不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇変換人型ゲシュタルトとは?(後編)◆◇
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引き続き「変換人型ゲシュタルトとはどんなものか?」についての話をする。
主観と客観の関係性
ヌーソロジーを理解していこうとすると、
「主観」と「客観」の関係についてがまず出てくる。
これもヌーソロジーの基本であり、変換人型ゲシュタルトの基本でもある。
一般的には、客観は外在世界から生じるもので、
主観は内在世界から生じるものである、と理解するのが正しい。
しかし、ヌーソロジーの場合は、やはり「反転」が絡んでくるので、
内在世界から客観が生じてるかもしれないし、
外在世界から主観が生じているかもしれない?
ということになる。
主観と客観の関係の理解のため、
当ブログでは、以下のツールを用意したことがある。
『視点変換3Dルーム』という、Web上で動く3Dコンテンツだ。
この3Dコンテンツでは、自己視点と他者視点との切り替えが可能であり、
視点を切り替えると実際にどういう光景になるかを疑似体験することができる。
また、その切り替えは主観と客観の切り替えを意味するものでもある。
主観は自己視点によって作られ、客観は他者視点によって作られているものだからだ。
そして、4番目の部屋では「KitCat」と書かれた缶が、
自身の周りで周っている様子と、
自身から見えてる光景とを切り替えることができる。
他者視点(客観)
自己視点(主観)
他者視点から見たら、当然ながら缶は必ず自身の周りを回ってるように見える。
しかしながら、自己視点から見たら、自身が缶の周りを周っているように見ることもできるのである。
この「自身が缶の周りを周っているように見る」という思考の切り替えをやってみよう。
この感覚も重要な「反転」であり、
ヌーソロジー理解のための基本となる。
自我を解体する道
ここまで、人間の空間認識の仕方と、
その反転についてをロジカルに説明してきた。
こうした構造は、必然的に「心」の問題とも絡んでくる。
ヌーソロジーを理解すると、我々の普段の意識を形作っている「自我」も空間認識と関係あることが分かってくる。
そして、我々の心の在り様も、そうした自我の在り様によって決まっているため、空間認識の変容の問題は、必然的に心の変容の問題にも繋がってくるのである。
人間の自我は、上記の図だと「意識≒顕在意識」の中にあるものであり、
これは人間型ゲシュタルトがベースになっている。
人間型ゲシュタルトとは、「外在世界を外面」とする通常の認識であり、
科学に則った思考の仕方や、物理法則に則った物の見方である。
そして、こうした認識は「他者視点(客観)」が中心になってできている。
人間型ゲシュタルトから変換人型ゲシュタルトに移行するということは、
こうした世界から脱することなので、
必然的に無意識の世界に行くことと同義となる。
したがって、ヌーソロジーを真剣にやると、顕在意識の中心にある自我を解体したり、捉え直したりすることになる。
そして、そうした無意識の世界に向かうと、自然と出てくる感情がある。
自身が今まで無意識に抑圧してきて、向き合うことを避けた負の感情がそこにあるかもしれない。認容しがたいと思っている心的内容は、その人の暗い部分をなしている。
人間の心には必ずそうしたものが生じるパターンがあり、ユングはそれを「シャドウ」と呼んだ。
無意識の世界に行くとそんなものが出てくるかもしれない。
むしろそうしたものを無いものとして、スピリチュアルや精神世界の道に進むのは危険である。
それが出てこないスピリチュアルは絶対に嘘だろう。
そうしたリスクがある中で、
心や感情がついていける人間はどれだけいるのだろうか?
以前にも書いたことだが、人間はつい他者依存したがる生き物であり、
特に不安や恐れを抱えた心を持っているほどそうなってしまう。
他者依存をしたがる性質は、人間型ゲシュタルトの世界への依存や、自我依存をしたがる性質と同義となる。
不安があって他者依存をしていると、無意識の世界へは進めないし、
ヌーソロジー的な「前」へは進めない。
したがって、自己を安定させるために、そうした分野専門の心理学が必要になることもあるかもしれない。
こうした心の問題が絡みながらも、
ヌーソロジーは極めてロジカルに無意識の世界を突き進んでいく。
素粒子と原子の秘密
あと、変換人型ゲシュタルトの話で大事なのは、
「素粒子の構造が人間の意識と関係している」と言われてることだ。
以下、書籍『2013:人類が神を見る日』に書かれていたオコツトの言説である。
「主体と客体の関係性に形作られている幾何学が展開されていく空間は、おそらくあなたがたが複素空間と呼んでいるものと数学的には同型対応していくことになるでしょう。量子的な空間とあなたがたの意識を構成している空間は、わたしたちにとっては全く同一のものとして見えています。あなたがたが量子世界の中に見ている構造は、意識を構成するための高次元空間の射影のようなものと考えて下さい」
「複素空間」は「実数+虚数」で構成されるもので、「オイラーの公式」にも表れているものであり、
量子力学の基本である「波動関数」に出てくるものである。
オコツトによると、これが主体と客体にも関係してくるとのことだった。主体と客体は、主観と客観にも絡んでいる。
また、「量子世界の中に見ている構造は、意識を構成するための高次元空間の射影のようなもの」と捉えることがヌーソロジーの中核にあり、
『2013:人類が神を見る日』にはそうしたことがちょくちょく書かれている。
ヌーソロジーの初期にあったキャッチコピー「素粒子の正体は、我々の意識だった!」の由来はここにあり、ヌーソロジーが素粒子の構造にこだわる理由もここにある。
こうした複素空間や波動関数の話から、本格的な量子力学の話に繋がってくるだけでなく、
他にも、uクォーク、dクォークに関係する物理学や、
光子、電子との関係まで絡んでくるし、電場と磁場も絡んでくる。
全部で17種あるとされる素粒子すべてや、反粒子にも何かしらの意味がある。
さらに、陽子と中性子はuクォークとdクォークで構成され、
陽子と中性子が合わさって原子核になり、原子は「原子核+電子」で構成される。
素粒子が意識の構造を表すということは、原子もまた意識の構造の集合体であり、何かしらの精神が宿るということになる・・・?
加えて、原子の基本は水素とヘリウムである。
水素は原子番号1番で中性子を含まず、一個の陽子と一個の電子で構成されている。
ヘリウムは原子番号2番で、二個の陽子と二個の中性子と二個の電子で構成されている。
そして、太陽で起きている核融合反応は水素とヘリウムの間で起きている。
ここでも何かしらの意識が動いていて、人間にとって何か重要な意味があるらしい?
書籍『2013:人類が神を見る日』にはそんなことが書かれていた。
そして、人間型ゲシュタルトでは絶対にこうしたことが理解できないため、これらを理解するためには変換人型ゲシュタルトが必要であると、
『冥王星のオコツト』という外来者が言っていたわけである。
そんなオコツトが言ってたことから構築されていったのがヌーソロジーである。
・・・以上。
とりあえず「変換人型ゲシュタルトとは?」の説明はここまでとする。
内容を一気に詰め込んで書いていったが、これらはあくまでざっくりした説明である。
まだ分からないかもしれないが、こうしたことの理解をこれから深めていくわけである。
変換人型ゲシュタルトについてしっかりと知るためには基礎用語がいくつか必要になるため、
次回からはそれについて一つずつ説明していく。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
ヌーソロジーをちゃんと学習するならこれ! |