不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇夢の世界のビジョン◆◇
ここまでの『変換人型ゲシュタルト論』では、
意識の「構造」の話に重点を置いて書いていった。
これから「こころ」や「心理学」にもちょっと触れた話をしていく。
「こころ」や「心理学」のような話は『変換人型ゲシュタルト論』ではあえて詳細まで触れないようにしておくが・・・
(やりたくないわけではないが、やるとなると内容が長くなり過ぎてしまうため)
当ブログでは『河合隼雄を読み直す』というシリーズも書いていて、
そっちはヌーソロジー用語の出てこない心理学的な内容になるが、
変換人型ゲシュタルト的にも重要な内容なので気になる人はそちらも読んでもらいたい。
『人間の外面』と「シャドウ」
さて、『次元観察子ψ3』や『人間の外面』を発見するとどうなるのか?
人間の通常の意識は『人間の内面』側に留まるようになっているから、
それより外の意識の方向に行くとなると、
普段意識しているものとは違うものが出てくるようになる。
以前書いた『変換人型ゲシュタルトとは?(後編)』の項でもちょっと説明したが、
そうなると、ユングが「シャドウ」と呼んだものが目前に出てくるかもしれない。
「シャドウ」とは「自身が今まで無意識に抑圧してきて、向き合うことを避けた負の感情」「認容しがたいと思っている心的内容」「その人の暗い部分」などと説明されるものである。
それから、シャドウ的なものは無意識的なものと絡み、夢世界的なものと絡んでくる。
「夢世界的なもの」とは、人間が夜に見る夢のような世界のことである。
書籍『2013:シリウス革命』にて、「夢の世界は死後の世界である」と冥王星のオコツトは言っているため、
夢の世界は人間の意識や死後の意識の解明のための大きな入り口にもなっている。
夢世界的なものの様々なイメージ
「夢の世界」のイメージについては、
古今東西の美術や芸術でも、
様々な表現がされているジャンルである。
『サイキックの研究と分析』でもそれについて書いたことがある。
こうしたものが表現されている芸術や美術は、各々がどんな文化で育ってきたか、どんな文化が相性良いかによって好みが異なるため、各自で好きなものを見つけて慣れ親しんでいくと良いと思う。
自分(Raimu)は『東方Project』シリーズが大好きなので、
この作品からヌーソロジー理解においても重要なインスピレーションを得たと思う。
最近、プレイ動画をアップしている。
まぁ、この辺の趣味の話をしだすと長くなるので置いといて・・・
自分が用意した以下のグラフィックも、
そんな感じのイメージを目指して作ってみた。
(著作権フリーのCG素材を基に色彩加工したもの)
なんとなく「虚数(imaginary number)」をイメージして、以下みたいなグラフィックも作ってみた。(これもCG素材がベース。割とお気に入り)
あと、「反転の門」というタイトルの作品も作ったことがある。
このように、ヌーソロジーを無機質な幾何学イメージで理解するだけでなく、
色彩つきのイメージも絡めると良いのかもしれない?
ψ3移行ワークと夢世界
以前に「光速度イメージ」についてを書いた。
もしかすると、光速度の先にある「反転した空間」のイメージも
実際にやると夢世界的なナニカが出てくるかもしれない。
それから、「平手出し」をするポーズについても書いた。
実際にそれをやってみると、そこに重なるイメージもあるかもしれない。
そんな感じで、ヌーソロジーで定番となるカタチの認識のための業法でも、何か付随するイメージがあればそれと絡めてみるのも良いと思う。
「アニマ」と「アニムス」
ユング心理学には「アニマ」「アニムス」という概念がある。
これも「無意識に付随するイメージ」として重要なため、軽く説明しておこう。
簡単に説明すると、アニマは「男性の無意識人格の女性的な側面」であり、アニムスは「女性の無意識人格の男性的な側面」に該当する。
ユング心理学的な無意識探求を行っていると、通常の性別とは異なる人格が無意識の中から生じてくる。
そして、それは自身を無意識の世界へ誘導するような役割を持っている。
その時に出てくるイメージは「男性の場合は女性的人格」で「女性の場合は男性的人格」とされているが、実際の性別がどうなっているかが重要ではない。普段の自分の意識はどっちの性別に近いかの方が重要である。
つまり、女性でも普段の意識が男性に近ければアニマが生じるし、男性でも普段の意識が女性に近ければアニムスが生じる。
ヌーソロジー的には、『人間の内面』側にある自我が男性に近ければ『人間の外面』にはアニマが生じるし、逆に女性に近ければアニムスが生じることになる。
無意識にある夢世界的なイメージの先には、アニマやアニムスのような存在のイメージもあるかもしれない?
様々なイメージ
次元観察子のそれぞれに付随するイメージは色々とあるだろうが、
ψ3の段階だと「スピリチュアル的にキラキラしてる」というよりかは、
どっちかというと「なんとなく暗い」に近いと思う。
実は、冥王星のオコツトが言うには、『人間の内面』は昼に対応しているのに対し、
『人間の外面』は夜に対応しているらしい。
◆シリウスファイル解説—マクロ宇宙も単なる時空として見ちゃいけない – cave syndrome
OCOT情報も、昼と夜は「対化」の表現だと言っていた。昼は人間の内面で、夜は人間の外面の現れだってこと。確かに、人間は昼間は客観世界(延長)の中で生き、夜は主観世界(持続)に生きるのが基本。これは表相が等化された世界と、表相を中和した世界(表相の等化を無効にする)の関係と言っていいかもしれない。
ψ3や『人間の外面』に付随する「なんとなく闇の世界」感は、そんな原理に基づいているのかもしれない。
日本文化で「夜」みたいな世界にいるものといったら「妖怪」が挙げられる。
妖怪には多種多様なものがあるけど、本質的には「身体性が確立していない段階の霊みたいなもの」と捉えると、
ψ3に付随してくるイメージだろうと思う。
また、ψ3は惑星だと「水星」が関係してくるとして、
自分は水星のイメージを作ったりもした。
厳密には、ヌーソロジー的に水星が対応しているものはψ3ではなく、
その上位にある『大系観察子Ω3』や『次元観察子ψ9』とされていて、水星の本質をつきつめるとそちらに該当するのだが、
ψ3を認識すると、その背後にある大系観察子Ω3である水星イメージが浮上してくると捉えて良いと思う。
死後世界的なものに入り込めるか?
色んなイメージの話をしてきたが、
要するに次元観察子ψ3は主観に紐づく世界であり、
オコツトが「昼は人間の内面で、夜は人間の外面の現れ」と言ったように、
「夜」のようなものとして表れるのである。
また、そうした世界は、次元観察子ψ1~ψ2に紐づく自我が死んでいくという意味での「死後の世界」と言えるかもしれない。
古今東西にある芸術や美術を探すと、
そうした世界を探求している作品もあるため、
それを的確に表現している芸術はヌーソロジー的にとても価値がある。
そんな「死後世界探求」の発想があると、
ヌーソロジーの理解もスムーズになっていくと思う。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
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