古代中国から伝わる易における8つの概念、八卦。
「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」や「天・沢・火・雷・風・水・山・地」と表記されるものです。
今回は八卦それぞれの意味についてちゃんと説明してみようと思います。
・・・とはいえ、八卦は古典的な書物でずっと伝えられていた概念なので・・・
その意味は調べればすぐ出てきますし、Chat GPTに聞けばすぐ分かるようなものでもありますが・・・
『陰陽哲学基本概要』にて陰陽の研究をしていった結果・・・
新たに分かったことがあるため、それをベースに八卦の説明をしていきます。
八卦それぞれの意味を読み解くための基本構造
八卦それぞれの意味はChat GPTの回答の通りですが・・・
重要なのはそれぞれ何故そうした意味になっているのか?でしょう。
そこには八卦の基本構造があった上で、それぞれのカタチに意味が生じるようになっているため、そのことについて説明していきます。
※八卦それぞれの正式名称は「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」ですが、便宜上「天・沢・火・雷・風・水・山・地」に置き換えて説明をします
まず、以下は代表的な「天」の卦です。
「上・中・下」の三つの段があって、それぞれの三つの値が三つとも「陽」であると、「天」の卦になります。
逆に、その三つの値が三つとも「陰」であると、「地」の卦になります。
こうした三つの段がある基本構造はすべての八卦に通じているので…
全部で「☰・☱・☲・☳・☴・☵・☶・☷」の8パターンあるわけです。
そして、その次が重要で・・・
「上段」「中段」「下段」はそれぞれ以下の意味を持っています。
- 上段:頭脳、思考、頭で考える能力の在り方
- 中段:心、精神、中心にある信念の在り方
- 下段:肉体、行動、動いて活躍する能力の在り方
それから、「陽」と「陰」はそれぞれ以下の意味を持っています。
- 陽:剛、実のある状態、実があるので主体的に動く力
- 陰:柔、虚になっている状態、虚になっているので柔軟に受けていく力
つまり、これらの組み合わせから八卦の意味が生じていると考えることができるので、その観点から八卦を理解していきましょう。
八卦それぞれの意味
八卦それぞれの意味を一つずつ説明していきます。
今回はイメージしやすいように・・・易占いスクリプトのハイカラ版で使っているRaimu特製の以下の陰陽イメージを使います。
それから、対称関係になっているもの同士で理解した方がやりやすいので、[天・地]⇒[雷・風]⇒[火・水]⇒[沢・山]の順で説明していきます。
天(乾)
- 上段(思考):陽 ⇒ 思考能力が高く、頭が良い
- 中段(精神):陽 ⇒ 精神的に信念が強い
- 下段(行動):陽 ⇒ 行動能力が高く、肉体が強い
簡潔に言うと「剛健」の意味を持つ天の卦です。
八卦における正式名称は「乾(けん)」です。
陽の「剛」の力をすべてにおいて持っていて、天のように休みなく働けるぐらい健康的です。
まさしくオール777のように「陽」が全部揃った状態で、思考力の高さ、行動力の高さ、精神的の強さを兼ねそろえています。
リーダーとして社会を動かす人物に相応しいと言えるでしょう。
頭脳明晰、肉体健強でありながら、中心が「天」に通じている所もあるため、どこか真心もあるようにも思え、人の気持ちが分かる人のように頼られる雰囲気も持っているでしょう。
天才的なものも持っていたり、天からのインスピレーションを受けてるような所もあるかもしれません。
この卦の代表的な人物像は「父」です。
「陽」を男性原理と捉えた場合は自然と「父」のイメージになります。
男性的な陽の力を多く持っている人物は、よく動くし、奔放に振る舞うし、散財をよくします。
「陽」を三つも持っていると非常に優秀になりますが、優秀すぎるがゆえに融通が利かないこともあるでしょう。
「陽」の要素が全面的に強いということは、「剛」の要素が全面的に強いと言うことであり…
「剛」の要素が全面的に強いということは、「柔」の要素が弱いということです。
人の話を聞かないこともあるだろうし、自惚れたまま突き進んでしまうこともあるかもしれません。
この卦はあくまで完璧ではなく、こうした「天」のような存在を変化の象徴として、多様に変わっていくべきであることが「易」の教えの本質にあります。
