「浄化技法」について

 さて、ここで、「浄化感覚」というものについて説明することにする。
 先ほど、「水晶」や「塩」は、「ケガれを払う力」が強いと述べた。また、そうしたものを用いてケガれを払うことで、『禅定』の境地へと至りやすいということを述べた。
 この時に得ることができる感覚を「浄化感覚」と呼ぶことにする。

 それから、仏教で『浄土』と呼ばれているものがある。それは「仏が住する清らかな国」と言われているものであり、『禅定』の先に行くことができる境地にも該当する。
 ここで、『浄土』へと意識が向かうことと、「浄化感覚」は近いと捉えても良いだろうと思う。

 この「浄化感覚」を掴むための技法というのは、古今東西に様々存在している。
 西洋魔術で『四拍呼吸』と呼ばれて伝えられているものもその効果があるものであるし、『鎮魂法(ふりたま)』 と呼ばれているものも、筆者がオススメできる技法の一つである。
 日本で伝えられている『大祓詞(おおはらへのことば)』といった『祝詞(のりと)』も、「ケガれを払う」ことを目的としているため、唱えることによって強い浄化力を発揮する。

 また、仏教においては『般若心経』といったお経が、「浄化」の効果が強いものであるため、これは筆者もオススメできるものである。それから、『浄土宗』や『浄土真宗』で伝えられている『南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)』という念仏は、意識を『浄土』の方向へと調整する力があるものであるため、そうしたものもオススメである。
 こうしたお経や念仏は、非常に簡易で安価である「呪文魔術」であると言える。

 このように、「浄化感覚」を掴むことは、様々な技法のベースになるため、「魔術や魔法」のようなものを扱う場合は、そうしたものをなるべく掴めるようにした方が良い。
 


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