【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(67) ~「次元観察子ψ8」について~

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『次元観察子ψ7』についての説明は前回で終了である。

ψ7の次は何をやるのか?
もちろん、『次元観察子ψ8』についてである。

これまでもψ3に対してψ4があり、ψ5に対してψ6があった。
毎度のことながら、ψ7が『負荷』であることに対して、『反映』に該当するものがψ8である。

また、ψ7を『等化』とした場合、それに対して『中和』に該当するものがψ8でもある。
自己(ψ5)と他者(ψ6)を繋ぐ次元にある点に関してはψ7とψ8は同様であるが、ψ7は自己と他者に対して『等化』という繋ぎ方をするのに対して、ψ8は『中和』という繋ぎ方をする。

「自己と他者を『中和』で繋ぐもの」とは、端的に言うと「自己と他者が共有する意識」みたいなものである。

それを分かりやすく説明するために・・・
まずは「自己と他者が共有している意識は何なのか?」について考えてみよう。
 

自己と他者が共有している意識は何なのか?

まずシンプルに、自己と他者がいるとしよう。

この両者が共有する意識は、何が考えられるだろうか?

例えば、「神」とかはどうだろうか?
自己と他者で「神」という概念を共有すれば、それは共有意識となり得るのではないだろうか?

しかし、「神」は普遍的な共有意識にはなりえない。

それは文化によって違いが発生するし、個人の価値観によっても違いが発生するからである。

言語を扱う人間は、はじめは「神」のような概念で普遍的な世界を作ることを目指したが、次第にそれは不可能であるとが分かってくるように進化していった・・・それが人類の歴史である。

では、文化が違っても普遍的な共有意識になっているものは何なのか?

ヒントは、近代(17世紀)に入ってから現れたものである。
しばらく考えてみよう。

 

 

 

・・・

 

 

 

それは・・・ニュートン物理学なのである。

あるいは、ニュートン物理学のような物理法則であり、それらが作り出す時空の意識である。

また、デカルト座標もそうである。

 

空間をx, y, zの座標を持つ三次元空間として捉えることができることに関しては、どんな文化、どんな宗教においても、人間の世界では共通して言えることである。

17世紀の西洋でそんな物の見方が現れたことは革命だった。
これまでの人類はそういう発想を持つ者がいなかったのである。

日本ではそれから19世紀の黒船来航の時にその知恵が伝えられ、その他も西洋の文化が伝わっていくごとに、この物の見方は人類全体が普遍的に共有する意識として広がっていった。

これは国境・文化は関係なく、人類に共通した普遍的な意識となり得るものであったため、グローバリズムの発端となり得るものでもあった。
また、普遍的な「人間」という存在を確立させるものでもあった。

だから、ヌーソロジー的には近代の始まりは「人間の始まり」とされていて、人類はそこから新たに加速的な進化をすることになる。
 

時空の意識と「中和」の力

そして、そうした「物理法則」・・・もとい「時空」の意識を作っているものが『次元観察子ψ8』である。

ヌーソロジーにおいて自己と他者を『中和』するものは・・・この世界をニュートンが示したような物理法則でできていると絶対的に認識する、唯物論的な意識のことを言う。

そして、唯物論的な意識が強すぎてその価値観に幽閉されると人間は進化できない。そんな科学の力を冥王星のオコツトは『プレアデス的統制』と呼び、それが進化を妨げていると言った。

書籍『2013:人類が神を見る日』の中で、オコツトが言っていた以下の箇所は、ヌーソロジーの核心にも近い重要な箇所である。

「しかし、ここで誤解のないように注意してください。もう一度言っておきますが、プレアデス的統制が決して邪悪なものだといっているのではありません。この統制の力があるからこそ、タカヒマラは進化していくことができるのです。プレアデス領域はタカヒマラ全体の射影の場のようなものなのですが、その閉じられた領域で自己を完結させようと見事なまでの統制を作り上げていこうとします。これはいわば、シリウスからの関与を排除するために、スマルが作り出す防御シールドのようなものと言ってもよいでしょう。しかし、その一方で、シリウスがプレアデスに関与を行うためには、このシールドの完成を待たなくてはならないという仕組みがあります。結果的には、プレアデス的統制の世界を維持するための防御シールドである物質的な知識体系………それ自体がプレアデス的世界を変容させていく唯一の力となるのです。あなたがたの科学は今まさにその時期を迎えようとしています」

『プレアデス的統制』の力は中和側の力であり、中和側はヌーソロジーでは先手にしてはいけない方向性のものであるため、それが強過ぎるとヌーソロジー的な意識進化ができない。
しかしながら、そんな『中和』の力がないと、それより次に人間は進化しないものでもある。
そもそも、科学がないと人間はヌーソロジー的に覚醒しないと、冥王星のオコツトは明言していた。そんな思想がヌーソロジーである。

そのため、科学をちゃんと理解しないとヌーソロジーは理解できない。それでいて、『次元観察子ψ8』は科学や物質主義側の意識の中にある概念である。

・・・というわけで、そうしたことを踏まえてψ8についてを理解していこう。
 

(続く)

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「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

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