「普段どんな曲聴いてるの?」とか聞くと、大体、その人の趣向というか、
その人がどんな文化を生きてきたかが表れますが、
自分の専門はもっぱらゲーム音楽で、その発展形としてボーカロイド音楽があります。
「なんとなく聴く」にはよほど好きじゃないと聴く気にならないもので、
特にそれなりに忙しく生活してる人ほど、合わない曲は聴く気になりません。
つまり、「なんとなく聴ける曲」はよほど、自分に合ってる曲ということになり、
それが自分の育ってきた文化ということになります。
そんなわけで、自分が最近「なんとなく聴ける曲」は、
「ピノキオピー」さんという人の曲です。
この人は初音ミクをもっぱら使いこなしてるボーカロイド作曲家。
この人が作った曲は、ニコニコ動画のマイリストや、
Youtubeの公式チャンネルで公開してるので、 ほとんど無料で聴くことができます。
そんな曲がもう80曲近くもあるという。
ボーカロイド作家というと、自分が総合的に凄いミュージシャンだと思ってるのがsasakure.UKさんですけど、
ピノキオピーさんの曲も何となく多く聴いていて、
そこまで聴かせるだけの魅力があるので只者ではないです。
しかも、曲だけじゃなくて絵も描けるこの人・・・。 相当なレベルのアーティストです・・・
ピノキオピーさんの曲紹介
ピノキオピーさんの曲はどんなものがあるか?
とりあえず、自分の「ヌーソロジーたん」の所で紹介してるのは以下の曲。
化物宇宙
自分が前に書いた、「初音ミクで好きな39曲」で取り上げてるのは以下の曲。
モチベーションが死んでる
上の二つを聴いとけばピノキオピーさんの性格は大体分かるのでは?と思います。
ネタ系の曲から、神聖さすら感じる世界観の曲まで幅広く作れる人です。
ちなみに、神聖さを感じる系で、自分の推しの曲は以下です。
空想しょうもない日々
他にも名曲は色々とありますけど、 キリがないのでとりあえずここまでにします。
ピノキオピーさんとスキゾフレニア
個人的は凄く推したいアーティストのピノキオピーさんですが、
そんな中でも思うのは、 万人受けする人ではないな・・・ということです。
分析するに、これはスキゾフレニア的な人に好まれる曲です。
「スキゾフレニア」とは何か? 略すると「スキゾ」であり、「分裂症」のことを言います。
対義語が「パラノイア(パラノ)」であり、こっちは「神経症」です。
これは、ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』とかでも出てくる、 精神分析の用語です。
日本だと浅田彰さんという人が『逃走論―スキゾ・キッズの冒険』という著書で、
ドゥルーズ=ガタリの思想を紹介していて、 「スキゾ」と「パラノ」という言葉はその中で使われています。
ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』は、
どちゃくそ難しいので、自分は全部は理解してませんが、
かなり簡単に説明すると、大体は「資本主義にはオイディプスというモンスターがいて、
そこから逃げようとするスキゾの流れがある。」というようなことが書かれています。
それをさらに、浅田彰さんの『スキゾ・キッズの冒険』で出てきて
分かりやすいように説明されているわけです。
先の著書によると、「パラノ」と「スキゾ」はそれぞれ以下のような意味です。
<パラノ>
住むヒト、蓄積、メジャー
過去のすべてを積分=統合化する
元の意味は「神経症」
<スキゾ>
逃げるヒト、ギャンブル、マイナー
そのつど時点ゼロで微分=差異化する
元の意味は「分裂症」
この「パラノ」と「スキゾ」は対の概念になっていて、
「パラノ人間」の方は「住むヒト」ということで、
