前にこんなの↓を書きました。
◆「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その1
現代の若者の世代を表す言葉に「ゆとり世代」とか「さとり世代」とかがありますが、
正直、この言葉にそんなに関心はありませんでした。
なぜなら、的はずれだったり、
偏見でものを言ってる所があったらしょーもないからです。
そんでもって、「つくし世代」なんて言葉まであることを最近知りました。
なんじゃそりゃ・・・・・・
調べてみると、「つくし」とは「尽くし」のことで、
他の人に「尽くす」世代のことを言うらしいです。
しかし、これについて調べてみたら、
「あっ、これは結構当たってる」と思い、
「さとり世代」と合わせて、
現代社会の構造的に見えてきたものがあるので、
それについて書いていきます。
~目次~
■「ゆとり世代」という言葉は使いません
■「さとり世代」について
■「つくし世代」について
■「大きな物語」が消失した社会での「つながり」
■オタク系の人の「つくし」行為
■自己軸の「さとり系」と、他者軸の「つくし系」
■昔の時代と今の時代
「ゆとり世代」という言葉は使いません
まず第一に、自分は「ゆとり世代」という言葉は使いません。
何故なら、これは国が作った制度の名前であり、国が作った言葉だからです。
確かに、1992年の学習指導要領の改訂と、
「ゆとり教育」と名付けられたその方針は重要ですが、
ゆとり世代は○○な性格だ、とかいうと、
まるで、ゆとり教育がそれを作ったかのようで、
偏見で的はずれなことを言ってたら馬鹿馬鹿しいです。
まぁ、その時代に「つめ込み教育」を脱する方針と、
個性尊重の方針が出てきたのは一考するべきことだとは思います。
だからといって、特別に大したことはしてくれなかったのが
この教育の特徴でもありますが・・・
自由な時間を多少は与えられたという点は、多少は考慮しても良いと思います。
ゆとり教育の実態として、現場はどんな感じだったかについては諸説あるので、
それが原因で全体的にこうなった、っていう様には言いずらいと思ってます。
(ちなみに自分は、ゆとり教育導入のちょっと前ぐらいの年代なので、ちょっとはずれてます。)
「さとり世代」について
次に、よく聞く「さとり世代」について。
これのはっきりした意味って何でしたでしょうか?
Wikipediaを参照してみます。
2013年に流行語大賞になり、「欲がない」みたいに言われる世代・・・とのことです。
あと、「旅行に行かない」とか「無駄遣いをしない」などと書いてあります。
個人的には凄くよく分かります。
21世紀に入り、人に必要なものは大体は手に入るようになってきたし、
ネットによって娯楽も割と簡単に手に入るようになりました。
食べ物はコンビニに売られてるものでも結構おいしいです。
もう産業水準に関して言えば、これ以上は発展しなくても良いんじゃないか?
というわけで、個人的にはそういう意識で生きています。
しかし、2013年に大学生に調査した所、
「さとり世代」というワードを知らない割合が多かったそうです。
それから、「お金を使う人は使う」「浪費する人はする」「海外旅行に興味がある人もいる」・・・といったことも、先のWikipediaに書いてあります。
これもなんか分かる。
・・・というわけで、大体合ってそうなものの、
イマイチ煮詰めきられていない言葉だと思いました。
ちなみに、「さとり世代」と「ゆとり世代」はほとんど同じ時期を指すらしいです。
「つくし世代」について
さて、次は新規となる「つくし世代」についてですが、
Wikipediaでは項目が現時点で作られていません。
なので、以下のページを参照します。
時期的には「1992年以降に小学校に入学した世代」ぐらいと言われています。
さとり世代と時期的にほとんど被ってる所もあるので、
その辺の特徴とも合わせて語られることが多いみたいです。
特徴をざっくりと列挙すると以下が挙げられます。
・みんなでハッピーがモットー
・尽くし尽くされ、相乗効果
・支配されることを嫌う
・会話の始まりは「それな」
・イベントが好き
・SNSを使いこなす
・個性を大切にする
以上。「尽くし合いながらみんなでハッピーになる」、
「デジタルネイティブなので、ネットとかSNSとかをよく使いこなす」、
「いろんな個性のやつが世の中にいる前提で楽しんで生きる」
・・・あたりが要点でしょうか?
