以上で説明したように、『4次元空間』とは「時間の反転した空間」ということになるわけだが、そうすることによって、「反転した空間」というのを見い出すことができる。
ここで、「反転した空間」と「通常の空間」という二つの意識が、新たに出てくることになる。
これは、「主観領域」と「客観領域」ともそれぞれ繋がっているため、その二つを意識するようにすると良い。
それから、この「意識の反転」は、西洋の哲学とも関わりのある所であるが、これができるようになると、見ている光景を『視野平面』として観ることも可能となる。
以上の絵は「エルンスト・マッハ」という哲学者が書いた絵である。
この絵は何を表しているかというと、マッハ自身が自分の左目から足の方を見た光景をそのまま描いている。この時に見た光景は、あるがままを観てみると、ある意味「平面」として観ることができる。マッハは、自身の哲学において、このように純粋な「視覚体験」として目の前の光景を観ることを重要視した。
これは、「止観」においても重要なことであり、「止観」が上手くいくことによって、「意識の反転」が起きることと同時に、視野を「視野平面」として観ることができるようになる。
この辺りの概念は、宇宙論『ヌーソロジー』と繋がる所でもあるため、合わせて理解してみるのも良い。(これについて、詳しくは『Raimuのヌーソロジー入門』や『ヌーソロジー基本概要+(プラス)』
を参照して欲しい。)