不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇基礎用語④ ケイブコンパス◆◇
これまで「基礎用語編」ということで、
ヌーソロジー用語について主に説明してきたけど、基礎用語編は今回で最後にしたい。
『次元観察子』について、ψ1~ψ14まであることを以前説明したが、
これは整理されていて、今は『ケイブコンパス』という図で説明されるようになっている。
(ちなみにこれは約2000年頃ぐらいにコウセンさんが編み出したものらしい。)
ケイブコンパスは以下のような形のものであり、
ψ1~ψ10まで割り当てられているものが基本になっている。
(ψ11~ψ12以降の割り当てについては別途説明が必要になる。)
ψ1からψ8までが内側にあり、ψ9とψ10は外側にある。
ψ3~ψ7の奇数組は右側に集まり、
ψ4~ψ8の偶数組は左側に集まっている。
あと、奇数番号は青、偶数番号は赤になっているのは、
前回の『ノウス(NOOS)』と『ノス(NOS)』の関係で説明した。
特徴的なのは、ψ5やψ7、ψ6やψ8がだんだんと大きくなっていることである。
これは、より数字の大きい上次元は下次元の概念を含んでいるみたいな意味を持つらしい。
それから、ψ9とψ10は外側にあるのも特徴的である。
これは、ψ9とψ10は別格であるという見方もできるし、
ψ9はψ4~ψ8を裏で関与していて、ψ10はψ3~ψ7を裏で関与しているみたいな見方もできる。
あと、ケイブコンパスについては何やらかっこよさげなムービーも作られている。
ちなみに、筆者(Raimu)の作った図で次元観察子を整理すると以下みたいな感じになる。
こういう図でも整理できるけど、
公式が重要視しているのはさっき挙げたケイブコンパスの形なので、これについて説明する。
「ψ1~ψ8」にある二つの方向性
以前にも書いたことだが、現在、我々のいる位置はψ1〜ψ2である。
それを『等化』するとψ3になり、『中和』するとψ4になる。
さらにψ3とψ4を等化するとψ5になり、さらに中和するとψ6になり・・・とやっていき・・・
ひとまず、ψ8までで一旦区切りがある。
ケイブコンパスだと内側に位置する段階までのものである。
そして、この図の左側にある観察子は物質を強固にするもので、
右側のものは精神を強固にするものとなっている。
いわば、左側は物質世界、右側は精神世界という対応になっている。
何故ならば、これも奇数と偶数の関係だからである。
奇数の一群ψ1,ψ3,ψ5,ψ7は『ノウス(NOOS)』側なので、霊性進化的なものの要になっていて、
偶数の一群ψ2,ψ4,ψ6,ψ8は『ノス(NOS)』側なので、地上の力を強めるものとなる。「科学」も概ねそっち側の意識をベースに作られているわけである。
あと、「自己×他者」問題との絡みだと、
右側は自己側で、左側は他者側に該当する。
これもまた重要なことであり、奇数系のψ1,ψ3,ψ5,ψ7へ進んでいくと、どんどん「自己」が深まって行くようになり、
逆に、偶数系のψ2,ψ4,ψ6,ψ8へ進んでいくと、どんどん「他者」として強くなるような意識になってくる。
したがって、奇数系の先には以前に説明した「Sprit Self」のようなものがあり、偶数系の先には「他者化」がある。
さらに、最近のヌーソロジーでよく使われるのは「奥行き」と「幅」というワードで、
「自己」のある奇数系の精神世界は「奥行き」の世界で、逆にどんどん他者化していく偶数系の物質世界は「幅」の世界だとも言われている。
『人間型ゲシュタルト』だと偶数系である左側しか認知できないが、
『変換人型ゲシュタルト』では奇数系である右側を認知しつつも、
対の関係があることを意識し、次元観察子を『等化』していくのがヌーソロジーでやっていくことである。
まとめると、[奇数系・ノウス(NOOS)・負荷と等化・精神世界・自己側・奥行き・変換人型ゲシュタルト]と、
[偶数系・ノス(NOS)・反映と中和・物質世界・他者側・幅・人間型ゲシュタルト]が、ψ1~ψ8において強くリンクしていることを覚えておこう。
「元止揚」について
こうした次元観察子ψ1~ψ8までは人間たちの空間認識を作っている次元で、
『元止揚』と言う名前が付いている。
これもオコツトが言ったヌーソロジー用語である。
元止揚が作っている空間は『元止揚空間』と呼ぶ。
ひとまずψ1~ψ8が正確に分かれば、ほとんど変換人型ゲシュタルトを理解したも同然である。
これは基盤の部分なので、まだ先の概念はあるけど、基盤を理解するだけでもかなりのことが分かるし、
その先の理解の目処も立ってくるわけである。
あと、実践的には『次元観察子ψ5』まででも十分な成果がある。
ψ5はオコツトが「自己が形成されている空間領域のこと」と言っているため、
「自己」の発見に大きく関係している。
「Split Self」の感覚も、そこまでやればそこそこ掴めると言っても良い。
次元観察子は全部で「14」あり、区切りとなるのは「8」となる。
あるいは、13~14番目は特別とすると、「12」で区切りがあるとも言えるかもしれない。
大体、この辺りが宇宙にとってキーとなる神聖な数字である。
特に「8」は人間にとって重要な数だと言うことができる。
古事記に登場する八尋殿や、空海の胎蔵界曼荼羅における中台八葉院、
スサノオが対峙したヤマタノオロチ(八岐大蛇)に、八百万の神・・・
神話や伝説によく「八」が出てくるのも何か意味があるのかもしれない。
古代グノーシス主義の神話によると、
この宇宙を創造したのは名前を持たない至高神だが、
