不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇波動が鍵になる?◆◇
これまで、「粒」と「波」の性質から起こりえるサイキックについて説明していきました。
以上の原理から言えることは、
「波動」という概念が大事ということです。
ここでは、「波」と「波動」はほとんど同義のものとして扱います。
素粒子は「波」としての側面と「粒」としての側面を持つとのことでした。
目に見えるのは「粒」の方で、人間の見る世界もこちら側を基盤としています。
しかし、目に見えない「波」の方は、「魂」や「精神」に近いもので、
「精神」はこの世界の本質的なものを持っています。
そう考えると、「物質」の本質は「粒」ではなく「波」の方・・・もとい「波動」の方にあります。
しかし、現代日本では「波動」という言葉はすっかり評判が悪くなってたりします。
やはり、[量子力学の解釈]⇒[スピリチュアル]⇒[現代ビジネス]へと、
輸入されたものが変化していって、悪用され過ぎた弊害だろうと思います。
「神」とか「キリスト」とか「仏」とかいう言葉もそうですが、
どんな言葉でも乱用されると胡散臭くなります。
安い解釈をされるとありがたみがなくなり、
勘違いばっかり引き起こすような伝わり方がされていきます。
波動ビジネスの弊害もそんなようなものです。
しかし、それらは元を辿ると奥が深かったりします。
「波の世界」とサイキック、それと、古代から伝われていた魔術や神秘思想が繋がっていることは、
これまで説明していった通りです。
「波動」という言葉が人気なのも理由があるのかもしれません。
言い換えれば、「波紋」とかでも良いです。あと、「呼吸法」とかも大事になります。
素粒子の「波」の原理を解き明かすことは大事であり、
それが世間では「波動」という名前で言われているというわけです。
それはむしろ、ちゃんと解き明かすべき対象だろうと自分は思っています。
もっとも、それらは「存在が曖昧」という所も重要な所であり、厄介な所でもあり、
だからこそ商売に使いやすかったりもします。
この問題を何とかするためには、
「存在が曖昧」という問題をクリアしなければなりません。
それは、『サイキックの研究と分析』の目的の一つでもあります。
サイキックの可能性が求められている今の時代は、
「波動」という概念について、
今一度、より正確に扱えるように掘り下げていく必要があると思います。
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