【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(3) ~魔術について~

投稿日:2018年8月12日 更新日:

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◆◇魔術について◆◇

超能力とは何か?と近いテーマにあるのは「魔術」とは何か?というものです。
「魔術」とは、英語の「magic」に該当するものであり、
これは「魔法」や「呪術」と訳されることもあります。
ある特定のジャンルを指して「西洋魔術」と呼ばれることもあります。

具体的にどういった体系・言い伝えのものを「魔術」と呼ぶのか?
これは「魔術」という言葉の定義の仕方次第で扱いが異なるものであるため、
「魔術とは何か?」については諸説あります。
これについては、自分の書いたKindle本『リアル魔法使い研究』のメインテーマでもあるため、
そちらにも結構書きました。

とりあえず、先の本にも書かれていることを書いていくと、
西洋の魔術の起源は超能力の起源でもあるので、さかのぼるとやはりエジプトとかに行き着きます。
前にも書いた通り「エジプト⇒ギリシャ⇒ヨーロッパ⇒イギリス・アメリカ」のルートが濃厚なものです。
それらの文化によって「西洋魔術」が形成されており、それが現代にも残っているわけです。

19世紀末頃のイギリスにあった『黄金の夜明け団』という魔術結社が有名であり、
「魔術」と聞くとその辺のイメージを指して扱う人は多いです。
他にも、1970年代後半頃のイギリスで出てきた『ケイオスマジック(混沌魔術)』というジャンルもあります。
この辺は、Wikipediaで調べるだけでも、そこそこ情報が出てきます。

◆黄金の夜明け団 – Wikipedia

Majutu
 

◆ケイオスマジック – Wikipedia

Caos
 

さて、「魔術」自体は18世紀あたりでも影で盛り上がっていたもので、
18世紀のフランスに「近代魔術の祖」と呼ばれるエリファス・レヴィという人物がいます。
この人は当時の西洋に散らばっていたカバラ、錬金術、ヘルメス学、キリスト教神秘主義、古代の密儀、タロット、儀式魔術・・・などの研究を行い、
それらを「魔術」の名の下に統括しようとしました。

◆エリファス・レヴィ – Wikipedia

この「近代魔術の祖」であるレヴィは、魔術について以下のように言いました。

・魔術とは、賢者の時代から伝承されてきた自然の秘密を扱う伝統的科学である

そして、こうしたレヴィの築き上げたものが、
後世の『黄金の夜明け団』にも大きな影響を与えることになるわけです。
『黄金の夜明け団』の創始メンバーである「マグレガー・メイザーズ」は、
魔術について以下のように言いました。

・魔術とは、自然の秘密の諸力を制御する科学である

また、黄金の夜明け団の参入メンバーであり、
西洋魔術における超有名人物である「アレイスター・クロウリー」は以下のように言いました。

・魔術とは、意志に応じて変化を生ぜしめる学にして術である

同じく、参入メンバーとして有名な「ダイアン・フォーチュン」は以下のように言いました。

・魔法とは思うままに意識の中に変革を引き起こす技術

・・・と、このように、西洋魔術の扱いは人によって異なることもあり、
魔術とは何か?というのにも諸説ありますが、
「超心理学」のように、「意識」を中心とする術として捉えると、
クロウリーやフォーチュンが言ったものに近いことになります。

つまり、西洋にある「魔術」においても「意識を変える」ことが主なテーマにあり、
「リアルな魔術」というと、主に意識に働きかけて、自身を変革させたり、願望を達成すること・・・ということになります。

手からエネルギー弾を出すような魔術は残念ながら出てこない。

Fatelin
【Fate/stay night】

 
・・・・まぁ、「意識におけるエネルギー弾」とかだったら可能かな?
こういう作品の中にはいくらかリアリティが追求されてることもあるのでそれはそれとして・・・

このように、西洋に実際にあった「魔術」と、現代科学とが交差することによって、
現代的な「超能力」のイメージが出来上がることになるわけです。
 
 


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Author:Raimu

魔術・オカルト全般好きな理系。
サイキックの研究とか、占星術とか、
神秘と科学の考察的な、自分の好きなものを置いていきます。

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2021年頃に書き始めたヌーソロジー学習用テキストの新作。
哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

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通常コースは4000円、簡易コースは2000円にて受け付けています。

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「佐道来夢」という名前で出してます。

書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
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書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
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