そんな天(乾)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
天を象徴し、強さ、創造力、積極性を表します。力強い行動やリーダーシップを示す卦です。
地(坤)
- 上段(思考):陰 ⇒ あまり考えずに柔軟性に長けてる
- 中段(精神):陰 ⇒ 空虚であり自分の意志はあまりない
- 下段(行動):陰 ⇒ 強さよりも包容力に長けている
簡潔に言うと「柔順」の意味を持つ地の卦です。
八卦における正式名称は「坤(こん)」です。
陰の「柔」の力をすべてにおいて持っていて、母なる大地のような柔軟性や包容力があります。
これもオール777のように「陰」が全部揃ったものですが、意味は地味なものなためオール陽ほどの派手さはないでしょう。
思考はあまりする方ではないし、行動もあまりする方ではないため、積極的に動くことよりも、あまり動かないで柔軟に対応することに長けています。
そのしなやかさは植物のようであり、植物のような自然の力を持っているものがまさしく「地」だと言っていいでしょう。
精神的にもあまり自己主張をすることはなく、すべての面において柔軟な力を持っています。
目に見えるものばかりを追い求めていると「天」のような優秀さが素晴らしいと思われがちですが、その一方で「地」のような存在も重要です。
リーダーとして社会を動かす人物に相応しいのは「天」ですが、易経では加えて「地」のような柔軟性や受容力もある人物が良いとされます。
(社会にとって良いものや人間にとって良いものを目指す思想を含む所は、易経の特徴と言えます)
この卦の代表的な人物像は「母」です。
「陰」を女性原理と捉えた場合は自然と「母」のイメージになります。
女性的な陰の力を多く持っている人物は、あまり積極的には動こうとせず、謙虚でいることを美徳とし、節制します。
これと対極な「天」は「剛」の極みであまりにも優秀過ぎましたが、「柔」の極みであるこちらもこちらで重要であり、実は縁の下で必要な存在として秘かな活躍をしています。
分かりやすく活躍してるように見えるのが「剛」の道ですが、それとは対極な「柔」の道にも目を向けてみると良いでしょう。
そんな地(坤)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
地を象徴し、柔軟性、受容、養育を表します。協力や支援、安定を意味します。
雷(震)
- 上段(思考):陰 ⇒ あまり考えないので無鉄砲である
- 中段(精神):陰 ⇒ 確たる意志はなく、子供のようである
- 下段(行動):陽 ⇒ 行動力と突進力に長けている
簡潔に言うと「奮動」の意味を持つ雷の卦です。
八卦における正式名称は「震(しん)」です。
奮い立って動く。シンプルにそんな力を持つものです。
見ての通り思考力の部分が「陰」になっているのであまり考えることはせず…
加えて、真ん中の部分も「陰」になっているので、信念のように強い意志があまりありません。
確かな考えがなく素直に言うことを聞く、子供のような精神性だと言えるでしょう。
そして、そんな子供のような精神性を持ちながらも、行動力や肉体的な強さには長けているので、それ一本で勝負するように、まさしく場を「震わせる」ような力を持ったのがこの卦です。
電撃のように動き、電撃のように事物を震わせる力を持つため、その象徴は「雷」とされています。
この卦の代表的な人物像は「若者」です。
わりと子供のような精神性を持っているものですし、若い人のイメージで捉えるのが妥当でしょう。
それから、性別は割と男性のように思われます。一番下の「陽」の力が過剰なまでに働きやすい形なため、少年マンガの主人公のようなイメージになるでしょう。肉体が傷つきながら戦うことに長けているような人物像です。
無鉄砲だけどとにかく行動する力が強く、余計な信念やこだわりを持っているようなことがない・・・この卦が表わすのはそんな感じの人物像なので、面白くてつい期待したくなります。
そんな雷(震)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
雷を象徴し、変化、動き、驚きを表します。新たな始まりや刺激を意味します。
風(巽)
- 上段(思考):陽 ⇒ 知能が高く、賢く振る舞うことができる能力を持っている
- 中段(精神):陽 ⇒ 大人のような思想で物事を成すことができる