人間の世界を創造したのは「デミウルゴス」という別の存在だと言われている。
このデミウルゴスが創造したのは「八」までの世界?と言えるかもしれない。
人間の「思形」と「感性」
次に、ψ9とψ10についてである。
ψ9とψ10に行くと、
『思形』と『感性』というワードが出てくる。
ψ9は『人間の思形』、ψ10は『人間の感性』と言われているからである。
『思形』と『感性』はψ9とψ10だけでなく、
もっと広義な意味を持つものでもある。
『思形』は「思考」の「思」と、「形成」の「形」の言葉が使われてるので、思考や理性を使って何かを形作る力みたいな・・・そんな意味を持っている。
一方で『感性』はそのまま日本語の「感性」という理解もできるけど、思形とは違って感受性を用いるような、フワフワした掴み処のない力みたいな意味を持っている。
『思形』は男性的な力、『感性』は女性的な力であるため、
この二つは男性原理と女性原理にも関係している。
また、『ψ9:人間の思形』は「言語」を作っているものであり、
『ψ10:人間の感性』は「感覚」を作っているものであるため、
「言語」と「感覚」の対のワードと合わせて理解していこう。
「普段の我々は意識は、基本的に他者の影響を受けることが多い。」
・・・ということを以前に書いたが、
「言語」はさらにその影響力を強固にしていくものである。
これは『思形(ψ9)』がケイブコンパスで左側にあることと関係している。
偶数の観察子の一群ψ2,ψ4,ψ6,ψ8は、人間の意識を「他者先手」にするものであり、
ψ9は裏でそれを支えるような形になっている。
その観点からすると、言語は非常にノス的で地上的なものとなり、意識進化の方向性とは異なるものになる。
奇数(ノウス)の番号を持ちながらも、偶数(ノス)の力を持つのが『ψ9:人間の思形』ということになるわけである。
しかしながら、動物を人間に進化させたのも言語であるし、
幼児が成人に進化するのにも言語が必要である。
あるいは、人間は成人になっても言語が正しく扱えてるかどうかは怪しいもので、ちゃんとした習得が必要なこともよくある。そういうシチュエーションの場合は言語の力は進化の方向へと行く。
これは奇数系の観察子(ノウス)としての『思形』の力である。
いわば、人間の意識が幼児のような段階だったりすると、『思形』はノウスとして機能するわけだ。
ただ、言語を受動的に使うようになると偶数系(ノス)として作用してしまう。
『思形』とノスの関係もまた、そういう仕組みと関係している。
『思形』はそんな二面性を持つ概念だと理解しておこう。
もう一方である『感性』も同様で、
『人間の感性』の観察子の番号はψ10(偶数)だが、
ψ1,ψ3,ψ5,ψ7を裏で支えているので、奇数系(ノウス)の力を持っていることになる。
したがって、これも二面性を持っているような概念である。
以上。ケイブコンパスで『思形』と『感性』が外側にあって、
ノスとノウスの関係がねじれていることについてよく理解しておこう。
人間の「定質」と「性質」
さらに、ψ11とψ12に行くと、
『定質』と『性質』というワードが出てくる。
これは以前にも説明したヌーソロジー用語である。
ψ11は『人間の定質』、ψ12は『人間の性質』と言われている。
これは以前に出てきたものと似ているが、
正確に言うと違うものらしい。
しかし、ψ11とψ12はほとんど次元観察子の最高位みたいなものなので、
次元観察子自体のノウスとノスを統括しているような力になる。
したがって、ψ11は「次元観察子内でプレアデスからオリオンへと向かう力」で、ψ12は「次元観察子内でオリオンからプレアデスへと向かう力」だと言うことができる。
『思形』と『感性』は「男性原理」と「女性原理」が関係しているように、
『定質』と『性質』は「植物」と「動物」が関係しているらしい。
生態系(ノウス)は植物の意識が元で発展するものであり、それが『定質』を作り出す。
科学(ノス)は動物の意識が元で発展するものであり、それが『性質』を作り出す。
・・・と解釈することもできる。
あと、『思形』と『定質』も関係していて、
『定質』は言葉を作り出すものと関係があるらしい。
以下、オコツトとの対話録「シリウスファイル」にあった情報である。
「思形とは言葉を送り出すところ、定質とは言葉を作り出すところ。合ってますか。」
「はい、そうです。」
――シリウスファイル19900910
以上が『定質』と『性質』の理解の為のヒントである。
それから、『ψ11:人間の定質』と『ψ12:人間の性質』には前半と後半があり、
ケイブコンパスに割り当てると以下のような形になる。
この辺を掘り下げると色んな話が出てくるけど、
上級編ということで後回しで良いかな・・・
先に変換人型ゲシュタルトの理解を進めていきたい。
次元観察子のまとめ
今回出てきた用語と、次元観察子ψ1~ψ14で絡む概念をまとめると以下のようになる。
もっと詳しくやると、ψ9~ψ10に『調整質』とか、ψ11~ψ12に『中性質』といった名前がついていたり、
ψ13とψ14についてとか、もうちょっと説明したいことがあるのだが・・・
あんまり内容を詰め込み過ぎると頭がこんがらがるので止めておこう。
とりあえず、『元止揚』『思形』『感性』『人間の定質』『人間の性質』について説明したので、
最低限この辺のワードだけでも覚えておこう。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
ヌーソロジーをちゃんと学習するならこれ! |