「人間の外面」的デザインと「人間の内面」的デザイン

 この「綺麗に着飾る」という意識は、デザインにおいても適応されることがあります。
 デザインの世界においても、恐らく、ψ4側の『人間の内面』的デザインというものと、ψ3側の『人間の外面』的デザインというものがあります。
 ψ4側のデザインは、主に「綺麗に着飾る」ことや、「綺麗に見せる」ことを意識して作られています。
 対して、ψ3側のデザインは、「見られること」というのをあまり意識しないで、「自分にとって、これが正しい・美しい、もとい、真理に即している」という、主観的な意識をメインにして作られています。

 「芸術」が本来あるべき姿は、どちらかというとψ3側のデザインだと思います。
 絵画であれば、一見、凄く奇怪に見えるような絵であるが、何処か、意識を変革させるようなインパクトのある絵です。実際、『ノウス』側の意識の変革を起こすような作品というのが、理想的な芸術だと思います。
 芸術家の岡本太郎の有名な言葉に「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」というのがありますが、その方向性を持つものが『人間の外面』的デザインであり、芸術であると思います。

 このように、例えば、デザインなんかには二つの方向性があるように見ると面白いと思います。
 また、より高い理想は『次元観察子ψ5』であることを考えると、両方持っていた方が良いと言うことも出来ますし、「ψ3」や「ψ4」だけでなく、『次元観察子ψ5』的デザインや、『次元観察子ψ6』的デザインなどもあると言うことができます。