- 下段(行動):陰 ⇒ あまり強くはなく、対応力とごまかす力に長けている
簡潔に言うと「伏入」の意味を持つ風の卦です
八卦における正式名称は「巽(そん)」です。
「伏入」とは少し意味が分かりにくいですが・・・。伏せてへりくだるように立ち回りながらも、色んな所に入り込めて対応できるみたいな意味です。
この卦が象徴しているものは「風」ということで、風のように色んな所に入り込んでいくイメージでも良いですが…
八卦の事象においては「草木」や「木でできたもの」を表すこともあります。
植物もまた色んな所に入り込む力を持っているし、木でできたものは丈夫でいながらも加工して色んな使い道がある・・・というようにイメージすることもできます。
一番上が「陽」になっているので思考力や知能が高いです。
真ん中も「陽」になっているので精神力も強く、大人のように確かな考えや理想に基づいて行動するでしょう。
しかし、一番下が「陰」なため・・・フットワークが軽いように見えて実は行動する力がそこまで強くありません。力仕事やパワーなどを求められると辛くなります。
意志は強いが、肉体はそこまで強くはない・・・ということでどうするかというと・・・とにかくコミュニケーションができるように立ち回ります。
そんなわけで、この卦は八卦の中で一番コミュニケーションに長けてる卦とされています。
言語の扱いに長けている上に大人びた精神を持っているので、八卦の中で一番嘘が上手そうな印象もありますが・・・。とはいえ、真ん中に「陽」があるため精神性や理想も高い卦だとも言えます。
この卦の代表的な人物像は「商人」です。
コミュニケーションに長けていて色んな所に入り込める様から、商人のようなビジネスマンが該当します。
その他にも芸人だったり職人だったり女性だったり・・・賢くて人当たりがよくて色んな人に好かれるような人物像がこれに該当するでしょう。
真ん中が「陽」になっているのは志の高さを表わすので、志の高さから人に好かれている所もあるでしょう。
また、高い理想と商人適正あるスキルによって偉業を成すこともあるかもしれません。
そんな風(巽)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
風を象徴し、柔らかさ、適応、進展を表します。コミュニケーションや流れを示します。
火(離)
- 上段(思考):陽 ⇒ 頭脳明晰のように頭が良い
- 中段(精神):陰 ⇒ 実は信念があまりなく、有能だが心は空虚である
- 下段(行動):陽 ⇒ 思考力に加えて行動力も持っている強さがある
簡潔に言うと「明智」の意味を持つ火の卦です。
八卦における正式名称は「離(り)」です。
あらゆるものを明確にする明晰性を持っていて、先導して動く行動力もあります。
一見すると「陽」が強く、「天」に近い形であり、思考面と行動面に関しては「天」と同様の強さを持っています。
しかし、実は真ん中が「陰」になっているので心は空虚であり、あまり信念がない特徴を持っています。
信念がないことでむしろ周りに従う方に働くので、そのおかげで社会的に優秀とされることが多いでしょう。
ユング心理学に「外向タイプ」というものがありますが、まさしく気が外側に向かうことで外側が強くなっているような形です。
外界への適応に特化しているため、一見強そうで賢そうなようでも、中心が空虚になっていることによる脆さがあります。
この卦の代表的な人物像は「智者」です。
周りの要求に応じて賢くなることができる秀才のような人物であり、知識があるだけでなく肉体もそこそこ強く、文武両道もいけるでしょう。
国や会社でそこそこ高い役職につくことができるぐらい優秀ですが、有能過ぎるゆえに、弱者や平民の気持ちについてまで考えることは苦手そうです。
頭デッカチになることもあり得るし、肉体が強すぎて周りがついていけないこともあり得ます。
精神的に意外と脆い所もありそうなため、そうした点に注意した方が良いでしょう。
創造力を持っているかの点だと「天」の卦を持つ者の優秀さと比べると一歩劣りますが、逆に考えると「陰」を持っているこの卦の方が柔軟性に長けていて、融通が利く良さがあるかもしれません。
そんな火(離)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
火を象徴し、明晰さ、知恵、情熱を表します。啓発や精神的な高まりを意味します。
水(坎)