同じ所に住んで経歴を積み上げて堅実に生きていくのが得意。
現代社会では堅実なパラノ人間の方が主導権を握っているが、
それをくつがえす可能性を持っているのがスキゾ人間であるといった内容が、
先の本には書かれています。
そんなわけで、「スキゾ」という言葉は結構ラフに使われるようになっていて、
スキゾをラフな意味合いで簡単に説明すると、
「資本主義から逃げようとする分裂症的な性質」 と言った所になります。
それに対して、「パラノ」はその逆で、
「資本主義の中で頑張りすぎちゃっておかしくなる性質」 と言っても良いです。
・・・というわけで話を戻しますが・・・
ピノキオピーさんの曲はとてもスキゾ的な曲だ ということをここで言いたいわけです。
現実を一応見てるんだけど、光が見えたら必ずその裏側の闇も見えてしまい、
そんな様子がクソみたいで「なんだかなぁ」と思い、
後ろ向きな心を抱きながらも、それでいて前向きにもやっていこうと思う・・・というような曲。
「後ろ向き」さと「前向き」さの「分裂症」的なノリがあります。
ピノキオピーさんというと、
象徴的なのは「アイマイナちゃん」と呼ばれる お化けみたいなキャラがいます。
こうした「お化けみたいなキャラ」というのは非常にスキゾ的なもので、
大体「ごく普通に頑張ろうとする精神」からひねくれていると、 こういうキャラクターが生まれてきます。
最近、たまに流行るのが出てくるユルキャラとかのジャンルも、ちょっとその辺に通じているかもしれません。
音楽のジャンルだと、「ロック音楽」とかも資本主義に対抗するべく生まれているので、
スキゾっちゃスキゾなんですが、 西洋由来のものだからか、ピノキオピーさんの感じとは違うし、
何となく「俺たちみんなでやってやろうぜ」なノリを感じるので、 自分的にはまだパラノ要素を感じます。
あるいは、ロック音楽とかは「旧スキゾ」的であり、 ピノキオピーさんは「新スキゾ」的だとも解釈できます。
ロックは、方向性的に「逃げ」の精神を持ってるものが多くあり、 その点ではスキゾ的なんですが、
ピノキオピーさんの場合は、「逃げ」の精神を持ちつつも、 どこか現実を見ているような歌詞を感じます。
あるいは、「逃げ」と「現実」の向き合い方が、 従来と違うような、そんな印象もあります。
そんな、「スキゾがパラノを新しく統合した感じ」が、 「新スキゾ」な感じなのだと思います。
ピノキオピーさんの曲調は、 21世紀のスキゾ文化の最終形態の一つと言えるでしょう。
ちなみに、ヌーソロジーの同人誌を出した時に協力してもらった、へびつかいさんという絵師の人も似たものを感じます。
最新メタルバンドの「Baby Metal」
さて、他のジャンルもちょっとだけ取り上げると、
ヌーソロジー提唱者の半田広宣さんは「Baby Metal」が凄く好きらしいです。
女の子三人組が主役となる、画期的なメタルバンドです。
こっちは海外でもめちゃくちゃヒットしているらしい。
BABYMETAL – KARATE (OFFICIAL)
BabyMetal – 4 no Uta / song 4 / 4の歌
この辺の魅力も何となく分かる気がします。
メタルと女の子の組み合わせというシュールさもまたスキゾ的だし、
資本主義に対抗する精神がそこにあるというのも分かります。
どうも、1970年代あたりでビートルズとか聴いてた世代には、結構このバンドがヒットするらしいです。
しかし、自分的には、メタル音楽って真面目に聴くと体力を使って疲れる・・・というのもありますが・・・
まだ「俺たちでやってやろうぜ」というノリを感じます。
また、メタルの曲自体は結局「盛り上げるため」のアイテムなので、
その辺の音楽がまだ「パラノ」の感じがする気がします。 もっとユルい方が良い!
