ヌーソロジーでは、「円の中心」と「円周」の関係というのが重要となります。
まず、A君とB君がいるとします。
B君がA君の周りを円上に回っていた場合、文字通り、A君にとっては、B君がA君の周りを円上に回っているように見えます。
しかし、B君にとっては、常に同じ方向を向いていた場合、A君がB君の周りを円上に回っているように見えます。
また、B君が常にA君の方向を見て、A君の周りを回っている場合…
B君にとっては、A君はその場で向きを変えて回っているように見えます。
これが、現実世界で実際に動いた場合は、自分が動いている時には、「自分が動いている」という記憶があったり、何かしらの遠心力などの力を身体に受けるため、自分が回っていることは感覚的に分かりますが、それがまったくない場合は、自分が動いているのか、相手が動いているのかは分からないものです。
また、これは「地球」と「月」と「太陽」の関係で考えると分かりやすいです。
ご存じの通り、地動説において、「地球」は「太陽」の周りを回っていて、「月」は「地球」の周りを回っています。しかし、「地球」からみたら、「地球」を中心に「太陽」が回っているように見えます。
また、「月」からみたら、「月」を中心に「地球」が回っているように見えます。
ヌーソロジーではこの時、「それぞれの惑星がそれぞれの次元を持っている」というように捉えます。また、「自己」と「他者」の視点の関係においてもそうであり、それは、相互にとって反転している関係を持っています。
「自分」と「見ている物」を「点」とすると、以下の図のようになります。
ヌーソロジー的には、「4次元空間」を捉えるためには、左側の点と右側の点、相互からの視点を導入する必要があります。
ヌーソロジーでは、こうして「円の中心」を「円周」が回っていた場合、実はもう一つ反転した「円」が存在している…という風に捉えます。これを『円心』といいます。