不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
前回までは主に『次元観察子ψ5』について扱ってきた。
今回からは新規一転して『次元観察子ψ6』についてである。
『次元観察子ψ6』は、『次元観察子ψ5』の階層にあるもう片方の概念であり、この二つはセットになっているため合わせて理解していこう。
「次元観察子ψ6」の基本
まず、『次元観察子ψ6』の基本となるのは「『次元観察子ψ5』の反映」なことである。
ヌーソロジーは「負荷と反映」という原理が基本にあるため、奇数系のΨ5を『負荷』としたら、その『反映』にあるのが偶数系のΨ6になるわけである。
これはΨ3に対してΨ4があるのも同様であった。
また、『次元観察子ψ5』は『位置の等化』と言われているのに対して、『次元観察子ψ6』には『位置の中和』というワードがついているため、『等化』と『中和』にもそれらは関係している。
(以下、『2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション』より引用)
位置の変換とは、位置の等化(次元観察子ψ5)と位置の中和(ψ6)を行った後に生まれるシリウスの調整作用です。空間の曲率が完全に自己の質点側に反転してしまうことを意味しています。
それから、Ψ5を「自己が形成されている空間領域」とするなら、Ψ6は「他者が形成されている空間領域」ということになるため、「他者」がキーワードとなってくる。
書籍『2013:人類が神を見る日』や『2013:シリウス革命』でもそのように説明されているため、ここでもその言葉で説明していく。
(以下、『2013:人類が神を見る日 アドバンスト・エディション』より引用)
次元観察子ψ5とは自己が形成されている空間領域のことです。ψ5は位置の等化によって顕在化を起こし、人間の内面と外面を統合します――シリウスファイル: 19920204
次元観察子ψ6とは、ψ5の裏側に見えてくる空間領域のことです。ψ5とψ6は変換人の内面の対化に相当しています。変換人の内面の対化とは人間が自己と他者と呼んでいるものの関係と同じです――シリウスファイル: 19920220
しかし、最近のヌーソロジー本論だと、ψ6は「自我」というワードで説明されることもある。
従来通り「他者」というワードで説明しても良いのだが、ヌーソロジーで言う「他者」はつきつめると「他人」とは別の意味なため、説明が少し難しい・・・
それは自分自身も持っているような「他者」 の意識であるため、「自我」のような言葉でもψ6を説明することができる。
そうした「他者」を「色んな他者の意識の集合体」みたいなイメージで理解しても良いと思う。
有名アイドルに熱狂している人達がいたら、その意識の集合体も「他者」であるし、逆にあらゆるメディアが嫌っているような人物がいてみんながそれを叩いていたら、その意識の集合体も「他者」である。
そして、自身もそうした「色んな他者の意識の集合体」みたいな意識を持っているものだと捉えると良い。
それがψ6で言われている「他者」である。
有名アイドルに熱狂している自分がいたら、それも自身の意識だし、あらゆるメディアが嫌っているような人物がいて自分もそれを叩いていたら、それも自身の意識になるわけである。
『次元観察子ψ6』の「他者」は当たり前のようにそこら中にあるものなので、我々の普段の生活の中でよく分かっているはずのものである。
しかし、実はその本質まではよく分かっていないかもしれない・・・
自己(ψ5)の反映としての他者(ψ6)
『次元観察子ψ5』の「自己」が顕在化すると、ψ5の『反映』としてのψ6が分かるようになってくる。
要するに、Ψ5の「自己」に対して存在するのがΨ6の「他者」と理解すれば良いわけである。
そんな『次元観察子ψ6』だが、『次元観察子ψ5』を説明してた時ほど抽象的な話にはならないだろう。
Ψ5は世間であまり役に立たない哲学の延長にある話とすれば、Ψ6は他者のために役立つビジネスの延長にあるようなものである。
例えば、アイドルを有名にして色んな人に熱狂させる方法が分かれば、それはビジネスの役に立つし、特定の人をあらゆるメディアが叩くように仕向けるための仕組みが分かれば、それもビジネスの役に立ったりする。
Ψ6は「他者」の意識にアクセスする概念であるため、それを理解していくとビジネスでの成功にも明らかに繋がっていく。
Ψ5を得た者の強さは、一見すると強いかどうかは分からないが・・・
Ψ6を得た者の強さは、とても分かりやすく強いように見える。
そんなΨ6について、これからじっくりと説明していこうと思う。
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