今回は西洋占星術における「アスペクト(座相)」の覚え方についてです。
西洋占星術の入門用の記事は以下↓
上記の記事ではアスペクトについての説明はそこまでしませんでした。
西洋占星術の習得において、アスペクトの理解はけっこう鬼門なので、
自分(Raimu)も個人的に苦労しました。
この辺は独学でやり切れるかどうか、境目となる所でしょう。
なので、アスペクトを簡単に理解するための図を作ってみました↓
それぞれ6つのアスペクトについて
コンジャンクション(0度)
数字だと「1」に対応。
メジャーアスペクト。
両者の惑星の力を合わせて強くする、とても強力なアスペクト。
「合致協力!」という感じ。良い方にも悪い方にも働くことがある。
オポジション(180度)
数字だと「2」に対応。
メジャーアスペクト。
両者が向かい合って緊張状態になっている。
対等にぶつかりやすい状態な感じ。
割と危なっかしい角度と解釈されるが、両者の力が強まることもある。
エレメント(火地風水)が「火風」か「地水」の組み合わせで、
かつ、クオリティ(不動・活動・柔軟)が一緒の組み合わせ。
トライン(120度)
数字だと「3」に対応。
メジャーアスペクト。
両者が調和している状態。
調整力のある角度で、惑星の良い部分を調度よく引き出すことができる。
調和しやすく、状況が無難になるので、持っていると良い角度とされる。
平和過ぎる場合は退屈な角度とも解釈できる。
エレメントが一緒の組み合わせ。
スクエア(90度)
数字だと「4」に対応。
メジャーアスペクト。
180度と同様に緊張する状態になるが、より厳しい角度と言われる。
死角からぶつかり合うように激しいことになったり、両者の力が過剰になったりする。
とても刺激的で、これを乗り越えることで鍛えられて強くなる角度でもある。
エレメントが違う組み合わせで、
かつ、クオリティが一緒の組み合わせ。
セクスタイル(60度)
数字だと「6」に対応。
メジャーなのかマイナーなのか微妙なぐらいのアスペクト。
120度と同様に調和する角度と言われるが、力はそれよりも弱い。
120度よりも「工夫」が鍵になってくる角度と解釈できる。
エレメントが「火風」か「地水」の組み合わせ。
クエンカンクス(150度)
マイナーアスペクトだけど、ちょくちょく見かけるので覚えておくと良い。
150度ピッタリに近いものを見つけた場合に読むと良いかもしれない。
意味は分かり難いけど、
「資質の違う要素を意識的に調整しなくてはならないこと」
「なかなか届かないもの」
「苦しいけどメリットが高い」などのことが言われている。
エレメントの組み合わせは色々。
アスペクトの読み方
アスペクトの読み方のおさらいをすると、
まずはホロスコープの全体を見て、特に強いアスペクトから読むのが基本です。
真っ先に探すのは度数が一緒のものです。
次に1度違い、2度違いのものを探していきます。
2度違い未満あたりは強いテーマを持ってるので、なるべく深く掘り下げるようにします。
5度違いとかになってくると「まぁぼちぼちの影響」と読んだ方が良いでしょう。
それから、コンジャンクション(合致協力)ほど力が強いと解釈したり、
マイナーアスペクトほど力が弱いと解釈したりします。
その辺をどこまで読むかは色々で、さじ加減が人によって違ったりします。
熟練した人ほど微妙な読み方ができるものなので、
この辺は占星術師のスキルが問われる所でしょう。
アスペクトを理解するための演習方法
アスペクトを理解するためには、他人のホロスコープをたくさん読むのが一番良いでしょう。
ただ、人を占うのはなかなか機会がないと難しいので・・・
演習方法としては、現在のトランジット(星の配置)でアスペクトになってる所を見つけて、
それを読んでみるとかが挙げられます。
あるいは、アストロダイスを二つ購入して、サイコロも一つ用意して
それらを投げて出た目をアスペクトに見立てて、
それを本日のメッセージと解釈して読むのとかも良いかもしれません。
アスペクト理解が未熟な場合は、そうしたことを「毎日演習!」みたいなノリでやるとか、
とにかくそういう演習が必要だと思います。
アスペクトが発見できたら手持ちの書籍で意味を確認していきます。
書籍だと松村潔さんの『完全マスター西洋占星術』がオススメです。
松村潔さんは『アスペクト解釈大事典』という分厚い本も出してますが、
とりあえずはこれで十分だと思います。
そんなわけで、アスペクトについてはじっくりと時間をかけて習得していきましょう。