ここで、「無」というものについて、少し考えて見ます。
『ψ1〜ψ2』までの領域の世界とは、「目に見える物」にしか関心ない世界にあたります。つまり、「有」の世界です。
ここから先は、「目に見えない物」にも関心を持つ世界にあたります。つまり、「無」に関心を持つ世界です。
この「有」と「無」というものは、言い換えると、「実数」と「虚数」とも対応関係にあると言うことができます。
「有」「実数」の世界というのは、『付帯質』が作っていて、それに対する「無」「虚数」の世界というのは、『精神』の力を持っています。
そして、『精神』とは、「対化を『等化』する力」にあたります。
よって、目に見える「実数」側に基盤を築きつつ、目に見えない側にも関心を持ち続けることが、この先も、奇数系の観察子を先手として、『等化』し続ける力を持っているということになります。