「4次元思想とフラットランド」(書籍版) \1,716
サンプル⇒■
我々の住んでいる世界は「3次元空間」。
もし、「4次元空間」が存在した場合、それはどのような世界なのか?
「異世界」へのアプローチを試みる。
前半の章は、E.A.アボットの著作「フラットランド 多次元の冒険」がテーマ。
2次元図形の住人が住む世界「フラットランド」から、
キリスト教の世界観などを絡めて、
「4次元」に対してアプローチする。
後半の章は、21世紀の宇宙論「ヌーソロジー」がテーマ。
「4次元をどうすれば認識できるのか?」について、
アインシュタインの特殊相対性理論、ベルクソンの純粋持続、
仏教の止観瞑想、ユング心理学の自己(セルフ)などを絡めてアプローチする。
抽象的な「見えない世界」を、幾何学的な枠組みを使って、構造的に解き明かす。
目次
■4次元空間に関する一般見解
・4つめの軸
・観察の法則
・切断の法則
・4次元立方体とその展開図
・4次元はどこにあるのか?
**4次元思想とフラットランド**
■4次元思想の歴史を軽く
・4次元思想の発端とピーク
・アインシュタインの登場
■アボットの遺産「フラットランド 多次元の冒険」
・アボットの人物像
・「フラットランド 多次元の冒険」の構成
・「フラットランド 多次元の冒険」の内容
■フラットランドの特徴的な所
・「辛抱強くあれ、世界は広大無辺なのだから」
・角がとがってると人が死ぬ
・ご婦人の扱い方は丁重に
・階級社会のような構造
・角の数を判別する方法
・ご婦人の知性の問題
・一世代上がると角の数が増える
・角が不規則なのは障害者扱い
・「落ちこぼれ」の多角形の扱い
■スフィア氏と出会う話
・スクエア氏の驚き
・スペースランド入りとスクエア氏の動揺
・フラッドランドでの不穏な動き
・再度、スペースランドにて
・スクエア氏の帰還とフラッドランドでの苦難
・「フラッドランド 多次元の冒険」の結末
■キリスト教の重要性
・グノーシス主義と、その元となる考え方
・カトリック派キリスト教の登場
・カトリック派キリスト教VSグノーシス主義キリスト教
・キリスト教の面白さ
・プロテスタントの登場
・裏切り者の「ユダ」の扱い
・スクエア氏とグノーシス主義
■アボットの著作から学べること
・現実の原理をよく知る
・想像力を持つ
・微少なる「厚み」を見つける
・グノーシス主義の姿勢
・最終的な問題点
**4次元思想とヌーソロジー**
■「ヌーソロジー」とは何か?
■「ヌーソロジー」における4次元導入
・「反転した空間」と呼ばれる場所
・虚数について
・「ローレンツ収縮」について
・光速度突破による反転ビジョン
・ミクロサイズの微小球
・平面化する景色
・「超越論的主観性」の方向
・「4次元目の軸」の位置
・時間軸の反転と4次元方程式
・虚数iとなった時間
・4次元時空VS純粋持続
・微小の「厚み」の発見
・異世界への通路の場所
・「夢」の世界観
・「新しい軸」は問題解決の方向性
■4次元思想と「自己」の発見
・自身の「主体」の発見
・リアル妖怪ウォッチ
・客体と想像的自我
・「前」と「後ろ」の関係
・5次元について
・「自己」について
・自己発見のフレームワーク
■「ヌーソロジー」の詳細について
**4次元思想・エトセトラ**
・仏教と4次元
・仏教の多様性について
・「刹那」という概念
・「止観」について詳しく
・素粒子の世界について
・右脳の働き
・精神修養について
・生と死の彼岸のロマン
より詳しく
前半の章、『4次元思想とフラットランド』のメインテーマとなる、
「フラットランド 多次元の冒険」は、
19世紀の教育者・聖職者「エドウィン・アボット・アボット」という人が執筆した。
2次元図形の住人が住む、2次元の世界「フラットランド」が舞台であり、
そこの住人である正方形の「スクエア」氏が主人公。
19世紀のイギリスの厳格な階級社会を風刺しているという特徴も持つ。
聖職者でもあるアボットの思想は「キリスト教」の思想とも通じているので、
「グノーシス主義」や「カトリック」を中心としたキリスト教の歴史についてもまとめた。
割と誰でも読みやすく「面白かった」「勉強になった」という感想を持ってもらうように書いた章。
後半の章、『4次元思想とヌーソロジー』は、
Raimuの専門でもある「ヌーソロジー」の話。
ヌーソロジー用語の使用がゼロであり、
予備知識無しでもヌーソロジーの重要部分が分かるように書いてある。
ヌーソロジー情報から掘り下げた「4次元」について、
アインシュタインの「特殊相対性理論」や「ローレンツ収縮」などの概念を絡めて、
丁寧に順序立てて説明している…ここまで丁寧にやるのは、Raimuにとって初めての試みだった。
他、ユングやラカンといった精神分析の話や、
「自己」についての話もある。
最後の『4次元思想・エトセトラ』の章は、
「その他」ということで色々書いており、
「仏教」や、「止観瞑想」という瞑想方法についてや、
「4次元思想」から紐解く「精神修養」の在り方の話などがある。
<数学好き・理系の方へ>
前半の『4次元思想とフラットランド』の章は、
基本的に非科学的なことが絡まない内容なので、割と安全に読める。
後半の『4次元思想とヌーソロジー』の章は、
特殊相対性理論の話や簡単な数式が出てきつつも、
非科学的なことがかなり絡んでくるので、
しっかりした数学の本のいうより、
仏教や精神分析の本として読んだ方が良いかもしれない。
<オカルト・魔術好きの方へ>
今回の書籍の目的としては、
「異世界」へアプローチしているという側面が強く、
数学的な構造から、オカルトや精神世界の仕組みを探るという試みがある。
それから、精神分析の話も絡めて
「高次の自己」に該当するものについて言及をしている。
キリスト教の歴史についても雑学程度に書いてあるため、
知識として役に立つかもしれない。
<ヌーソロジー好きの人へ>
ヌーソロジーで言われている『人間の外面』や『奥行き』を認知するため話や、
『変換人型ゲシュタルト』と呼ばれるものの初歩の所、
「4次元認識」や「反転認識」の仕組みあたりを丁寧に説明しているため、
実践部分の入門書としてもオススメできる。
※Kindle書籍は、PC,スマホ,Android,iPadなどの端末でも読めます。