不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
とりあえず盛り上げのため、
2013年東京ヌーソロジーレクチャーのオープニングムービーを載せます。
※あと、本文は「である調」統一で書いていきます。
◆◇ヌーソロジーとは?◆◇
早速だが、まずは「ヌーソロジーとは何か?」について書いておこう。
ヌーソロジーとは何か?については「ここ」とか「ここ」とかにもちゃんと書いたので、
そちらを読んでおいて欲しい所でもあるが、
改めてここで説明しよう。
ヌーソロジーは半田広宣という人物が1990年代からずっと提唱しているものであり、
一言で言うと「思想」とか「哲学」とかに該当するものである。
「~ロジー」とは「~学」という意味なので、
学術的に追及していきたいものでもある。
コウセンさんのTwitter上の説明だと「ポスト科学主義の宇宙論」「物質と精神を空間的視点から統合する具体的なイデア論です」などと書かれているが、なんとも説明が難しい。
「ポスト科学主義」とは「科学の後に来るものを考える」ということである。
我々が今見ている世界は、ニュートン物理学をベースにした科学的なモノの見方や、
全てが原子のような粒でできた物質であるという唯物論的な見方が基本となるが、
ヌーソロジーはそうした科学に基づくモノの見方から、我々が見ている世界の認識を変えるための哲学みたいなものを打ち出していく。
また、「宇宙論」とは、宇宙全体にある事象を科学とは違ったアプローチで説明しようとするものである。
「物質と精神を空間的視点から統合する具体的なイデア論」
・・・というのはなんとも難しい言い方だけど・・・
これは要するに物質・精神・空間について捉え直して考えるということである。
精神とは?意識とは?空間とは?物質とは?を明らかにしていき、
人は何故生きて、どこに向かっていくのか?の謎を解いていくのがヌーソロジーだとも言える。
霊性進化論としてのヌーソロジー
ヌーソロジーは発想的に「霊性進化論」というものに近い。
霊性進化論とは、19世紀にヘレナ・P・ブラヴァツキーが立ち上げた神智学で盛り上がった思想であり、現代に伝わるスピリチュアルもそうした潮流から出てきている。
霊性進化論では、まず「魂」のような意識があることが前提となる。
魂は肉体だけに留まるものではなく、
人間の意識は肉体に完全依存して存在してるわけではないとする。
また、魂はこの世界だけにとどまるものではなく、
人智を超えた大いなる宇宙のシステムがある中で動いている。
さらに魂は「霊性」というものを持ち、人間を越えた存在へと進化することができる。
以上のことを大前提とするものが霊性進化論であり、
ヌーソロジーもそれに近い発想で理解していった方が良い。
ただ、ヌーソロジーの場合、「魂」や「肉体」が存在している仕組みが従来のスピリチュアルとは少し異なるので、その辺も突き詰めていくと面白い。
物質の謎を解明していくヌーソロジー
それから、ヌーソロジーでは「素粒子の正体は、我々の意識だった。」ということが言われている。これも中核に近い。
スピリチュアルや霊性進化論のような分野に通じていながらも、
量子論や量子力学の内容に入り込んでそれを説明しようとしている。
東洋思想やスピリチュアルで言われていることに、
量子力学の発想を導入することはそう珍しくはない。
1975年にフリッチョフ・カプラによる『タオ自然学』という書籍がアメリカで出版され、
現代物理学と東洋思想の関係について書かれたものが世界的ベストセラーになった。
それからというものの、「ニューサイエンス」というジャンルで様々なことが語られるようになっていき、実用的な量子力学とは別ジャンルで、量子論を解釈するための哲学の話が盛り上がっていった。
ただ、ヌーソロジーの場合はやたらと本格的である。
波動関数や不確定性原理の謎に挑むだけでなく、電子やuクォークdクォーク、ボソンやフェルミオンといった素粒子が、人の意識にとってどういう意味を持つのか?