- 上段(思考):陰 ⇒ 思考力に長けているわけでなく、頭が良い方ではない
- 中段(精神):陽 ⇒ 信念と強い意志があり、根底に楽観的なものがある
- 下段(行動):陰 ⇒ 行動力に長けているわけでなく、肉体が強い方ではない
簡潔に言うと「剣難」の意味を持つ水の卦です。
八卦における正式名称は「坎(かん)」です。
あまり良い意味ではないネガティブなもののようですが・・・。実は成長のために重要な要素を持ってるものです。
この卦は思考の上段と行動の下段が「陰」になっているため、肉体が強いわけでも頭が良いわけでもないため、一見すると欠点を持った形です。
しかし、真ん中が「陽」になっているため、実は精神的には「天」と繋がっているような強いものを持っている特殊な形です。
ある意味「天」よりも重要な形をしていて、人間の意識進化にとっては八卦で一番重要な卦となっているかもしれません。
ユング心理学に「内向タイプ」というものがありますが、まさしく気が内側に向かうことで中心が強くなっているような形になっています。
社会的に頼られるほどの強さを持たず、外側に気をとられることが少ないからこそ、逆に精神世界をひたすらつきつめることができます。
この卦の代表的な人物像は「病人」です。
これもまたネガティブなワードのようですが・・・「一見弱々しいが真実を持ってる存在」として捉えるべきものであり、意識は前向きであるため、やるべきことを果たす能力を持っている者です。
言い換えると、マニアックなことをやっている「哲学者」や「芸術家」や「思想家」のような人物像もこれに該当します。
どこか欠点があって社会的な出世をすることはあまりありませんが、自身がやるべきと思ったことは時間をかけてやり通す能力があります。
ごまかすことができない性分であり、正直過ぎて損しているような人ですが、根は優しいものを持っています。
また、優秀でない分、弱者のことをちゃんと考えることができる精神性を持っています。
この卦における「病」は、「精神的に正直だからこそ起きるもの」だと言えるでしょう。
そんな水(坎)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
水を象徴し、危険、深淵、感情を表します。試練や困難を示しながらも、内面的な成長の可能性を含みます。
沢(兌)
- 上段(思考):陰 ⇒ あまり考えることはしないが、情緒が豊かである
- 中段(精神):陽 ⇒ 芯の強さからくる明るさがある
- 下段(行動):陽 ⇒ 活き活きと行動するための強さがある
簡潔に言うと「喜び」の意味を持つ沢の卦です。
八卦における正式名称は「兌(だ)」です。
難しいことは考えずに、場を明るく、楽しく、前向きに、活き活きとさせる要素を持つものです。
まず、「沢」という漢字の意味を説明しましょう。
音読みは「タク」なので、易だとそう読むのが一般的でしょう。
訓読みは「さわ」であり、「水がたまって水草のはえている所」という意味があります。
つまり、イメージ的には「水」にとても近いですが、易におけるこれは割と明るいイメージを持っています。
「明るい場所にある水のような存在」ということで、明るい空にある「雲」でイメージするのも良いと思います。
実際、易の占いで沢の卦が出てきた時は、雲を表す事象になっていることも多いです。
さて、この卦の形は一番上だけが「陰」になっています。
だから、まずはあまり考えることをしないのが基本にありますが、その他の要素はとても明るく、強いものを持っています。
真ん中が「陽」になっているため、人を惹きつける真心を持っているような特徴もあるでしょう。実は高い理想を持っていることもあるでしょう。
加えて、一番下が「陽」になっているため行動力が当然あります。考えることをあまりしないで行動する形になっているため、その大胆さが人を魅了することもあるでしょう。
思考の部分だけが陰になっているため、情緒が豊かになるようはたらいていきながらも、その他の要素の陽が強いため基本的に前向きであり、場を明るくさせる力を持っています。
そんなわけで、主に「喜び」の意味を持つものとされています。
この卦の形は「天」に割と近く、伏羲八卦次序の順番だと「天」を一番とすると「沢」が二番目に来ます。
「天」のように優れた力を持ちながらも、思考面においてはどちらかというと情緒や感性を優先するように機能していると言って良いでしょう。
この卦の代表的な人物像は「少女」です。
