「木丸みさき」さんという人が無料連載している、
「魔女」に関する漫画(エッセイ?)が面白いです。
「魔女になりたい」という動機から、
「魔女」にまつわる色々なこと。
ゆるゆるな雰囲気ですが、
色々と学べるものがあるような気がします。
以下、はじめの方の話のリンクです。
・“魔女”になりたい漫画家・木丸みさきが挑むゼロからの魔女修行
・大阪・アメ村の“魔女ショップ”で出会った男たちの正体は●●だった!
・魔女の信じる神に指定なし! 神の降りる“自家製”依代づくりで漂う異臭はアレだった?
・魔女の奥義『影の書』の存在が明らかに…!その信仰の秘密が見えてきた
しばらくの連載の後、上記の続きが書籍化されるようになりました。
第2部のシリーズもあって、かなり色々な内容が書かれています。
ちなみに、木丸みさきさんの漫画で紹介されてる『銀孔雀』という店は、
谷崎瑠美という魔女の人が自分なりの魔女探求の末に立ち上げたものです。
漫画に出てくるカシワギさんは瑠美さんの弟子の方で、
育児の都合で瑠美さんが休止中の時はカシワギさんが運営していましたけど、
また瑠美さん主導で運営がされているみたいです。
(※さらに現在は店舗の方は閉店して、ネットショップ限定になったりしているそうです。)
魔女とは何か?
ここで、「魔女とは何か?」ということについておさらいしておきましょう。
「魔女」という言葉の使われ方まで踏まえると定義が広いけど、
発祥には約15世紀から18世紀のヨーロッパで広範囲に突発的に行われた「魔女狩り」があって、
「魔女狩りの対象にあった者」ということになります。
また、魔女の宗教や魔女が使う技術のことを「ウィッチクラフト」と言います。
昔に実際にあった「魔女」の定義は「魔女狩りの対象にあった者」であり、
それに相当する文化を生きていた者、ということになると、やはりその意味は広範囲になり、
なんせ15世紀から18世紀に渡ってヨーロッパで広範囲に・・・ってことなので、
地域や文化によって千差万別ってことにもなり、
ヨーロッパの田舎で薬草に詳しい人から、
キリスト教以外の神秘思想や錬金術に傾倒してた者まで指すことになります。
また、「魔女」は女性が主体で大衆的であるという性質上、
「色んな所に混じり合う」という性質を持ち合わせます。
パンクとか混沌魔術とかヒッピーとかフェミニズムとかと融合して盛り上がることもあれば、
音楽やバーチャルリアリティにまで影響を与えたりすることもあります。
日本の場合は、やはり日本の出版社等の影響もあるので、
主流のスピリチュアルと融合していくこともあると言えます。
そんな中でも、1960年頃に「ジェラルド・ガードナー」という人が起こした
現代ウィッチクラフト運動が、後に「ウイッカ」という新流派になっていることが有名です。
それをアメリカに伝えたのが「レイモンド・バックランド」という人で、
アメリカノリを含んだユルめのウィッチクラフトが以下の書籍にまとめられてるので、
「ウィッチクラフトはだいたいこんなもの」と知っておくなら以下の書籍がオススメです。
・・・まぁ、そんなこんなで、「魔女」の文化には有名な流派はあるものの、
定義が曖昧で混じりやすい性質を持っていて、
「多様性」が前提にあるのが特徴のようなものなので、
木丸みさきさんみたいに、自分なりに「魔女とは?」と問いながら、
今風にチャレンジするスタンスが必要だからこそ、
こうした漫画が有意義なのだと思います。