【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(29) ~「外面(前)」と「内面(後ろ)」のおさらい~

投稿日:2022年7月9日 更新日:

不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


◆◇「外面(前)」と「内面(後ろ)」のおさらい◆◇

今回はここまでの内容を総括しつつ、
『次元観察子ψ3』の核心部分についてまとめておこう。

これまで説明したψ3の知覚方法を列挙すると以下のようになる。

・ミクロを先手として光景を観る
・一点を観るように全体を観る
・ダグラス・E・ハーディングの「指差し実験」を使う
・「知覚正面」を平面として空間を観る
・「4次元を発見するための図」を使う
・「止観」のような瞑想をやってみる
・「エポケー(判断を留保)」をする
・とにかく無心で目の前のものを「観る」
・極小の大きさのものとしてミクロを意識してみる
・「重ね合わせの原理」を捉えるように空間を観る
・「ネッカーの立方体」を使ってみる
・「Kitcat実験」の動画を使ってみる
・光速度をイメージする
・光速度のイメージと、知覚正面を重ねる
・右脳を鍛えて、右脳速読のようにやってみる
・「無数化」の発想を取り入れて、ミクロを無数化させる

 
これらの実践によって得られる「前」の空間が『人間の外面』となり、
それが顕在化してくると『変換人型ゲシュタルトとは?(前編)』の項で説明した「内在が外面、外在が内面」の意味も分かってくる。

また、「主体の位置」と「無限遠点」が分かることで、
以下の意味も分かってくるようになる。

※ 主体の位置は3次元空間の中には存在していない。
※ 無限遠点とは主体の位置が存在するところである。
※ 主体の位置と対象の位置とを結ぶ空間に人間の外面世界がある。

さらに、「知覚正面」がはっきり観えるようになると、
その垂直方向にある「4次元目の軸」も分かるようになる。

そして、4次元空間へ向かう一本の垂直の線のことをヌーソロジー用語で『垂子』と呼ぶ。
これは次元観察子ψ3へと繋がる垂直線でもあるため、ψ3のある次元は『垂子次元』と呼ばれる。
 

前側と後ろ側、外面と内面のおさらい

『垂子』が見えた状態で「前」にあるのが次元観察子ψ3であり、
この時の「前」が『人間の外面』になっている。
また、垂子の先には前側の無限遠点「-∞」と「主体」がある。

逆に「後ろ(手前)」にあるのが次元観察子ψ4であり、
そっち側は『人間の内面』となっている。

次元観察子ψ4の説明は後ほど詳しくするが、
これは普通の空間(次元観察子ψ1~ψ2)がある場所でもある。

ヌーソロジーでよくされる説明だと、
前側の『人間の外面』は「見える世界」になっていて、
後ろ側の『人間の内面』は「見えない世界」になっている。
また、物の向こう側も「見えない世界」になっているが、
背景側は「見える世界」になっている。
そのため、以下のような構造になっている。

それから、以下のような図で説明されることもある。
物体を座標的に観てる客観が『人間の内面』であり、
主観から観てるのが『人間の外面』に該当する。

 

平手を出して観てみる

試しに、同じことを平手を出してやってみよう。

以下のように前に平手を出してみる。

※平手の位置は見やすいように適宜調整していこう

そうした時、「平手を出してる人」側からの視点だと、
以下のように自身の平手が見えているはずである。

この時、「見える世界」「見えない世界」の関係は、
以下のようになっている。

また、平手を出した状態だと、『人間の内面』と『人間の外面』の関係は以下のようになる。

このように、「内面(後ろ)」と「外面(前)」の関係は単純なものだが、
実際に自分で身体を動かしてみると、しっかりと理解できて良いかもしれない。
 

ψ1、ψ2、ψ3との対応づけ

さらに、「平手を出す」行為を「次元観察子ψ3を認識する」際のサインだとして、
ψ1とψ2を以下のように対応づけしてみよう。

指差しをする ⇒ ψ1
手を広げて全体を意識する ⇒ ψ2
平手を出す ⇒ ψ3

 
そうすると、以下のようになる。

以上。次元観察子ψ1~ψ3までを整理することができた。

ここまでの内容が分かっただろうか?

次元観察子ψ3に関する構造的な話はここで一旦終わりとするので、
分からない場合は何度も復習したり実践したりしてみよう。
 

↓続き

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超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
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