半田広宣さんの著書、「2013:シリウス革命」の一説で、『自己』に関する、重要なことが書いてある箇所があるので、それを少し引用します。
(319ページ〜)
日常的なレベルでの話も補足しておこう。
宗教や精神世界では、自分の実生活を顧みることなく、精神的修養や布教活動に埋没していく人たちをたまに見かける。普遍的価値や理想を高く掲げ、人生を全うしていこうとする姿勢はとても有意義なものかもしれないが、オコツトが示唆してきた『タカヒマラ』の構造を見るかぎり、『次元観察子ψ5(自己)』の確立なしに、それ以上の次元へ進むことはあまりいい結果をもたらすとは思えない。
ψ5の確立とはψ3とψ4の『等化』、さらにはψ1〜ψ2とψ3〜ψ4の『等化』によって生まれるが、これらは簡単にいえば、自分の考えていることをはっきりと言葉にしたり、自分のビジョンをしっかりと現実の中へ転化させていくことを意味する。
誰でも自分自身の創造性や行動に自信を持っていれば、優越感や劣等感を持って他者を攻撃したり、批判する理由はなくなる。ほとんどの攻撃や批判は前節でも見た通り、『反映』側、つまり他者への依存が作り出すものなのである。
とりあえずは、徹底して個体化していくこと――これが悪の発生を防ぐ最も理性的な態度だと言えるだろう。ちなみに、ここでいう個体化というのは自己の自立であって、単なる「わがまま」のことではないので、くれぐれも勘違いのないようにしてほしい。
以上、『自己』の確立についてと、それをしていく意義、その注意点についてが書かれています。
コウセンさんが日常レベルの話をするのは割と珍しいですが、こうしたこともしっかりと書いています。
ヌーソロジーの話というのは、こうした、日常レベルの行為にも、あくまで関わりがあるものです。