【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(68) ~オンライン3Dゲームの構造~

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不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


これまで、『次元観察子』のψ3、ψ4、ψ5、ψ6、ψ7・・・を詳しく説明していった。

そうした中で、偶数系の『次元観察子ψ6』の説明がそこまで難しくなかったように、『次元観察子ψ8』の説明もそこまで難しくない。
これはすごく抽象的な話になるというよりか、現実で使われているものを例にしてイメージすればやりやすい。

特に、オンラインゲームの構造を例にして説明すると分かりやすいので、それを例にして説明しよう。
 

ゲームと偶数系の元止揚

結論から書くと、偶数系の元止揚 (ψ4、ψ6、ψ8)はすべてコンピューターゲームに対応させることができて、それぞれ以下のようになる。

  • 次元観察子ψ4
    ⇒2Dゲーム、3D静止画
  • 次元観察子ψ6
    ⇒3Dゲーム
  • 次元観察子ψ8
    ⇒オンライン3Dゲーム

 
そのそれぞれについて説明していく。
 

2Dゲーム、3D静止画とψ4

「2Dゲーム」は2Dの画面が動いているわけだが、それは3Dよりは次元が一つ下のものである。

だから、この段階だと「画面の中に世界がある」と認識できてはいるが、「その中に自身の身体がある」という意識までは確立していない。

また、「3D静止画」も同様である。これは2Dゲームと近い情報量を持つが、同じく「画面の中に世界がある」と認識できているが、「その中に自身の身体がある」という意識までは確立していない。

それから、これとψ4の話と繋げると、一枚の3D静止画は一枚の「鏡面」と同義となるため、「ψ3→知覚正面、ψ4→鏡面」である話と絡めて覚えておこう。

■変換人型ゲシュタルト論(35) ~「鏡像段階論」について~

 

3Dゲームとψ6

「3Dゲーム」については以前にも説明した。

■変換人型ゲシュタルト論(61) ~3Dゲーム内の身体~

「3Dゲームの中に身体がある」という意識が確立しているのが『次元観察子ψ6』である。

ただ、この段階では「他のプレイヤー」は存在してない。
単一の「3Dゲームの身体」だけで遊んでいるオフライン状態である。

だから、ψ6は「自分を中心に身体を動かしてるだけ」な次元になる。
 

オンライン3Dゲームとψ8

そして、単一の3Dゲームの次に来るのが「オンライン3Dゲーム 」である。
これはコンピューターゲームにおける最終形態でもある。
これまでは単一の身体を動かしていただけだったが、この形態になると他の人も表れてくる。

その結果何が起きるのか?
自己と他者同士での「ルール」のようなものが表れ、双方に共通する「物理法則」が重要となる。

また、そこから「交流」が発生する。自分以外の他者が自分と同様の意思を持って動いていることが分かるし、共通のルールに基づきながら共同作業へ取り組んでいくこともある。

それから、必然的に「競争」も発生する。
オンライン対戦ゲームをやったことがある人なら分かるだろうが、競争をやると1位が発生し、上手い人と下手な人の間のランクも発生するので、皆が上の方を目指すために、各々のスキルを研磨したり、勝つための知識を身につけるようになる。人気のゲームで最上位になると、プロゲーマーのようなアスリートでないと勝てないぐらいのレベルになる。
それから、オンラインゲームをやったことがある人なら分かるだろうが、仮想アバターにあたるキャラクターを育てていくためには、多大な時間を労することになる。他者よりも優位に立つには、多大な時間を労してキャラクターを強くしたり、仮想的な物資を増やしたりしていく必要がある。そんな中でゲーム内で仮想通貨のようなものが発生したり、仮想的なキャラクターが現実のお金で売られたりすることもあり得る。

そんなオンラインゲームの中にあるのは、人間によって作られた「システム」であり、その中で上位に行くのに必要なのは「システムを理解することに従事し、その中での競争で他者より優位に立つこと」である。
そのような「システム」は、ヌーソロジーにおける『次元観察子ψ8』のイメージにも近いので、それか理解できるとψ8についても分かってくると思う。
 

人間の自我とオンライン3Dゲームの構造

こうしたオンライン3Dゲームの構造は、実は人間の自我の発達とも関係している。

人間の自我は、ヌーソロジーで言う偶数系の観察子を先手にして、以下のように発達する。

  • この世界に三次元空間のような空間があると分かってくる
    (ψ4、2Dゲーム、3D静止画に対応)
  • この世界が三次元空間であることを理解し、その中で自身の肉体を動かす
    (ψ6、3Dゲームに対応)
  • 他者も自身と同様の肉体を持っていることを理解し、同様のルールを共有して生活する
    (ψ8、オンライン3Dゲームに対応)

 
赤子の頃の感覚を覚えている人はいるだろうか?
いや、それはほとんど忘れられているものだろうが・・・
白紙のような赤子の状態の時は、成長した人間のように空間認識すらまったく定まっていない所からスタートする。目の前に積み木があっても、実際にどういう形をしてるのか、そもそも手の届く所にあるのかは、実際に触ってみないと分からない感覚で生きている。

そうした中で、空間を物質とみなして生活していくと、上記のようなオンライン3Dゲームの感覚を経て意識を形成させていくことが分かるだろうか?

さらに、人間が持つ「自我」もまたそうした意識をベースに作られるものであり、ヌーソロジーで『人間型ゲシュタルト』と呼ばれるものも、それと同義なわけである。
 

人間関係・ビジネスとψ8

オンライン3Dゲームのような『次元観察子ψ8』における人間関係をイメージできるだろうか?

加えて、それに対する『次元観察子ψ7』についてとを合わせて考えていくと…
ψ7は「後ろ方向での繋がり」が要であったのと逆で、ψ8は「前方向での繋がり」が要である。

~ψ7の場合~

~ψ8の場合~

これはなんてことなく、普通の付き合いみたいなイメージである。
お互いの本質的な所には触れてないかもしれないが、一緒に目標を達成する分には十分な関係である。

さらに、ψ8は自己と他者が共有する時空の意識や物理法則である。
・・・ということは、時空の仕組みの様々もψ8であり、科学的な知見もψ8になる。

普通の人間関係において意識を共有しているものとしても、ψ8のような物理法則や時空の仕組みが要になる。

加えて、時空の仕組みや科学的な知見といったものは、たくさんの他者がいる中で必要なものなため、それをつきつめると必然的にψ8についてをつきつめていることになる。
そのため、ψ6もビジネスの役に立つものだったように、その上位にあるψ8はそれ以上にビジネスの役に立つかもしれない。
ψ6は個人を発展させるようなものだったが、ψ8は無数の人を発展させるようなものになる。

そんなイメージのものが分かってきたら、『次元観察子ψ8』についても分かってくると思う。
 

(続く)

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ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
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