すべての物が回っている

 先ほどの「眉間鉛筆」の話の続きになりますが、
 自分が動き回ると、見えている「物」は回転により移動しながらも、見えている「物の表面」の場所は変わる、ということになります。
 そこで、「不動の身体」から物を見ると、それで自分が動いた場合は、「自分」はまったく動いていなくて、「物」が回っているという感覚になります。
 また、それぞれの「物」の場所は、「±∞」という位置に集約されていることになります。

 このように、「不動の身体」においては、「物」と自分との関係が、普段とは逆になっているということになります。