「つくし世代」については、
以下の書籍に詳しく書いてありました。
上記の書籍は「つくし世代」だけでなく、
「さとり世代」も含んだ広範囲の事象を網羅していて、
かなり的を得た若者評論になっているので、オススメです。
著者は、若者とちゃんと話すコミュニティを立ち上げていて、
そこでの対話からちゃんと特徴を捉えてるようです。
あと、著者は1980年生まれなので、
この辺の年代もデジタルネイティブの世代にかなり近いです。
やはり、ちゃんと現場と対話してる人の言ってることは信用できると思いました。
先の書籍に書かれてることを軽く列挙すると・・・
・チョイスする価値観
・つながり願望
・コスパ至上主義
・「リア充」と「ぼっち」の二極化
・友達をクラスター分けする意識
・カジュアルオタク、ライトなオタク、「ぬるオタ」の普及
・情報過多の時代に存在感を示す工夫
・不確かな将来より今の充実
とか。あー・・・、自分が生きてきた感覚としても「それな。」というか、
「それは大体分かる」ってのが多かったです。
まぁ、こうやって時代が新しい方向に行った場合も、
「発想が古典的な人」というのもいくらかの割合でいるものですが、
新しい価値観の人が増えていってるというのは、
着目するべき事実だと思います。
さて、ここまでで「さとり世代」と「つくし世代」のおさらいをしていきましたが、
自分は、この「さとり」と「つくし」の傾向は、ほとんど「同時期に来た」と捉えています。
強いて言うなら、ネットが普及してくにつれて
「つくし」の傾向が強まっていったことはあるでしょう。
まず、現代社会に事象があり、
その中で起きている「二つの傾向」として、「さとり」と「つくし」を捉えると、
納得できる区分けになると思います。
・・・ということについて、次から書いていくことにします。
(その2に続きます。)
◆現代の若者意識、「さとり世代」「つくし世代」という言葉をよく考えてみる その2
アタシは北枕で眠り、朝は、よく東側の窓を開けて日光を浴びます。
米国で、新型コロナウイルスは太陽光で激減するという研究発表があったそうです。
『ヒマラヤ聖者の生活探求』第1巻 第五章 若さを保つ秘訣 から抜粋いたします。
悉達(シッダ)のことば
・・・人間の本来の姿である神人に植え込まれた神の愛の種子が、若さであることを忘れてはならない。・・・努めて子供心を持つようにするがよい。わが内なる神なる子のすがたを霊視するがよい。寝入る前に『わが内はつねに若く、つねに美しい霊的な歓びで満たされている。わが心も目も鼻も口も皮膚も美しい霊体である。吾が身体は神の子の体であり、今宵いま完全である』とわれとわが身に語り聞かせるがよい。この息宜(いのり)を繰返し、寝入りながら静かにそのことについて瞑想するがよい。朝は起きながら自分自身に次のように暗示するがよい、
『(自分の名前を呼びながら)さあ、愛する者よ、内には神聖なるアルケミストがいるぞ』と。・・・神聖なるアルケミストはわが宮の内にあり、新しく美しきみどりごなる細胞を創り出す。わが宮なる神聖なる体の中に青春の霊いまし、すべて善し。オム・サンティ・サンティ(平安なれ、平安なれ)!
・・・魂からの微笑は霊的くつろぎである・・・ユーモア精神を培い、日光を楽しむがよい。』
『ヒマラヤ聖者の生活探求』より
アタシは当分の間、旅行はしません。自宅にいるのも楽しいです。