さて、この「定着」を行なうにあたって、特に、『ψ3』を発見するために作った「4次元目の軸」を、意識するようにしていくのが良いです。
それが見えていれば、その状態の「自分から前」が、『人間の外面』側であり、「自分から後ろ」が、『人間の内面』側にあたります。
その軸は、普段は非常に見え難いようなものであり、見えたとしてもすぐブレてしまうような、繊細なものですが、それが掴めるようになると、意識進化をしていく上で心強いです。
ここで、この「4次元目の軸」を意識していくことのメリットを、少し述べておきますが、
まず、集中力がつきます。
それは、「考えるべきこと一つに集中しつつ、かつ、全体を考えるという、調和的な思考が可能」という、特別な思考方法になります。『人間の外面』の意識を使って物事を考えるということは、こういった特別な思考方法と関係があります。
人間は、集中力さえあれば、あらゆる問題が解決できるので、ここで芽生えた集中力を以て、実践的に何かに役立てていくということができます。
それから、「自己にとって無駄な思考を削ぐ」ということができます。
そもそも、ヌーソロジーの思考は、「自己側」とされる意識や思考というものと、それとは違うものとを切り分けて、なるべく自己側の意識を主体とすることが目的となります。それは、「自己」にとって必要な思考と、そうではないものとを、切り分ける力も持っています。
そして、この「4次元目の軸」も、「自己の為の思考」への通路となります。
従って、これが明確に見えていると、本能的に、自己の為には、何を意識し、思考するべきかということが見えてくるわけです。
人間は、「自己」の為にどれだけ、思考や時間を使い、それを鍛えたり、世の中に役立てたりするかによって、自分のステータスや、自分を取り巻く世界観、そして、幸せの度合いなどが決まってくるものです。
よって、ここで「自己」に必要な思考とは何かということを、なるべく見えるようにすることが、大変有意義なこととなります。