【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(46) ~垂子の回転~

投稿日:2022年11月23日 更新日:

不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


◆◇垂子の回転◆◇

前回、『次元観察子ψ5』の発見のカギとなるのは、
「回転」と「無数化」だということを書いた。

今回は「回転」について説明していく。
 
・・・その前に、『垂子』についてを軽くおさらいしよう。

『次元観察子ψ3』は「知覚正面」が分かった時に発見されるもので、
以下の図を知覚正面とした場合、垂直方向にあるものが『垂子』である。

そのため次元観察子ψ3~ψ4が『垂子次元』と呼ばれるので、
この概念についてよく意識していこう。
 

「垂子」の回転

さて、次元観察子ψ5の発見は、次元観察子ψ3~ψ4の『等化』でもある。
等化の基本は回転なので・・・『垂子』を回していこう。

まずは「知覚正面」を意識してから・・・

その「知覚正面を回す」イメージである。

Kitcat実験のイメージだと、以下の絵を「知覚正面」として・・・・

それを回すイメージである。

上記のアニメーションは分かりやすいように描写したものだが、
実際に知覚正面を回すイメージができるだろうか?
 

「垂子」から「垂質」へ

そもそも、「回転」にはどんな意味があるのだろうか?

以下のKitcat実験のアニメーションを見てもらえれば分かりやすいと思う。

これは「自分がKitcat缶の周りを回ってるかのように見えるアニメーション」であり「Kitcat缶が回っているアニメーション」でもあるわけだが、
対象の物が回転した場合、どういうことが言えるかというと・・・
対象の物を立体物(3D)として全体を認識することができる。

そもそも、回転がない場合は2Dである。

上記の光景でも、光と影の見え具合で3D上はどうなってるかの推察はできるが、
結果は触ったり回って見たりしないと分からないのである。
光と影の色合いは装飾で、実は缶の形とは全然ちがう形をしている可能性もある。

見ている光景に先入観を持っていると、
以下の動画のように分かりずらい配置になってる可能性もある。

それを確かるためには「触覚」で認識することも大事だが・・・
視覚で認識する場合、対象の周りを回ったり、物を回したり、回転がないと3Dとして物体が認識できないのである。

『垂子』と「知覚正面」を回転させる場合もこの法則が大事となる。

「回転によって一つ上の次元の全体像が見えてくる」という法則によって、
「知覚正面」よりさらに次元が上がり、認識している空間の中に「実体」が出てくるようになる。

このように、『垂子』が回転によって実体を持つことを『垂質』と呼ぶ。

そのため、次元観察子ψ5のある次元は『垂質次元』と呼ばれている。
 

回転による入れ換え

それから、主体と客体(前と後ろ)を回転させて入れ替えた場合はどうなるだろうか?

このように回転させて入れ替えるみたいなことをやってるうちに、
前側と後ろ側が繋がる位置が見えてくるんじゃないだろうか?

 

『次元観察子ψ3』の時も光速度のスピードによって新しい空間が開けていったので、
ここでもまた、光速度の回転スピードがイメージできた時は新たな次元が開けてくるかもしれない。
 

Kitcat実験の意味

さて、『垂質』についてを深掘りするために、
「Kitcat実験」について改めて考えてみよう。

これは『次元観察子ψ5』を理解するための実験である。

そこにある認識のプロセスを整理すると・・・

「実際は缶が自分を中心に周っている」(ψ1~ψ2)
⇒「自分が缶の周りを周っているように見える」(ψ3)
⇒「自分が周っているようだが、自分が不動であるかのようにも見える」(ψ5)

・・・というように、認識が二回反転する所が重要である。

それから、「自分が缶の周りを周っているように見える」には目の前の缶を「知覚正面」として見る必要があり、
さらに、その状態がアニメーションのように連続している所が重要である。

そうしたことを意識してKitcat実験の動画を観るようにして、
次元観察子ψ5を理解していこう。

 
以上。次元観察子ψ5について少しでも分かってきただろうか?
まだまだ序盤なため、引き続き詳しく説明していこうと思う。
 

↓続き

■変換人型ゲシュタルト論(47) ~垂子の無数化~

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