さらには、U(1)対称性やSU(2)対称性、ヒルベルト空間といった用語まで出てきて、
物質・精神・意識・空間との関係について探っていく。
この辺の本格的な所はまだよく分かってない人も多い。
ただ、肝心な所は、我々の意識には「カタチ」と呼ばれる何かしらの構造があることである。
つまり、ヌーソロジーを実践的に取り組み、意識にはカタチがあることが分かればOKであり、
それを『変換人型ゲシュタルト』と呼ぶ。
意識のカタチを後付けで説明するために量子力学の専門知識が必要だが、
モノの見方を変えるのに量子力学の細かい知識が必須というわけではない。
ヌーソロジーで大事となるのは、
自身が見ている空間を、従来とは違うモノの見方で捉えていくことである。
あらゆるジャンルを総括していくヌーソロジー
ヌーソロジーは、霊性進化論やスピリチュアルに近い発想を持つことに加えて、
ポスト科学主義ということで科学について考え、現代物理学についても本格的に考えていく。
そうした中で、ヌーソロジーはとにかく色んなジャンルに繋がってくる。
例えば、自身の目の前に広がる物質世界は、自身の意識の反映なんだと解釈すると、
「引き寄せの法則」みたいな発想にも近くなってくる。
肉体とスピリットの関係について考えると、
身体の話も大事になってくるし、健康の話も大事になってくる。
自身の精神について理性的に考えていくと、哲学になってくる。
半田広宣さん自身がドゥルーズやベルクソンやハイデガーといった哲学者に傾倒しているので、
ヌーソロジーはそういう印象も強いかもしれない。
スピリチュアルや東洋思想の在り方を研究すると、
宗教の在り方や古今東西の文化についてが絡んでくるし、
科学や量子力学を研究すると、最先端の技術についてや理系的な思考が絡んでくる。
さらには、そこから生き物の意識や人間の身体についての話になると、生物や進化論の話が絡んでくる。
だから、ヌーソロジーをやっていると非常に多くのジャンルが絡んでくるので、
それら多くのものを総括し、統合するように扱っていくのがヌーソロジーだとも言える。
ヌーソロジーをやる人は、各自でそれぞれ専門分野や切り口を持っていて、
そこから色んな教養を持つことになっていく人が多い。
「冥王星のオコツト」とのチャネリングについて
ヌーソロジーとは何か?を語るためには、
その出自がチャネリングであることも語らねばならない。
チャネリングとは何か?
おさらいすると「高次の霊的存在・神・宇宙人・死者などの超越的・常識を超えた存在、通常の精神(自己)に由来しない源泉との交信法、交信による情報の伝達」・・・などと説明される。
なかなかアヤしい行為だが、
アメリカで1980年代に隆盛した「ニューエイジ運動」の中で使われるようになった名称らしい。
コウセンさんの場合、約1989年~1995年にそれがあり、
『冥王星のオコツト』と名乗る存在との交信があったらしい。
(その体験の詳細は『2013:人類が神を見る日』に書いてある)
※CDブック版の「試し読み」でもその内容の初めの方がそこそこ読める。
最近、動画でその様子を分かりやすく表現して説明する人も出てきた。
(『令和TV』のニコラス・ユウジさん)
こうしたチャネリングが引き起こしたスピリチュアルムーブメントは、
だいたいはアメリカが中心となっていて、そこから広がることが多い。
特に、ダリル・アンカによる『バシャール』が有名である。
バシャールもまたチャネリングソースとして、「自己の望むことをしよう」「自分の好きなことをしよう」「ワクワクすることをしよう」などのことを言う方向性で人気を得て、日本にも伝わるようになった。
スピリチュアル系のものは総じてそうした方向性のものが多い。
そうした中でも『冥王星のオコツト』の語る内容は、めちゃくちゃ特殊であった。
『シリウス言語』と呼ばれる独自用語を使いまくる宇宙人で、
その内容を解読するためにはかなりの知性と根気がいる。
そのため、コウセンさんはバラバラな状態で提供されたパズルをひたすら解くような作業をしないと解読できなかったらしい。
1989年~1995年の間はずっとその情報と向き合って記録し、
今でも残された情報でそれを解読しているわけである。
※その内容の片鱗は『シリウス・ファイル公開所』や『オコツト情報原文bot』に載せてある。
先も書いた「素粒子は正体は、我々の意識だった。」といった内容も、
『冥王星のオコツト』が伝えてきたことである。
他にも、あらゆる数や図形と意識の関係も、オコツトは伝えてきた。
以下にある「正八面体」と「正六面体」の意味についても伝えてきた。
(これはこのシリーズのシンボルとする。)
そんなオコツトのチャネリング情報はとても数学的で幾何学的という印象であり、
ヌーソロジーの内容もそんな感じである。
だからヌーソロジーに惹かれる人は、数学に惹かれて来る人が多い。
その一方で、学術系というよりかはむしろシャーマン系の人がよく来るし、
人間の身体について詳しい人や、スピリチュアルに通じてる人なども来る。
そうしたものに数学的な説明が欲しい人とかがよく来るのがヌーソロジーの特徴である。
さて・・・
そんなシャーマニックで数学的なヌーソロジーについて、これから説明していく。
そして、ヌーソロジーの肝は『変換人型ゲシュタルト』というものを理解していくことなので、
その説明を中心にするべく『変換人型ゲシュタルト論』というタイトルにした。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
ヌーソロジーをちゃんと学習するならこれ! |