不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇テレポートは可能なのか?◆◇
前回、『時空間を超越した所にアクセスする』で、時空超越の話をしました。
主に「波の世界」は時空を超越してるので、
「意識においては、時空を超越することは可能」という話でした。
さて、ここで考えたいサイキックは「テレポート」です。
物質を移動する瞬間移動の能力、
テレポートは実際は可能なのでしょうか?
テレポートを実際にやるとなると、「意識を移動させる」のではなく、
「物質を移動させる」ということになります。
『サイキックの研究と分析』的には、これは普通に考えると無理そうなんだけど・・・
可能だとしたら、
物質→粒→素粒子→波の世界→素粒子→粒→物質・・・
・・・というように「分解+再構築」が働いてることになります。
物質や粒以上の状態では無理だとしても、
素粒子の所まで分解すれば、
時空移動は可能かもしれません。
量子力学なら「量子テレポート」という現象があります。
ただ、物質を素粒子に分解して、テレポートができたとしても、
元々の姿に再構築するとしたら、なんだか途方もないことになりそうです。
アニメ『シュタインズ・ゲート』(原作はゲーム)では、
時間超越の技術が研究されていて、タイムマシンの試作品というのも出てきますが、
時空移動に失敗した物体は、緑色のゲルみたいなものになっていました。
これは再構築の失敗と考えると、何だかリアリティがあります。
この理屈だと、「量子テレポート」のように素粒子のテレポートは可能としても、
物質のテレポートは不可能に近いです。
これを実現するには、更なる上次元からの力が必要?
そもそも、「テレポート」というのは、
目的は「分解+再構築」というより、正確には「移動」になります。
たとえば、コンピューター上で1GBとか1TBとか大きめのデータを「コピー+貼り付け」した場合、
データを0から作ることにもなるのでそれなりに時間がかかります。
ただ、コンピューター内での「切り取り+貼り付け」であれば、
コンピューター内にあるデータの位置情報を変更すれば良いので、これだったらすぐにできます。
「テレポート」の場合も、「DELET+CREAT」とかじゃなくて、
位置情報の書き換えだったら簡単にできるのかもしれない?
ただ、リアルな世界において「位置情報」ってのが何になるのかサッパリなので、
テレポートの実現性もサッパリです。
やはり、テレポートについては「物質を移動する」となるとよく分からないので、
「意識におけるテレポート」ぐらいまでしか分かりません。
まぁ、もし「見てた光景が実は全部夢だった。」とか、
そういう話になれば何でもアリにはなりますけど。
『サイキックの研究と分析』的には「物理操作」よりも、
「意識操作」や「記憶操作」とかのが簡単なので、そっちの路線で考えた方がリアリティがあります。
タイムスリップについて
テレポートと非常に近い能力に「タイムスリップ」があります。
テレポートは空間超越に該当しますが、タイムスリップは時間超越になります。
これも物質移動が必要になるので、難しさはテレポートと同様です。
あと、過去を変えると未来がねじまがってしまうという、タイムパラドックス的な問題もありますね。
タイムマシンが実際に世の中にあったら、歴史まで書き換え放題なので、
何だかとんでもないことになりそうです。
ただ、『サイキックの研究と分析』的には、「意識の移動」はあくまで可能ということになるので、
現在から過去の自分にメッセージを送るとか、
未来の自分からのメッセージを現在の自分が受け取ることとかは可能?
一応、前に説明した「ヘミシンク」というジャンルでは、
「レトリーバル」という「救済」を意味する「癒し」の技術があり、
その中に「過去の自分に対するレトリーバル」というのもあります。
この辺はリアルなサイキックに該当します。
タイムスリップの都市伝説
あと、タイムスリップネタで面白い都市伝説は、ジョン・タイターです。
2000年~2001年にアメリカの掲示板で出てきた「未来から来た」と自称する人物です。
アニメ『シュタインズ・ゲート』でも元ネタとして使われました。
この手の情報は、それっぽく書くだけで
本物のように作れてしまうから、自分は割と懐疑的なんですが・・・
ジョン・タイターは凄く有名らしく、
その内容はリアリティがあるような、やはり疑わしいような・・・なんとも微妙な所です。
ジョン・タイター情報の真偽についてはよく分からないとしても、
どっちかというと、物理的移動のように「未来から移動してきた」というか、
「未来からの情報を受け取った」の方が現実的なので、そっちかもしれません。
要は、「未来予知」に近い能力ってことになります。
このように、「未来からの時空移動」でイメージされているものは、
どちらかというと「未来の意識が移動してきた」と捉える方が、
リアリティのある話になります。
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