最近ハマりつつあり、理解の目途が立ってきたのが「易占い」です。
易は大学時代にちょっとは興味を持っていましたが…
当時から西洋系の占いがメインだったり、イメージで覚えるのが難しかったり、四大元素論との絡みが難しくてしっくり来なかったりして挫折しました。
あと、易占いをやるには、八卦の意味をちゃんと理解するのに加えて、六十四卦の意味を覚えなければならない所が大変です。
ただ、これは量子コンピューターとの相性が良いのではないか?という予感や、サイコロで簡単に占えるやつが欲しいという欲求から、再度興味を持って久々に挑戦することにしました。
「易占い」は卜術(ボクジュツ)系の占いにカテゴライズされもので、ランダムに出た結果を意味のあるメッセージとして捉えるものです。
他に、ト術系の占いというとタロットカードやオラクルカードなどがあります。
カードを使ったものとは違って、易はサイコロやコインで気軽に占うことができるので、そこが良いと思いました。
学んだ所とか購入したもの
自分が易を学ぶ上で情報を参照した所は・・・
まずは普通に以下のサイトとかでした。
それから、知人に以下の本をすすめられたので読みました。
これは確かに初見からちゃんと理解するのに良いテキストなのでオススメです。
サイコロは以下のものを購入しました。
佳の模様が書いてあるやつだとこれが良さそうです。
◆【楽天市場】8面易占いサイコロ 八卦ゴチック:EDA GARAGE
易の結果を出すのには、50本の竹ひごのような棒をじゃらじゃらと使うようなちゃんとしたやり方もありますが・・・
理屈上はサイコロでもできるはずなので、自分はこっちを使いたいです。
易とは何か?について
先の書籍『易を読むために』を参照して、易とは何か?についてあらためて書いておきましょう。
易で用いられる八卦は、これまた「精神世界の元素」みたいなもので、陰陽の二元から始まって、2のn乗されるようにどんどん情報量が増えていくものです。
2の3乗で八、2の6乗で六十四となります。
易の経典というと、代々「易経」というものが伝えられていますが、これは伝説上の存在「伏羲」が書いたとされるものです。
それは蛇身人首の姿で描かれることもある、中国の創世神話に登場する神の一人らしい・・・
・・・と、このように、伝説上の神様が書いたことになっているぐらい、易の発祥は不明になものになっているわけですが・・・
周の時代(紀元前1046年~)の中の春秋時代(紀元前770年~)にて、既に使われていた記録があるそうです。
孔子が登場したのが紀元前500年あたりで、周の時代の易は孔子の思想の影響を受けて発展しているので、その辺りを目安に考えると良いと思います。
先の書籍に書いてあったのが、「易」という漢字には、狭義の意味と広義の意味があって、狭義の意味においては、「易経」に書かれている思想のことを言いますが・・・
広義の意味となると、「陰陽の変化の道」のことを指すらしいです。
そういう意味の漢字が用いられている「易経」という経典では、深淵な哲学や思想を含んだものでもあり、占いはその実用方法の一つとなります。
壮大な言い方をすると、易経もまた宇宙論みたいなものと言うことができます。
※ちなみに、西洋占星術も、そもそもはアストロロジー(占星学)といって星の学問全般を指していて、占いは実用のための手段に過ぎないということになっています。
易学には「象・数」を重視する立場と「義理」を重視する立場があるらしいです。
前者は「占術」を重視して、後者は「哲学・思想」を重視します。
あと、「儒教」の解釈で使われる場合と、「道教」の解釈で使われる場合があります。
魏の時代、王弼(226年~)という人物が、易の「義理」としての側面だけ切り出して、「老子」の哲学によって易を解釈して『周易注』を書きあげました。
それから約700年ほど後、程伊川(1003年~)という人物がまた「義理」によって易を解釈して、「儒教」の倫理道徳によって『易伝』を書きました。
その後、朱子(1130年~)という人物が、「易は占いの書である」という立場を重視し、易が持つ「象・数」を用いる占いとしての側面と、義理としての側面とを融合することに勤めて、『周易本義』を書き上げました。
易が日本に伝わってからは、「象・数」と「義理」の両方の側面を重視するために、『易伝』と『周易本義』をあわせて読むことが行われていた
・・・などなど、易学には長い歴史が色々とあります。
それから、易占いには、8×8の六十四佳をメインに占うのではなく、『梅花心易』という、今の瞬間に自身が見てる景色や日付からヒントを得るやり方もあります。
(「今現在の日付時刻は何か」や、「今見ている景色で気になる数や形はあるか」など)
こういう占い方は「外応」というものに該当し、ある意味、究極的なやり方でもあると思います。
このように、単純に八卦や六十四佳をメインに占いをするというよりも、様々な哲学や宇宙論を含むものが「易」というものです。
ヌーソロジーや四大元素論との絡みについて
易の佳は「精神世界の元素」と言えるようなもので、同じく、こうした元素というと、西洋の四大元素「火・地・風・水」があります。
易の八卦の中にも「火」と「地」と「風」と「水」という漢字が割り当てられているものがありますが・・・
易にあるそれと四大元素にあるそれは、便宜上、同じ漢字を名前として使っているだけで、別物として捉えるべきものです。
似ている所はあるとしても、ベースとなる理論が違うので別物です。
もし、ベースとなる理論の所で絡みが見えてくれば、両者の絡みも見えてきます。
しかしながら、東洋産の易と、西洋産の四大元素論はその辺りが難しいです。
そして、ヌーソロジーとの絡みとなるとどうなるのか?
ヌーソロジーにも様々な二元的要素があります。
負荷と反映、等化と中和、ノウスとノス、定質と性質、思形と感性、精神と付帯質・・・など・・・
ヌーソロジーの情報はまさしく「精神世界の元素」の宝庫であり、ヌーソロジーはハイスペックな陰陽論としての可能性を持つことは、自分が目をつけてからずっと感じていました。
易における陰と陽、ヌーソロジーにおける陰と陽・・・
こうした陰陽論が合致していけば楽しい所なんですが、これもなかなか単純にはしっくり来なかったりします・・・
~易の陽の意味~
剛、活動、父、凸、天
~易の陰の意味~
柔、従順、母、凹、地
しかし、強いていうなら、「陽」と『思形』、「陰」と『感性』というのが近そうです。
陽は「剛」であり「天」、陰は「柔」であり「地」とされています。
ヌース用語だと、『思形』の「決める力」と、『感性』の「受動する力」が、それと合っていそうです。
それから、ヌーソロジーの『思形』と『感性』は、それぞれ「父性原理」と「母性原理」にも該当します。
ただ、詳細を追っていくと、『思形』は「言語」、『感性』は「イメージ」を作り出すものとしての意味もあります。
「思考」と「感情」の関係というのにも対応しています。
それから、「天王星」や「海王星」との繋がりも持っています。
そこまで考えると、易の場合だとそこまで深い関わりはないです。
・・・とまぁ、発祥や観点が違うのでこの辺は難儀なわけですが、近い所は見えてきたのでそこがとっかかりになりそうです。
あとは、易と四大元素論との絡みだと、「風+火(しかし、地の強さを持つ)」に近いのが「陽」で、「水+地(しかし、火の脆さを持つ)」に近いのが「陰」とも言うことができると思います。
この辺はいまだに未開な所なんではっきりとは言えませんが、両者を合わせるヒントにはなりそうだと思います。
(追記)
この辺りの考察は以下で詳しく書きました。