「自我」の解体

 コウセンさんは、『人間の外面』を説明する際に、それは、「分裂症的世界観」と言っていたことがあります。

 この「分裂症的世界観」は、先ほど説明した、「夢」の世界観でもあります。
 そこでは、「今まで自分を統制していたもの」が、バラバラになります。「新しい自分」を見つけるため、「今までの自分」を、一旦バラバラにするのです。あるいは、それらを見直す行為などをすることになります。
 それは即ち、「自我の解体」です。

 また、『次元観察子ψ3』と『次元観察子ψ4』とを分けて考えるようにするのも、「分裂」という作業にあたります。
 ψ3の世界観への参入し、そしてそこから、ψ5の知覚へと向かっていくには、そうした「自我」を、一旦分裂させるような、解体作業が必須となります。

 そして、最終的には、それを、もちろん「統合」させる必要があります。
 『次元観察子ψ5』の認識が、ひとまずはそれにあたります。