者側の観察子に入ることにあたり、『ψ7』以降の『ψ9』などからは、その構造が、これまでとは大きく異なることになります。
 より詳しい説明は、『ψ3』や、『ψ7』などと合わせて学んだ方が良いので、ここでは詳しい説明は省きます。
 『ψ7』と『ψ8』の等化によって、『ψ9』を見出すことができますが、なるべく、こうしたやり方で理解した方が良いです。