「裏返った空間」からの「無限遠点」の発見

 「基本反転」の演習にて、「裏返った空間」がイメージできたとします。
 この「裏返った空間」は、「4次元空間」も含まれていて、『人間の外面』を発見するのに必要不可欠なものとなるわけです。
 
 「裏返った空間」を正しくイメージできている時、『人間の外面』を正しく認識することができます。
 「裏返った空間」を作るのに使った、脳の微妙な負荷は、『人間の外面』を認識するにおいても、同様に必要になります。

 「裏返った空間」と、『人間の外面』を認識することに上手くいってる状態で、対象を見ている時というのは、およそ以下の図のようになります。


 ”『人間の外面』とは、自分の「前」にある、「見える世界」のことである。”
 という説明がありますが、まさしく、この状態のように、対象を上手く認識できている時、この時に観ている「前」の景色そのものに、『人間の外面』があります。

 そして、『人間の外面』が発見されている時、同時に、『主体』も発見することができます。

 『主体』とは、『人間の外面』にあるとされる、「無限遠点」の位置にあるものです。
 その「無限遠点」の位置とは、自分が対象を見た時の、「対象へ、真っ直ぐ前の方向の無限遠点」の位置にあたります。
 
 以上のことから、『主体』の位置を図で説明すると、以下のようになります。

 まずは、「基本反転」と「対象へ真っ直ぐ前の方向を見ること」の、合わせ技で、『主体』を発見することが重要となります。
 それは、気付いてみると、「既にそこにあった」かの様に、そこにあるものです。
 この時の、「既にそこにあった」というような感覚に、気付くことができたならば、高次元の発見の糸口を、掴むことができています。

 また、この時の「対象へ真っ直ぐ前の方向」こそが、ヌーソロジー的には、「4次元空間」における、「4次元目の座標軸」となります。