一番上だけが「陰」になっているからか、性別的にはどちらかというと女性のように思われることが多いかもしれません。
それから、全体的に陽の力が強いことに関しては、なるべく若く活き活きとしたイメージとして表われます。
この卦の意味である「喜び」は、どちらかというと女性のはたらきとして馴染みがあることが多いかもしれませんが、男性がこの卦の力を持つ場合もまた、人を喜ばせるのが上手い人になるでしょう。
そんな沢(兌)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
沢を象徴し、喜び、楽しみ、交流を表します。人間関係や楽しみの面を強調します。
山(艮)
- 上段(思考):陽 ⇒ 思考能力とそれにともなう実務能力が高い
- 中段(精神):陰 ⇒ あまり自分の意志がなく、人に従う方が向いている
- 下段(行動):陰 ⇒ 行動力には長けてないため、なるべく動かない
簡潔に言うと「静止」の意味を持つ山の卦です。
八卦における正式名称は「艮(ごん)」です。
動かざるごと山の如しと言えるように・・・なるべく動かず、それでいてあらゆることに対応する力を持ったものです。
まず、一番上が「陽」なので思考能力が高く、そのため実務能力も高いと言えます。
それでいて、真ん中が「陰」で一番下も「陰」です。
順応していくことに長けていて、行動力はそこまでないためあまり動こうとはしません。
一番上の頭脳にあたる部分の強さが際立っているので、頭デッカチな感じになっているかもしれませんが、仕事においては有能そうではあります。
「火」の卦と近い特徴を持ち、真ん中が「陰」なため周りに従う方に働くので、そのおかげで社会的に優秀とされることが多いでしょうが、こちらは一つの場所にとどまって仕事をこなすことに長けています。
この卦の形は「地」に割と近く、伏羲八卦次序の順番だと「地」を八番目とすると「山」が七番目に来ます。
基本は「地」に近いような柔順な性質を持っていますが、思考能力に関しては優れているため、場に留まって有能さを発揮するように働くものになっています。
この卦の代表的な人物像は「長者」です。
「村長」だったり「市長」だったり、会社の部長だったり役員だったり・・・とにかく長く生きていたり、長く仕事に従事していて偉い感じになっている人です。
「長くその場にいて仕事をこなすことが得意」な卦の性質上、人物像も必然的にそんな感じになるでしょう。
また、卦の性質的に知能に優れているし、長く仕事をしていると自身の経験やルールに基づいて仕事をするので・・・頭デッカチな老人みたいな感じになることもありそうです。
頑固で厄介そうな人物像ですが・・・あくまで「剛」となっているのは一番上だけで、他は「柔」でできているため柔順でもありますし、内省を行う性質も持っています。
そもそも、一番偉いリーダーの資質は「天」の卦の方が持っているので、この卦は補佐役の方が向いているでしょう。
そんな山(艮)の卦は、Chat GPTでは以下のような説明が簡潔にされていました。
山を象徴し、止まること、静止、内省を表します。慎重さや堅実さを意味します。
・・・以上。
[天・地・雷・風・火・水・沢・山]の順で八卦の説明をそれぞれ書いていきました。
ヌーソロジー的にはどうなのか?
さて、ここでヌーソロジー的にはどうなのか?についても考えていきましょう。
・・・とはいえ、八卦の概念とヌーソロジーの概念はかなり違っているので、基本的には八卦とヌーソロジーは無関係・・・と概ね言えそうなのですが・・・
強いていうなら、八卦の「上段」「中断」「下段」に関しては以下のように対応していそうです。
- 上段:オリオン的な所。思形(陽)と感性(陰)
- 中段:中心。精神(陽)と付帯質(陰)
- 下段:プレアデス的な所。動物的な能動(陽)と植物的な受動(陰)
陰陽論の概念とヌーソロジーの概念はまったく別の宇宙論から出てきた概念ですが…
上記の解釈をすると近似したものが見えてきそうに思いますし、八卦の理解も深まるような気がします。
以上。
このように、[上段⇒思考][中段⇒精神][下段⇒行動]とするような八卦の解釈の仕方は一般的な易学ではどこまで浸透しているのか? 自分はそこまで把握していませんが・・・
自分が知っている本の中では見当たらなかったので、オリジナルで気付いた構造として書いていきました。
こうした基本構造を踏まえると易や八卦の理解が深まると思います。