【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(52) ~「不動の自分」を掴む感覚~

投稿日:2025年4月26日 更新日:

不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


引き続き、『次元観察子ψ5』についてである。

ψ5は以下のように、「前側の無限遠点」と「後ろ側の無限遠点」が「自分の身体」の所に繋がる位置にあるから、その発見がψ5の発見のゴールになると以前に説明した。

■変換人型ゲシュタルト論(45) ~プログラム3 次元観察子ψ5~ψ6 位置の等化と中和~

これが分かると、「見ている光景」が自身の精神のように感じ取れる上に、自身が動き回った時に見える世界がすべて自分を中心に動いているように思えてくる。

『次元観察子ψ5』はそうした「不動の自分」が分かる位置でもあるため、それについて説明していこう。
 

「自分が動いているのではなく、世界が動いている」動画

『次元観察子ψ5』を端的に理解するための面白い動画がある。
以下の動画を観てもらいたい。

この動画は中央で男が歌っていて、景色が動いているようだが・・・
男が歩いているように見えて、実際は巧妙に作られた装置の上を歩いているだけで、その場から進んでいない。景色の方が動いている。
実に面白いアイディアから作られた動画である。

そして、この動画はヌーソロジーとも関係してくる。
『次元観察子ψ5』は「いつでもここ、どこでもここ」の感覚を持つ「不動の自分」になる位置にあるため、「自分が動いているのではなく、景色の方が動いている」という事象は『次元観察子ψ5』の位置を表すものでもある。
だから、「自分が動いているのではなく、世界が動いている」みたいな感覚は、『次元観察子ψ5』が分かった時の感覚と同様である。

上記の動画はそれを表現した面白い動画と思うので、ψ5をイメージするのにも使ってみよう。
 

眉間鉛筆ワーク

それから、ヌーソロジーで当初からあった「眉間鉛筆」と呼ばれるワークがある。
これについては『時間と別れるための50の方法』にも書かれている。

時間と別れるための50の方法(35)

「眉間鉛筆」のやり方は簡単で、自分の額に鉛筆かボールペンのようなものをつけて周囲を見渡してみたり、動いてみたりすることである。
細長いものであれば箸でも良いしなんでも良い。

そうすると・・・額に付けた鉛筆はまったく動いていないが、鉛筆以外の世界が自分を中心に動いているように見えるのが分かるだろうか?

先の『時間と別れるための50の方法』では以下のように説明されている。

視野空間には鉛筆と室内の風景が映し出されます。鉛筆の背景となっている室内風景は次々とその見えを変化させていきますが、鉛筆の方は眉間に固定されているので、周囲の風景の動きに対して常に不動を保つことになります。鉛筆が動いていないのであれば、眉間も動いてはおらず、眉間が動いていないのであれば、当然、身体も動いていはいない。つまり、「動いているのは世界の方であってわたしではない」という相対的な不動感覚が、この一本の鉛筆の見えによって認識に強調されてくるわけです。結果的に言えば、このときの鉛筆が次元観察子ψ5に相当してくることになります。

上記にあるように、「眉間鉛筆ワーク」は『次元観察子ψ5』の理解に適したワークとされているので、その辺りが気になるならば積極的にやってみて、そこからイメージが掴めるようになると良いと思う。
 

↓続き

■変換人型ゲシュタルト論(53) ~3次元球面について~

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ヌーソロジーとか、占星術とか、神秘と科学の考察的な、自分の好きなものを置いていきます。
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哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

『Raimuのプログラミングノート』というプログラミング関連のブログを開設しました。
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Kindle本など。Amazonで買えます。
「佐道来夢」という名前で出してます。

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「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
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