【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(53) ~3次元球面について~

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不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


引き続き、『次元観察子ψ5』に絡んだ話である。

今回はヌーソロジーの基礎として重要な概念の一つである
「3次元球面」についての説明をしていこうと思う。
 

「2次元球面」とは何か?

まず、早速「3次元球面とは何か?」を説明していきたい所だが・・・

それをいきなり説明しようとしても難しいので・・・
先に「2次元球面」の話をしようと思う。

2次元球面は単純なもので、基本的にごく普通の球をイメージしてもらえば良い。

2次元球面は普通の球に近いものであるが・・・正確に言うと「球」ではなく、「球面」と書いてあるように、ごく普通の球の周りにある面のことを言う。
例えば、テニスボールをイメージすればそこに2次元球面があるし、地球儀をイメージすればそこにも2次元球面がある。

このように、2次元球面は2次元のものを球面にはりつけてできたものに該当する。

これをもっと分かりやすく説明すると・・・例えば以下のように普通の「紙」があるとしよう。
平たい紙は2次元の形をしている。

それをテニスボールに包んでみよう。

この時、テニスボールを包む形になった面が2次元球面になるわけである。

そこまで難しい話ではないと思うので、分かっただろうか?

そして、2次元球面は3次元の球の形で存在しているので・・・
2次元球面は3次元空間に存在するものと言うことができるわけである。

つまり、n次元球面は(n+1)次元空間に存在するという原理があることを、まずはよく覚えておこう。
 

「3次元球面」とは何か?

次に「3次元球面」についてである。

これを簡単に説明すると、2次元のものを丸めたのが2次元球面なので・・・
3次元のものを丸めたのが3次元球面ということになる。

それはどういうことか?を理解するのにまず必要なのは、『「知覚正面」を平面として空間を見る』の話である。

■変換人型ゲシュタルト論(21) ~「知覚正面」を平面として空間を見る~

以下の「エルンスト・マッハが左目で観た視覚体験」のように、3次元空間を平面として捉えことをやってみよう。

そして、実体は3次元空間であるそれをもし球状にすることができれば・・・
「3次元のものを丸めた3次元球面」ができるわけである。

また、以下の「4次元を発見するための図」も同様である。

これも立方体を平面に落とし込むことを表現した図なので、それを球状にすれば3次元球面ができるはずである。

それから、2次元球面の所で説明した「n次元球面は(n+1)次元空間に存在する」という原理を踏まえると・・・
3次元球面は4次元空間に存在するものということになる。
したがって、3次元球面を理解することは、4次元空間を理解することと同義である。

以上の説明で3次元球面についてが分かっただろうか?

・・・いや、正確には分からないかもしれないが・・・理屈としてはそんな感じである。
 

3次元球面をさらにつきつめる

3次元球面をもっと分かりやすくするために、以下の「4次元を発見するための図」をベースに考えていこう。

これを以下のようにペタっと平面に張り付けてみよう。

上記で張り付いている所は図だと平面のように見えるが、x・y・zの軸を持った3次元空間である・・・ということを前提として認識しよう。

そして・・・その空間を丸めてみよう。

すると、一番上の部分は、前側の無限遠点(-∞)と後ろ側の無限遠点(+∞)が繋がった±∞の位置になる。
±∞の位置には『次元観察子ψ5』があり、これは『等化』を表すカタチでもある。

したがって、3次元球面が分かる位置が『次元観察子ψ5』の位置であるため、3次元球面はψ5を理解するためのカギとなるわけである。

さて、ここで半田広宣さんの公式ブログの内容を参照してみよう。
以下の『4次元を認識するときの心得』という記事にも3次元球面についてが書かれている。

自分を3次元から出す、つまり、3次元として見えている世界を視野空間の中に見るなら、それを見ている主体自身は3次元から出ることができているということだ。このとき3次元空間は3次元球面と化す。この3次元球面が見えたとき、私は絶対不動の私となる。不動明王のようなものである。

ここで出てきた「不動」というキーワードは、前回『「不動の自分」を掴む感覚』の項で出てきた不動の意味と同義であり、『次元観察子Ψ5』とそれが関係しているわけである。

「3次元球面」が分かるとここに書いてあるテキストの意味も分かるはずなので・・・
頑張って理解してみよう。
 

(続く)


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哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
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