ということで、自分はどっちかというとピノキオピーさんの曲を好んで聴いてるわけです。
まぁ、べビメタが良いとか、初音ミクが良いとか、 この辺は好みの問題なんで、
可愛いメタル調が良いか、可愛いアニメソング調が良いか、
赤が好きなのか、青緑が好きなのか、そんな問題のような気もします。
べビメタもなかなか時代に合ったバンドだと思います。
前衛的な20世紀のバンドの「たま」
ユルい感じの音楽・・・といえば、 20世紀最後ごろに「たま」という画期的なバンドが登場したらしいです。
以下がその代表曲となるもの。
さよなら人類
20世紀最後あたりという、ちょっと昔に登場したものですが、
これこそ、21世紀を先取りした音楽であり、 21世紀でも通用するレベルのスキゾ音楽だと思います。
多分、この感じは今の若い人に聴かせてもウケると思います。
特にニコニコ動画とかに入り浸ってる人などに。 ピノキオピーさんにも近いノリを感じます。
もしかすると、初音ミクで応用すれば、普通にニコニコ動画のランキング上位ぐらい狙えるかもしれません。
古い時代でも前衛的なものがあったんだなぁ・・・と感じさせる曲です。
ピノキオピーさんの曲=スキゾ的
つまり、ピノキオピーさんの曲はスキゾ的なのだ!ということを言いたかった記事でした。
スキゾ的ということは、21世紀の資本主義の中でも理に適ってるものだ、ということでもあります。
あと、ピノキオピーさんの活躍は「初音ミク」のおかげでもあるので、
初音ミクもまた、スキゾ文化の一翼を担ってるものになります。
それを踏まえて、ピノキオピーさんの曲で、 自分の好きなものを適当にピックアップしていきます。
アタシは、牡ひつじ座のスキゾイドです。
スキゾフレニアのバイブル?『ブッダのことば スッタニパータ』中村元 訳 を愛読しようと思います。
モンゴル出身の教授が「ジンギスカン」という料理名の変更を求めているそうです。アタシも変えたほうがいいと思います。
「ラム肉」も「ラ・ムー」「ラムちゃん」を連想するので変えて欲しいです。
アタシは『店の名はライフ』と『若き日の望楼』という歌に、少し憧れていて 少し酒を飲みます。
スナフキンと一番のファン
https://www.youtube.com/watch?v=VDiFR_ZcNyU
時間の不思議について思索したいです。
日月神示に、富士は晴れたり日本晴れ という言葉が使われますけど、現在の富士山は人が多く登り過ぎていると思うので、わたしは蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を富士のイメージに使います。
日月神示 磐戸の巻~第4帖に「・・・早う洗濯せよ、掃除せよ、磐戸いつでもあくのだぞ、善の御代来るぞ、悪の御代来るぞ。悪と善と立て分けて、どちらも生かすのだぞ、生かすとは神のイキに合わすことぞ、イキに合えば悪は悪でないのだぞ。この道理よく はらに入れて、神の心 早う汲み取れよ、それが洗濯だぞ。」とあり、家の掃除はするように努力したいです。
『秘境真義』という本で、ティア・ベル・アメトというマントラム(神秘語)について書いてあります。悪的、即ち否定的バイブレーションを追放する力を持ち、部屋や家屋の悪いバイブレーション(振動)を調和するのに使われたりするそうです。
ティア・ベル・アメトのマントラムを活用し、名前を かものメ から ティートウ・リュ― に変えます。
>ティートウ・リュ―さん
かものメさんでしたか。よろしくお願いします。
コメントのネタは減ってきました。
コロナワクチンは打たないで様子をみます。
危うげなものに近寄らず、読書や運動を楽しみたいです。
ピーマンをよく食べ <上善如水>や(月桂冠)など 日本酒を少しづつ飲みます。
日月神示 秋の巻 第五帖、第六帖 に、
ヘソの緒はつながっているのであるから、一段奥のへそへ臍へと進んでいけば、そこに新しき広い世界、大きく開けるのであるぞ。自分なくするのではなく、高く深くするのであるぞ。無我でないぞ。分かったか。海の底には、金(きん)はいくらでもあるぞ。
幽界と霊線つなぐと自己愛となり、天国と霊線つなげば真愛と現れるぞ。喜びも二つあるぞ。三つあるぞ。大歓喜は一つなれど、次の段階では二つとなるのであるぞ。
他を愛するは真愛ぞ。己のみ愛するのは自己愛ぞ。自己愛を排してはならん。自己愛を拡げて、大きくして、真愛と合致させねばならん。そこに新しき道開けるのであるぞ。
と、あります。
加藤和彦 シンガプーラ
https://www.youtube.com/watch?v=L2jlBe4KvhY
ジュール・ヴェルヌの『緑の光線』などの小説をゆったりと読みたいです。
自然エネルギーを活用し、原子力発電や消費税を減らしてゆく政党に投票します。