錬金術的な解釈

 こうした意識の変容は「錬金術」で解釈することができます。
 そもそも「錬金術」とは、物質的に「金」を作る試みを指す場合もありますが、現代においては、主に精神の変容を目的とする魔術にあたります。
 ユングも、そうした「錬金術」について研究していました。

 この段階で必要なのは、『次元観察子ψ3』的なものと、『次元観察子ψ4』的なもの「シャドウ」と「ペルソナ」の統合だと言うことが出来ますが、それは、錬金術的には「水銀」「硫黄」に、それぞれ当てはめてみることが出来ます。
 「水銀」と「硫黄」は、それぞれ、「陰」「陽」の象徴であり、もっと根源的な「陰」と「陽」だとも解釈することもできますが、身近な所に出てくるものとしたら、この二つに当てるのが妥当であると思います。

 『次元観察子ψ3』と『次元観察子ψ4』を『等化』して、『次元観察子ψ5』の『自己』を得た時のイメージを、錬金術的な比喩で説明すると、右手に『次元観察子ψ3』的な「水銀」、左手に『次元観察子ψ4』的な「硫黄」を持ち、それらを自在に扱っているイメージとなります。