それから、『次元観察子ψ4』と『人間の内面』は、自分自身の持つ「3次元空間のイメージ」を作っているものでもあります。
そもそも、自身の「3次元空間のイメージ」というのは、元々あるものではなく、人間が生活していく中で、「客観的にはそうであろう」という意識の中から、作り上げていくものです。
これを作り上げていくのが、「他者からの視線」というものです。つまり、「見られている」という意識です。
(これについては、コウセンさんによる「複素数平面」を使った説明が分かりやすいです。)
そしてそれから、「3次元空間のイメージ」を作るための器官となっているものは、「触覚」です。
「触覚」・・・、つまり、「触った感じの世界」では、「3次元空間」であるのは事実ということになります。
これは、確かに我々の肉体は、実際に物質空間に住んでいるということを示しています。キューブを触ればそれは確実にキューブだし、移動すると壁があるならぶつかるし、長距離の移動にはそれなりの手段が必要となります。
しかし、「我々の精神は世界をどう知覚するか」の分野となると、話は別となります。ヌーソロジーではこの分野を探ることになります。
そして、まずは「視覚」について考えてみると、これは3次元空間のイメージで捉えると、「3次元空間」となりますが、そのイメージを抜きにして、ただの「視野」を捉えると、その視野は「視野平面」という平面だとして捉えることもできます。この時の『奥行き』は、距離が消失しているというのが、ヌーソロジーの主張となります。
また、「聴覚」についてですが、実は聴覚を感じる器官というのは、普段我々が思っているほど分かりやすい器官ではありません。実は、これこそ空間概念が存在しない知覚器官であり、知覚する時に「3次元空間」をイメージするからこそ、「3次元空間」の中に音があるように聞こえるということになります。
ただ、逆に、こうした「3次元空間」をイメージするからこそ、面白い物が出来上がる世界というのもあります。しかし、ヌーソロジーを探求する時は、それらを一旦忘れることになります。
これらの『次元観察子ψ3〜ψ4』の対化において、こうした「3次元空間のイメージ」を作っているものが、『次元観察子ψ4』にあたります。